言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

礼をするということ

2012-05-19 07:35:17 | 接客
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝からよく晴れています。
昨日はつかみにくい天候でした。
朝薄く晴れていたのに、出かける頃には黒い雲が西から張り出してきて、すぐに雷と大粒の雨。
私の奥さんはついさっき干した洗濯物を、また慌てて取り込みにいきました。
しばらく降ると止み、すぐに青空が戻ってきました。
今日はそういうこともないようですね。


先日いつもとは違ったスーパーへ、私の奥さんと買物に行った時に目にしたことです。

ある女性のパートさんらしい店員の方、多分まだ入って間がないんでしょうか、バックヤードに戻る際に扉の前で売場に向けてきちんと礼をしていました。
そして声を出して「ありがとうございます」とも言っていました。
私はそれを見て「あ、この人はまだここに入って間がないな」と感じました。

これは、どのスーパーでももちろん百貨店でもそうですが、店員が売場に入る時には、ドアを開けた後売り場の前で礼をして、「いらっしゃいませ」と言いながら持ち場に行き、持ち場からまた事務所やバックヤードに戻る時には、きちんと扉の前で売場に向かって(本当にそこにいるお客様に向かって)「ありがとうございました(ます)」と言いながら礼をしてから中に入っていくということになっています。
必ず基本ととして教えられます。

これはどのスーパーを見ても、やっていることです。

しかし、だんだん仕事に慣れるに従ってそれがおざなりになり、いつか、ちょっと頭を下げるのはいい方で、礼さえしないで、ほんのちょっと、自分ではやったんだよと言い聞かせるぐらい首を曲げるといった、お客様の方には全然分からないような仕草にまでなってしまっている、というようなこともまれではありません。
特にスーパーでバックヤードの傍で見ているとよく分かります。

女性はまだ頭ぐらいは下げる方もいますが、男の方はそこに勤務している年が長いと思われる人ほど、どうもおざなりにおやっているようです。
横を向きながら、「あ、思い出した」とでもいうように、斜めになりながら仕方なしにやっていると思われるような人も中にはいますね。
呆れるより前に、思わずニヤッと笑ってしまいます。

これが現実なんですね。

二礼二拍手一礼
これは神社にお参りするときや神棚に向かうときの儀式の数を表しています。

まず誓文を述べる前に2回礼をしてから、2回拍手(かしわで)を打って神様を呼び出し、誓文を述べます。
その後もう一度礼をするというものですね。
神社の拝殿の片隅には、そのように書かれているところもあります。

そこまでやれとは言わないですが、やはり売場では、入るとき、出る時にきちんと礼をして「いらっしゃいません」「ありがとうございます」を言うべきではないでしょうか。

これは何も商いの場ばかりで見かけることではありません。

サッカーや野球の試合をよく見ていると見られる光景ですが、選手が交代の時に、自身の仕事場である競技場や球場内に向かってきちんと礼をする選手がいます。

“番長”と呼ばれた清原選手も、現役のときは、ベンチから球場内に足を踏み入れる際には、きちんと帽子を脱いで礼をしていました。
もちろんベンチに下がるときもベンチの前で、ダイヤモンド内に向かって礼をする選手もいます。

試合が終わって、ベンチからロッカーへ引き上げるところを中継している場面もたまに映し出されることがありますが、そこでもたいていの選手は球場に向かって帽子を脱ぎ、礼をしています。
自分の仕事にプライドを持っている一流選手ほどそうしたことをやります。

スーパーでも、百貨店でもそれは同じです。
お客様と自分の仕事場に対する感謝を表しているわけですね。

もう一度そうした基本的なことを見直してみませんか?
それをきちんとこなすことによって、今とは違ったいい未来が広がっていくように思います。

もちろんこれは販売や、観客を喜ばせるプロスポーツの場に限ったことではありません。
建設現場であれ、工場内であれ、同じことです。

「礼をする」ということは、いったいなんでしょうか。
それはひと言で言えば『感謝』ですね。
何に対する感謝かと問われれば、それぐらいは自分でよお~く考えろと言いたいところです。

考えなければならないということはまだまだその人の人生修行、社会修行とでも言い換えてもいいと思いますが、それができていないということでもあります。

しかしこれだけは言っておきましょう。
「礼をされて怒る人はいない」ということ。
「ありがとう」を言われて怒る人がいないのと同じですね。



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そうだ、まずは相談だ

2012-05-18 09:58:34 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝5時過ぎにトイレに立った時には雨が降っていたのに、7時前に目が覚めると、もう日が強くさしていました。
昨夜から雷が鳴り、雨が降ったり止んだりしていたようです。
昨日も暑かったですね。


