言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「来なければ出かけていく」商い

2011-10-08 09:44:44 | 商店街の再生
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


ポーラ化粧品が化粧品の枠を超えて、百貨店で販売しているような高級な商品を豪華なバスに積み込んで様々な、それらを必要としている場所に出かけて販売するようにした、というようなニュースが先日放送されました。

これって、わたしが以前の講演の中で話した「来なければ出かけていく」という発想そのままです。

こういった「出かけていって販売する」というのは、出かけてこられない人たちに日用品や食料品といった、人が生活を営んでいく上で必要な商品をトラックに積んで、待っている人たちの傍にまで出かけていくというシステムがほとんどでした。

しかし、ポーラでは、生活必需品でなくてもニーズのあるものは存在するんだと言わんばかりに、百貨店や専門店でしか扱っていない高級品にターゲットを絞り、それを必要としているけれども出かけられない人たちに向けて、販売しにいくという方法を編み出しました。
1日で数百万円の売り上げがあったようです。

これはたぶんに「ポーラ」という企業のブランドもあって最初は成功したのでしょう。いくら高級品であっても、販売する企業にブランドがなければ、それほど売れるわけではないと思います。

今までに培ってきた成果をブランドとして確立させてきた結果、こういった今まで考えられなかった販売方式を採用しても売れたのだと思います。

上記の高級品さえ、ブランド企業なら「来られなければ、出かけていく」という販売システムで新しい市場を開発できたのです。

商品が庶民相手のものなら、なおさら、その店独自の商品を車に積み込んで販売するという手法は、歓迎されるのではないでしょうか。
以前わたしが取材したある豆腐屋さんでは、販売する地域を曜日で固定した昔ながらの引き売り方式で、売り上げをのばしているところもあります。

欲しい品物を、欲しい人がいるところに出かけていって販売する。
考えてみれば、これって商売の基本ですよね。
欲している人がいるところで、欲している商品を販売するということ。
ニーズのある商品を、ニーズのあるところで販売するということ。

これが基本ですが、今のシャッター通り商店街で、来るはずのないお客様を座して待つ、商人(あきんど)とはもう言えない人たちは、そのことを忘れてしまっているんでしょうね。

今の商店街を覗いてみると、ニーズのあまりない商品を店に並べているところが、あまりにも多すぎるような気がします。
今の人たちはどんなものにニーズがあるのか、そのことを探るのも商売では必要なことではないですか。

そこんところにもうすこし力を入れてほしいところです。
人は今何を欲しているのか、それさえ自分なりにつかめば、新しい明日が開けてくるはずだし、シャッター通り商店街も、また息を吹き返すんじゃないでしょうか。

それでは今日はこれで。


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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