く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<郡山城址公園> 東隅櫓を彩る枝垂れ桜

2021年03月24日 | 祭り

【きょう24日から第60回お城まつり】

 関西有数の桜の名所、奈良県大和郡山市の郡山城址公園。「日本さくら名所100選」にも選ばれており、満開の桜が城内を彩る3月下旬~4月初旬には毎年「大和郡山お城まつり」が開かれてきた。60回目となる今年も24日から始まる。追手東隅櫓そばの枝垂れ桜はソメイヨシノより一足早く白く染め上がり、前日の23日には早くも多くの人がカメラを構えていた。約150年ぶりに再建された城内の「極楽橋」の近くにある枝垂れ桜もその完成とまつりの開幕を祝うかのように咲き誇っていた。

 郡山城は1580年筒井順慶によって築城が始まり、85年に入城した豊臣秀長(秀吉の弟)の手によって大きく拡張された。野面積みの天守台の石垣などには寺院の礎石や石地蔵、五輪塔などが転用石として多数使われている。江戸時代になると水野、松平など徳川譜代の大名が次々に城主へ。そして1724年甲府から柳沢吉保の長男吉里が転封すると柳沢氏は6代145年間続いた。その後、明治政府による廃城令で城内の建築物は入札売却され全て失われた。

 城郭の復元が始まったのは1980年代になってから。追手門に続いて追手向櫓、多門櫓、東隅櫓と続き、2017年には崩壊の恐れもあった天守台の石垣修復と展望デッキの整備が行われた。さらに今年3月12日には本丸と毘沙門曲輪を結ぶ極楽橋も完成して渡り初めが行われた。橋は江戸時代の史料や発掘調査の成果を踏まえ、公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会によって再建された。長さ約22m幅5.4mの緩やかに弧を描く反り橋で、床材や高欄には奈良県産のヒノキ材が使われた。

 お城まつりでは毎年、時代行列や市民パレードなどが華やかに行われてきた。しかしコロナ禍による感染防止のため昨年は急遽中止となり、今年も行列とパレードは取り止めに。その代わりに今年は3~8月の分散型・回遊型イベントとして開催することになった。この間に柳沢神社での奉告祭、天守台での巨大な数珠繰り法要、女王卑弥呼(市キャンペーンレディー)の就任式、金魚品評会、歴史リアル謎解きゲームなどが繰り広げられる。

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