さて、私は現在太田商工会議所様に委嘱され、太田市内の会員企業の中の主に商業関係の店舗支援を行っています。
昨日も行ってきました。

しかし、なかなか小さなお店の方や企業のトップの方は、実際たくさんの困り事がありながら、相談に来ないことが多いんですね。
さらには、無料相談などがあるということさえ知らない方もいるわけです。

もちろん会議所のカウンターにはそういったリーフレットがおいてあるし、会議所発行の会報にもその旨のお知らせはあるわけですが、なかなかそれを読もうとはしないで、ざっと目を通したらすぐにゴミ箱行きということも多いわけで、なかなかその事業が浸透していかないということがあります。

待っていても、そうした相談にいらっしゃる事業主はまれです。

それで商業支援課の皆さんは、自身の担当地域の会員店や企業を訪問した際に、そういった事業もあるので、一度相談してみませんかと声をかけるわけですが、そうして初めて、じゃあ相談してみようという気になるわけですね。

けっこう困っているのに、すでにあきらめているというか、今まで自分でいろいろやってきたのに功を奏さなかったから、どんなに相談してもらちがあかないというように決めつけている方も、中にはいらっしゃるように見受けます。

相談というよりもとにかく現状を私たちに話して、内情を少しでも打ち明けてくれるだけで、自分では気づかなかった小さな問題点も出てくるわけで、そこから商売の不振を打開できる手をうつこともできるときもあります。

けっこう話し合っているうちに、自分自身で打開策が浮かぶことがけっこうあります。

ですから、私たちを「困りごと駆け込み寺」と思って、何でもいいから話してくれることから新しい店舗運営の道も開かれてきます。

せっかく会員に入っているのでしたら、そういう事業を利用しない手はないんじゃないでしょうか。
また会議所の会員ではなくても、県でも産業支援機構などに「中小企業支援ネットワーク」といういかめしい名称ですが、無料で相談できる窓口もあります。
まずは相談してみてください。悩んでいることを話すだけでもずいぶんと違ってくると思います。

そういえばこんなキャッチコピーがありましたね。
「牛乳に相談だ。」

店舗の運営に困ったら、販売方法に困ったら、資金に困ったら、
そうだ、まずは相談だ
(といっても資金については、私は素人ですので、商工会や商工会議所、信用金庫などに相談してくださいね)



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サービスとは………、

2012-05-17 08:41:23 | 接客
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は暑くなりました。
同じ県内の館林では29℃を記録、ここ前橋でも26℃と、今年一番の気温になりました。
今日も暑くなるということです。

昨日は「サービスの達人たち」を紹介したので、
今日はその続編である「サービスの裏方たち」を紹介します。

この本には「学習院の給食のおばさん」「ハマトラファッションの生みの親」「世界一のシェークスピア劇場」「魚肉ソーセージの父」「スカイラインを設計したエンジニアと2人のレーサー」「お赤飯のおいしい和菓子店」「高層ビル建設で働く女性クレーンオペレーター」「商売替えを厭わない銀座の老舗」「高倉健が魅せられたレンブラントの公式模写職人」そして巻末に特別収録されている「クレージーケンバンドのサービス精神」が収められています。
その中では特に皆さんの役に立つと思われるのは、「ハマトラファッションの生みの親」と「商売替えを厭わない銀座の老舗」の2編でしょうか。

「ハマトラファッションの生みの親」は、タツノオトシゴのマークで有名なフクゾーの成り立ちと店のポリシーが語られています。
そんな中にはこのような文章があります。

流れ作業のようなやり方で商売をしていてはいけない。

商いはお客様と店側の一対一のコミュニケーションが成り立ってこそ成立するものだということを、社長は述懐をこめて語っています。その後次のような文章で締めくくっています。

店に来たお客様へ適当に挨拶して、洋服が売れるなんてことは今後はありえない。

商売は接客第一、なんです。

また「商売替えを厭わない銀座の老舗」は、銀座に店を構えてから時代に合った商品の販売に方向転換を果たしてきた老舗「大黒屋」を取り上げています。
大黒屋は銀座でただ一軒、210年間、銀座のその場所で営業を続けてきている店です。

現在は婦人もののバッグを販売していますが、それも銀座という場所柄高級品というわけではなく、1万円からせいぜい3、4万円というところが中心価格帯です。
明治時代には鶏卵と海産物問屋から小売店に変化し、戦時中はいったん店をやむを得ず店を閉めますが、戦後すぐに復活し、婦人物の雑貨を扱う店になりました。
さらには店頭でアイスクリームや子ども向けのぬいぐるみまで販売するようになり、それから代が移って、現在のように婦人ものハンドバッグの専門店になりました。

