言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

お掃除をエンタテインメントに!

2011-06-29 09:24:34 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


昨日は、中之条町にあるツインプラザというところで行われた、県の商政課主催の「サービス向上セミナー」に行ってきました。

主に旅館やホテル関係者向けに行われたセミナーなんですが、太田商工会議所のチラシがたくさん置かれているところで見つけたもので、面白そうだったし、役にも立つと思って申し込んでおいたものです。

その中には2件の事例報告もありました。
ひとつは「四万温泉 K旅館」、もうひとつは「草津温泉 G館」の、それぞれサービス向上の取り組みの紹介です。

K旅館では、お客様サービスとしてチェックインの時間を午後2時に早め、チェックアウト時間を正午に伸ばし、お客様にできるだけゆっくりと過ごしてもらおうとしたわけです。

従来のチェックアウト10時というのは、ゆっくりと旅を楽しみたいお客様にとっては忙しい限りで、この10時というのは過去の団体客がとても多かった時代のなごりでしかなく、いかにも旅館側の都合をお客様に押しつけていたわけです。ですからそれはそれでとてもいいことだと思います。

しかしそこで問題が出てきました。

掃除の時間が2時間しかとれなくなったわけです。
まあ12時のチェックアウトといっても、もっと早く出るお客様もいますからそこから始めればいいというのも、これまた旅館側の都合です。
隣りの部屋で掃除が始まり、廊下に出ると、隣室のシーツなどが積まれていたら、お客様にとっては不快そのものです。
あなたも旅に出てそんな経験がありませんか。
それは仕方ないことだと、何となく思っていましたが、考えてみればとても失礼なことですね。
レストランやカフェで閉店時刻近くになると、掃除の準備のために、空いている席から、椅子をテーブルに上げ始めるのと同じことです。そんなことをされると、二度とこんな失礼な店にくるものかと思います。
旅館やホテルでも同じことです。
従って自ずと今までの掃除時間が短縮され、時間内に終わらせるために手を抜くところが出てきます。
それではチェックアウトを12時に伸ばした意味がありません。

そこでこのK旅館では、今までの清掃時間や箇所、やり方などを分析して、効率的に集約するようにしました。
今まではひとつの部屋を1人または数人ですべてやっていたのを、掃除場所ごとに専門の人を決めて、自分の担当の場所だけをやるようにしました。

ふとん揚げもと入れ掃除もやっていたところはふとん揚げと部屋のほこり取りなどと、窓ふき、トイレ、それぞれ担当がやるようになりました。

道具もプロ仕様にし、電気工事の人が使うベルトを使い、用具もベルトに入れられるようにしました。

さらには清掃用にファッションもわざわざ作り、ロゴマークを入れ、掃除を一種のパフォーマンスとして、エンタテインメントに仕立て上げたのです。それをネットで紹介し、今までは表に出ない縁の下の力持ち的な地味な仕事を表に出し、それぞれの顔をお客様に見せるようにし、プロフィールまでネットで紹介しまいした。

そうすると今まで必要なんだけど、いやな仕事だった掃除という仕事が、楽しい仕事に変身したのですね。
ディズニーランドでお掃除をしている人のように、その仕草そのものまでエンタテインメントに昇華したのです。

2時間のエンタテインメント。
みなさんニコニコ演じているそうです。

もうひとつのG旅館の取り組みについては、また機会があったら紹介します。


それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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