社長は「銀座の老舗は店の中よりも、店の外を掃除します。お客様が歩く道をみんなで掃除します。」と言う。
そして、
やっているささやかなサービスとは、店内には必ず季節の花を活ける、掛け軸価値のあるものを月ごとに掛け替える、店頭の道路を綺麗にしておく、暑い日には打ち水をする……。思えば昔からある、当たり前のことばかりだ。

小売店の心得というものがここにはあります。

さらに「銀座の老舗のサービスとは空気のようなものだ。日ごろは気がつかないけれど、町が汚れてしまった時に、なくなったものの大きさに気づく。
と言って、サービスとはいったい何だろうということをもう一度考えさせてくれます。

昨日紹介した「サービスの達人たち」と合わせて、こちらも読まれると、さらにサービスとはいったい何なのだろうということがお分かりにあるのではないでしょうか。

またサービスについて一家言のあるお店の方も、もう一度再確認する意味でも読まれてみるべきではないでしょうか。そう思います。


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「時代においていかれたテーラーの復活」(その4)

2012-05-16 15:05:23 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「時代においていかれたテーラーの復活」(その4)


本田は事務所に帰ると、以前インタビューしたことがある、大岡にも話した、特定の顧客を獲得して成功しているテーラーのインタビュー記を読み返してみた。

そこからは大岡に向けて出す提案は出てこなかったが、今の状況だけは再度把握することができた。

大岡には、上記のようなテーラーとして再出発するようにという提案はできない。

置かれている状況が全然違うからだ。




折しも、百貨店やショッピングセンターでは、今ちょうど夏物のバーゲンセールをやっている。

本田は妻のショッピングに同行した。

もちろんバーゲンセールがお目当てだ。

本田も夏物の、仕事ではくズボンが欲しいと思っていた。

そうして、妻の買物につき合いながらも、自身もあるショップでズボンを1本手に入れた。

そのショップでは、定番のものなら裾あげはサービスになっているが、バーゲン商品は裾上げ代が別にかかる。

仕方がないので、それは町にあるリフォームショップでやってもらうことにして、ズボンをそのまま持ち帰り、翌日近くのショッピングセンターに入っている、あるチェーン化しているリフォームショップにズボンを持ちこんだ。

その店では、受付の奥で数人の女性が盛んにミシンを操作して、指定されたリフォームをやっている。

「あ、そうか。これだ」と本田は思った。

大岡のように洋服のいろはをよく知っている技術者が、これをやると信頼感が出て、ヒットするんじゃないかと感じた。

町のリフォーム屋さんでは、パートの奥さんたちが片手間のように作業しているが、この作業を大岡のような熟練者が店でやっているとなると、安心感があるはずだ。


提案のコンセプトが固まった。

『洋服づくりの匠が、あなたの要望に120%応えます。』

これだ。

お客様が持ちこんだ洋服のリフォーム依頼を、期待以上の出来でお渡しする。

それができるのは、もともと30年以上のテーラーとしての腕があるからだ、というわけだ。



このコンセプトをもとに、それから数日後に本田は大岡を訪れた。

しかし大岡の技術者としてのプライドが、その本田のプランを拒否した。

今さらそんな、大岡に言わせれば、片手間のような仕事はできない、と拒んだ。

「大岡さん、あなたは片手間としか考えないが、お客様は違う。大岡さんとこに持ってくるお客様の洋服には、きっと強い思い入れがあるものかもしれないんです。だって、だからこそ大岡さんのような確かな技術を持った人にリフォームしてもらいたいんですよ」

「わたしはこの腕一本で、今までテーラーとしてジャケットやスーツを作ってきたんだ。今さらどうしてそんな中途半端なことが出来るというんだ!」

「中途半端? 中途半端とは失礼じゃないですか」

「わたしにとっては、きちんと生地から1着仕上げてこその仕事なんだ」

「その仕事がなくなったから、私に依頼したんじゃないですか?」

「だから、あんたに頼めば、何か自分が持っている技術を活かせるようなものを提案してもらえるんじゃないかって思ったからだ」

「大岡さん、世の中にハイこれですって、ぱっと提案できるような新しい仕事なんてありませんよ。どんなに新しく見えても、それは今までの仕事の延長線上で考えだされてきたものばかりです。大岡さんの技術を活かせて、地域のお客様に貢献できることを考えたとき、大岡さんにはこれだ、とわたしは思いました。とてもいい仕事ではないかなって思いました。それをあなたは中途半端仕事だとしかと思わないのなら、仕方ないですね。わたしは手を引きます」



                                      つづく


<5>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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サービス業の真髄

2012-05-16 09:45:16 | 読んだ本から
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日はほぼ一日中雨でした。
今朝もまだ曇っていますが、これから徐々に晴れてきそうです。
でも、それに連れて気温も上がっていきそうな気配です。
ここに坐る前に机周りや床、廊下などを拭きましたが、汗がけっこう出てきましたから。
蒸し暑くなるんでしょうね。
予報では夏日になるそうだということです。

今日は先ほど読み終えた本を紹介します。
タイトルは「サービスの達人たち」。
この本の続編には「サービスの裏方たち」「サービスの天才たち」もあります。

上記の「サービスの裏方たち」を先に読みました。

その出会いは、いつものように暇な時にのぞいたブックオフで、何気なく本棚を物色していたときに、ふと目に止まったのがきっかけです。
そのときは何だか向こうから、「私の方を見ろ、このタイトルを見ろ」と呼びかけてきたみたいな感じでした。

こんなときってありますね。
自分で意識しないで何気なくという感じで、つい手がそこに行って引き出してしまいました。
それが「サービスの裏方たち」という新潮文庫でした。ページ数250ページほどの薄めの文庫本で、普段ならあまり目に止めない分類のコーナーにありました。

不思議ですね。そのときはよほど暇だったのか、時間があったのか、いつも見ないコーナーまで何気なく目がいった時に、その本の背表紙だけが私を呼んでいました。

さてこの「サービスの裏方たち」の紹介はおいといて、まず「サービスの達人たち」の方を紹介します。

この本もページ数230ページほどの薄さです。
この本で紹介されている達人たちは、ロールスロイスの営業マン、「並天丼」一筋の料理人、今では絶滅した職業の三助さん、ウイスキーのブレンダー、伝説のゲイバーの経営者、電報配達人、銀座ではなく新宿ナンバーワンのホステスさん、“呼び屋”と呼ばれた興行師、世界一の靴磨き、です。

これを解説している酒井順子さんの文章の中に、この本に出てくる達人たちをよく表現してくれているところがあります。

おそらく日本人が本当に好きなのは、技術によるサービスではなく、『そうせずにはいられない』から行われるサービスだと思うのです。そしてこの本で取り上げられているのは『そうせずにはいられない』からサービスをしている人ばかりです

まさにこの文章の通りです。

その中でも最後に登場するキャピトル東急ホテルの靴磨き“源ちゃん”こと井上源太郎さんの「ヘップバーンを虜にした靴磨き」のサービスのこだわりには、その真髄が示されているように思われます。

靴を磨いている時にはお客さんの姿をイメージしながら仕上げるんだよ。だからその人の姿が思い出せないようになったら、仕事したくないんだ、うん。それが人と人とのつき合いってもんでしょう。

サービスというのは単に値段を下げるというのではなく、お客様の姿をイメージし、その人が一番喜ぶことをしてあげるということで、そのためには自分のお客様の名前だけではなく、その性格や好み、ライフスタイルまで把握して、それをサポートするというのが究極のサービスではないでしょうか。

日本では“サービス”というと、値引きするとか、無料にするとか、何かもうひとつつけるとか、そんなことの言葉として普段は使われていますが、サービス業のサービスとは、そういうことではなくて、ひと言で言えば、相手をその人の身になってサポートすることではないでしょうか。その奥にはさまざまな要素が含まれていますが。
サポートした対価として料金をいただく。それがサービス業ですよね。
それが真のサービス業だと思います。

考えてみれば(ここで考えるんか?)、私もそのサービス業に携わっている一人です。
相手の身になって明日を考えなければいけないですね。

この本をものにした作者の野地秩嘉(のじつねよし)さんは経済関係のライターではなく、もともとはルポライターですので、経済面からの角度ではなく一人ひとり人間として眺め、本人に密着しながら、一歩も2歩も引いたところから書いているというところは凄いですね。
書いた人たちがたまたまサービス業に従事している人たちだったということなんでしょうね。

さて、次は「サービスの天才たち」を読まなくちゃ。

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桐生懐旧譚(1)

2012-05-15 09:57:09 | 観光
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨夜遅くに雨がけっこう降ったようで、外の道路には水たまりもできていました。
今朝も曇っていて、いつ雨が降ってきてもおかしくないような雲行きです。
この雨模様の雲が去ると、初夏以上の夏に近い気温に一時的になるという予報です。

▼昨日やっとツバメが抱卵(多分)している写真を撮ることができました。


カメラを向けても逃げないところはやはりそうじゃないでしょうか。
いやあ、朝昼夜と、毎日3回換気扇が作動し、うるさいだろうに、よくぞここに巣を作ったものだと感心します。


今日のテーマを頭の中で探ってみても出てこないんです。
こんなことはたまにあります。

朝起きてからここに坐るまで約2時間、その間食事、歯磨き、そして掃除と続きます。
だいたい掃除なんかをしていると、けっこう様々な想いが出てきて、その中から今日のテーマを決めるんですが、今日はトイレ掃除中にも出てきません。
こんなことはまれですね。

そこで私の懐旧譚をちょっと。

私は以前から言っているように広告会社にコピーライターとして勤めていました。
でも地方の小さな町の広告会社です。その町は歴史だけが取り柄の、もちろん県庁所在地でもありませんでした。
戦時中でさえ空襲を受けることのなかった町です。ですから今でいう近代化遺産とでも呼べるような古い建物があちこちにあるんですね。

その町の名は桐生です。
その昔から織物が盛んで、私は群馬県に来る前までも、群馬県という名前はあまりなじみはなかったのですが、桐生という町の名はよく知っていました。
その桐生市が群馬県という県にあるということは全然知りませんでした。
桐生に来て初めて、その町が群馬県に属していることを知ったぐらいです。

桐生の中心地は今でも道ーーというよりは、路という字の方がぴったりの細い路が入り組んでいて、一方通行が多く、なかなか車で動くと、慣れないうちは難儀します。
▼そんな中にはこんなところもあります。



なんか倉敷を彷彿とさせる街なみですね。

さていったい私はここまで書いて何を言いたいのか分からなくなってきました。

言いたいことは、30年以上に渡って過ごしたこの町にも、最近はとんと行く用もなく、ご無沙汰しています。
そろそろ懐旧心も湧いてきたので、近いうちに一度行ってみたいなあと。
仕事で車で走っているときは、何だこの細い路は、なんてぶつくさ言っていたのに、今ではその細い路地が何と懐かしくなってきました。
不思議ですね、離れてみてやっとその町の良さが分かるなんて。

これを読んでいるあなたも一度桐生という古くて、何の取り柄とてない町に行ってみませんか。
古いと言っても駅前なんかは新しいロータリーなんかは整備されていますし、観光に力を入れているので、何かと観光協会なんかが便宜を図ってくれるのではないでしょうか。

それはそうと、わたしがいるときはまだ観光協会は桐生商工会議所が管掌していて、私もその観光ブックレットを作る際にディレクションしたこともありますが、今は桐生市に管理が移っているようですね。

そうそう、一時桐生ガスのガスタンクはサッカーボールになっていましたが、今はどんな意匠が施されているんでしょう?

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空想商店街 「復活弁当」(7)

2012-05-14 10:48:13 | 空想商店街
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


  満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
  今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
  もちろんどこの商店街とも似通ったような、
  今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
  このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
  わたしにも皆目見当がつかない。
  さてさてどんなことになるやら。
  もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
  そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
  それでは今日もどうぞ。



空想商店街 「復活弁当」(7)



いつもなら閉じられている店のシャッターが、数年ぶりで開けられた。

そこに入っていったのは、満天通り商店街で青果店を営んでいる大艸と、理事長であり精肉店を営んでいる田島、それに役員で鮮魚店を営んでいる増野、そして同じく役員で雑貨店の村上の4人の商店主たちと、販促コンサルタントの本田だ。

そこは3年ほど前に閉店した大衆食堂だった。

閉じられたまま3年も経っているので、中はもちろんほこりがたくさん積もっていると思いきや、暗い店内のテーブルやカウンター、椅子などの上には、
うっすらとあるかなしかのほこりが積もっているだけだった。

「清さんは律儀な人だったから、毎年閉めていても1年に一回は掃除していたんだな」

増野が言った。

「ああ、ここを閉めた日は最後は涙を流して、ひとつひとつ触りながらお礼を言ってたっけ」

大艸が言った。

「でも、去年倒れちゃったからなあ。それまでは何とか再開したいって、いろいろがんばっていたけどなあ」

村上が言った。

「ここを使わせてくれって奥さんに言ったら、びっくりしてうれしがっていたよ」

満天通り商店街の現理事長でもある田島が言った。

「みなさんそれぞれ、歴史がありますから。閉店したからって、なかなか店を手放すことはできないですよね」

本田が最後に言った。

「それじゃ、まあちょっと調理場を見せてもらおうか」と田島を先頭に調理場の方へ進んだ。

電気は切ってあるので、それぞれ懐中電灯を点けて奥へと入っていった。

田島が調理場の隅から隅へと懐中電灯を移動させながら照らしていった。

きれいに片付いていた。

ステンレスの調理台の上には、大きさの違う寸胴が3つ伏せられている。

鍋や釜類もきちんとその場所におさめられ、まるで次に使われる時を待っているようにそれぞれの場所にあった。

「すぐにでも使えそうですね」

本田が言った。

「ああ、明日からって言ってもできそうだな、これなら」

田島が言った。

「大丈夫だ、これなら。いつでもOKだ」

大艸が言った。

「じゃあ早速電気とガス、それに水道に連絡して、使えるようにしてもらおう」

田島が言ったのを汐に、5人は外に出た。

これから始まる新満天通り商店街の第一歩が、これだと確信しながら。


<8>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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「いただきます」と「ありがとう」

2012-05-14 10:16:54 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝も晴れていますが、ちょっと靄がかかっていて、“薄晴れ”という感じですね。
“薄晴れ”って言葉は自分の造語ですが………。
薄曇りだと曇が勝っているような感じですので、それに対して晴れの方が優勢という感じの時に自分では使っています。
昨日はけっこうさわやかな一日で、まさに薫風という名の風が吹いていました。
外に出てみるともう半袖の人の方が優勢で、これから徐々に半袖派が優位に立っていく季節ですね。

ツバメの激しいさえずりが朝日の中で響いています。
台所にある勝手口の磨りガラスを通してツバメが羽搏いているのも見えます。
もうタマゴを産んだのでしょうか。
▼覗くわけにはいかないので、遠くから観察していますが、分かりません。



昨日はそのつがいだけではなく、それを含めて5羽のツバメが、一時、巣の傍の電線にとまってさえずっていました。仲間でしょうか、それとも巣にちょっかいを出しにきた他のツバメでしょうか。

今私のPCデスクの前の壁には、5月3日付の朝日新聞の見開き広告が貼られています。
広告主は「東京エレクトロン」という、あまり一般には知られていない企業の広告ですが、あまり広告然とはしていません。
それは新聞全30段を使った「元素周期表」なんです。




ヘッドラインは「世界のモトになる小さな部品」です。
No.1のH=水素からNo.118のUuo=ウンウンオクチウムまで。
ウンウンオクチウムって? これはまだ幻の元素だそうで、まだ詳しい性質は分かっていないそうです。

学校に行ってる時には“水平リーベ………”と覚えたものですが、すっかり忘れていましたね。
世界のすべての物質はこの元素表にある元素のつながりからできています。
水は水素と酸素だし………、と言いながら、その後はもう何がどのようにつながっているのかという知識はありませんが。
とにかく昔から化学に弱い自分をさらけ出してしまいましたね。

さてと、商売だって、たった一人の人とか、たったひとつの商品で始めるわけではないですよね。
何らかのつながりがあって初めて始められるものです。

ものを販売する先には必ずお客様がいて、そのお客様の先にはそれを食べるとか、使う人がいて、また商品を仕入れる取引先がいて、その取引さには生産者がいて、その生産者の前には素材とか種とかを扱う人がいて………と、様々な人々がたったひとつの商品を最終消費者に渡るまでにそれに携わっています。

ですから、商品ひとつひとつを大切にしたいと思います。
商品を大切にするということは、それに携わっているすべての人に感謝するということだと思います。


以前何かで耳にしたことですが、あるお母さんの話です。
そのお母さん、ある日子どもが通っている学校にクレームをつけてきたそうです。
「この子の給食費はうちで払ってるんです。ですから、いただきますなんて言わさないでください!」

笑い話ではなく本当にあったことらしいです。

食べるということは他の命をいただくこと。
それに対して感謝の言葉が「いただきます」です。

他の命に対して「ありがとう」と感謝するということですね。

そしてそれを食べられるように調理してくれた人に対しての感謝であり、それを生産してくれた人に対する感謝でもあるわけです。
もちろん、つつがなくそれを口に運べるように産んでもらったお母さんに対しての感謝もありますが。

「いただきます」はすべてに人やものに対する感謝の言葉です。
それを全然理解できない人が今この世の中に増えてきているということは、ちょっと恐い気もします。

「いただきます」と同じように「ありがとう」もまた同じですね。
「ありがとう」と言われて怒る人はいないでしょう。
(たまには、いるか)

お店でお客様に「ありがとう」と挨拶するのも、すべてに感謝するという意味での言葉ではないでしょうか。

何だか今日は、教会の牧師さんやお坊さんの説教みたいになってしまったなあ。
ま、いっか。



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失敗を表彰する?

2012-05-13 10:05:02 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝からよく晴れています。
気圧配置からいえば冬型なので、冬晴れとでも形容できるようなきれいな青空が天空に広がっています。
気持ちのいい初夏です。
昨日、一昨日と空気が冷たく、昨夜などはまた片づけていた電気式毛布を出してきて、敷きました。
北海道の北見地方では雪が積もったというニュースもありました。


私が勤めていたときの社長は、私たち社員がミスをするといつも口にする言葉がありました。
ミスをするなら、会社がつぶれるぐらいの大きなミスをしろ」という言葉です。

これはいったいどういう意味なんだろうといつもその度に考えさせられました。

最初に頃考えたのは、
本当にそんな大きなミスをしたら会社がつぶれてしまうから、気をつけろ」ということなんだろうな、と単純に考えていましたが、最近ではそれはまあそうなんだけど、もうひとつ違った意味もあるのだなあと思うようになりました。


ビジネス関係の本をよく読むようになると、成長する会社のトップがよく言う言葉に
失敗を恐れてチャレンジしないことよりも、果敢にチャレンジしての結果としての失敗はしてもいい。その失敗が必ず次の何らかの成果を生むために土壌になる
というようなことです。

その通りですね。

さて上記のことを思い出したのは下記からです。

昨日Yahoo!のニュースをぼんやり見ていたら、あるヘッドラインに目がいきました。
それは「社員表彰に「大失敗賞」 その“栄誉”に込めた思い」というものです。

以前一度聞いたことのある『大失敗賞』という言葉でしたので、クリックして本文を読んでみました。

成績優秀者を表彰する社長賞などは普通にどの会社でも採用している表彰制度でしょうが、『大失敗賞』というのはユニークです。
普通なら大失敗だと、賞の代わりに待っているのは左遷か馘首です。
それを逆に顕彰するというこの制度には大きな意図が隠されています。

それは、チャレンジ精神がいつまでも衰えないように常に社員を鼓舞するためのものではないでしょうか。

仕事には失敗はつきものです。
しかしその失敗にもいろいろあり、精いっぱいつくさなかった失敗もあれば、ひたすら努力した末の失敗もあります。
『大失敗賞』は、後者の失敗は失敗ではなく、明日に成果をもたらすための経費だと考えるということですね。

そのニュースコピーの中にはこういうコピーもあります。
たとえその失敗によって会社に幾ばくかの損失を与えたとしても、『会社は失敗を乗り越えるノウハウを得たことになり、今後の事業展開にとってプラスになる』との価値判断がこの賞のカゲにある。
『もちろん挑戦して成功すれば一番いいのですが、何もしないよりは挑戦して失敗する方がいい。失敗したからといって、代わりの人材もいない。一度失敗しても、次は活躍してほしい』社員が少ない中小企業にとって、人材を大事に育てたいという思いも込められている。

(産經新聞5月12日(土)15時26分配信)


ところで話は元に戻りますが、あのとき言っていた社長の言葉の意味ですが、それは多分こういうことではないでしょうか。
どんなに小さなミスでも放っておくと、いずれ大きなミスになって会社をつぶしかねないものになる。だからミスは小さなうちにひとつひとつ検証してつぶしていくことが大切だ」ということではないかと考えています。


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わが人生の反省の弁

2012-05-12 10:14:36 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は3月下旬並みの寒さでした。
今日はさらにそれよりも数℃気温が低くなるということで、今も北風が強めに吹いています。


私は自慢じゃないですけど、広告会社に勤めていたときは上司としてはけっこう扱いにくい社員だったと思っています。
自分で今のコンサルタントという仕事を始めるようになってから、たくさんのビジネス書や少しの自己啓発書を読むようになりました。
やめるまでに読んだビジネス書といえばたったの2冊。
本田宗一郎氏の「私の手が語る―思想・技術・生き方」とアイアコッカ氏の「アイアコッカ―わが闘魂の経営」です。
両書ともに感銘を受けましたが、それは経営者としてのビジネス上での感銘ではなく、ただその生き方に感銘しただけのことでした。

それ以外は純文学とエンタテインメント、それにSFばかりでした。
とにかく手当り次第と言っていいほど本を読みあさりました。
これは大学に入ってからのことで、今までそれが続いていますので、私の本が今一室を占領しています。
(残念ながら引っ越しの度に数百冊は捨てています)

さて、それほどたくさんの本を、特に純文学に親しんだものですから、思考がどうしても自分本位になるわけですね。
自分本位と言ったら大げさですが、自分はこう考えるということがまず来るわけで、それが仕事にも出てくるわけですね。

上からこれをしなさい、と言われても、素直に引き受けようとしないで理屈をこねくり回して、自分なりの解釈でやってしまい、結果が上司の思惑と違ったりして、ちょっと違うなあと言われても、自分の主張をあまり曲げないで、自分にいい方へ妥協点を持ってくるんですね。
それだって自分の想いがちょっとはぐらかされたようになっていると思って、あまりいい気はしないという、本当にわがままな社員でした。

自分でも、ここはちょっと弱いなあと感じているところを上司にその通り指摘されると、すぐにむっとなってしまう、そんな取り扱いにくい社員でした。

それでも同じ会社に30年以上勤められたのは、懐の深い前社長のおかげだと思っています。

その社長が亡くなり、その社長の下でやっていた専務が社長になってから、その人はそんなわがままな私を扱いきれなくて、さらには年齢的なこともあり、待遇面でじわじわとやめざるを得ない状況になりました。
ある日とうとう辞表を出してしまいました。そうしないと後は飼い殺し的な状況しか待っていませんでしたから。
多分彼の思惑通りに行ったのでしょうね。多分ほっとしたことでしょう。


その社員時代の自分を、今の自分が見ると、こいつは本当にわがままでばかな社員だなあと思います。
自分でも忸怩たる想いがありますね。
どうして在社当時からビジネス頭になれなかったのだろうと悔やまれます。

文学に傾倒し、自分でもそれなりに考え方を持ち、それに案外固執して生きてきたようです。
大学時代にかじったマルクスの資本主義に対する考え方が、どうしても会社をやめるまで抜け切らなかったようですね。

管理すると言えば、それは人を縛るものでしかないと考えたり、なぜこれだけ働いているのに、その対価としての給料は少ないのか、ほうれん草なんてバカがやるものだなんて尊大なことも考えていて、連絡、報告、相談などはほとんどしませんでした。
そんなことをしなくても、ちゃんと仕事の結果で分かってくれるだろうという想いもありました。

あのときからきちんとそういったビジネスの基本を行っていたら、もっと違ったいいビジネスマンになり、いい経営者になれていただろうなあと思います。

今になってその当時の社長の言っていた一言一言が胸に沁みます。
バカですねえ。

ですからその大反省の上に立って、今逆に中小企業の皆さんに、自身を反面教師にコンサルティングをしている次第です。


今日は反省の弁になってしまいました。

辞表を出した後自分でコンサルタントとして一歩踏み出したときの挨拶状に書いた一行があります。
事業家としては初心者であり、とても遅い出発ではありますが、出発には遅すぎるということはないという固い信念で………

出発には遅すぎるということはない。
今でも思っています。

心を入れ替えての遅い出発でした。



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考えて、考えて、考えて………

2012-05-11 10:27:47 | 生き残るということ
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は午後すぐに“一転にわかにかき曇り”………は大げさですが、風が強くなり、雨も降りましたが、大した雨ではありませんでした。
仕事帰りに空を見ると、上空は晴れていましたが、東の方には夏のような積乱雲のような雲もたくさんありました。
今日の気圧配置は一時的に冬型になるということ。
そのせいかけっこう寒くなっています。
風も北風で、強めに吹いています。

わが家のレンジの換気口の上に、換気口のうなり音にも関わらず巣を作ったツバメ。
ツバメは最近は個体数が少なくなってきているという朝日新聞の記事が昨日ありました。
そんな中新しいわが家にはじめて巣を作ってくれたツバメはとにかく大事にしなくてはと思い、そっとして驚かさないようにしています。
無事子どもたちが巣立つまで見守りたいと思います。

昨日は、2週間ぶりに太田商工会議所での店舗支援に出かけました。
先週は祭日でしたので、お休みでした。
2週間ぶりに事務所に入っていくと、ここでもすでにクールビズが始まっていて、みなさんノーネクタイ姿で、お昼になると一斉消灯で、折しも天候急変で暗くなり、文字も読めないぐらいです。
CPの画面だけがいやに明るく、目を悪くしてしまいそうです。

クールビズはすっかり定着して、これはいいことだと思います。
はっきり言って、ノーネクタイ姿も皆さん身に付いてきた感じですしね。
みんながやってしまえば、文句を言う頭の固い人もいなくなるわけで。
別に悪いことをしているのではないのだから。

以前、クールビズが始まった時、にネクタイ業界が危機感を訴え、クールビズ用のネクタイをなどというなんか変なものを発表したりもしていましたが、そんなものはすぐに淘汰されてしまいました。

もっと根本的なことを考えないで、目先だけで考えると飛んだバカをさらすということです。

ネクタイを締める機会が少なくなったのなら、それに代わるものをと考えるのか、まったく違う、ネクタイものではないものに、生地や技術、縫製機械などを駆使してできないか、それから考えた方がいいと思いますね。

私が担当する企業にメーカーというものがないので、そういったアドバイスができませんが、まだまだ後ろ向きとか、表面的な対処でしかものを考えられないメーカーはいっぱい存在するんですね。

昨夜見た「カンブリア宮殿」のゲストは富士フイ(小文字じゃなく大文字なんですね)ルムの社長でしたが、富士フイルムもデジカメの普及でメインの製品であるフィルムの需要が落ちる中、そのフィルム技術を他に活かし、新しい分野にーーーそれもまったく場違いとも思えるような化粧品業界にも進出し成功しています。
それはフィルムを作るときの粒子の定着技術を転用してできあがったものです。

フィルムにいつまでも固執した王者コダックは破綻しました。


技術者一人だけではなかなか無理ですが、違った分野のサポートメンバーがいて、一緒にものづくりを突き詰めていけば、何か新しい製品ができるはずではないでしょうか。

先日もこのブログで書きましたが、日本マクドナルドCEOの原田永幸さんが言うように、とことんやれば何かが生まれるはずです。
途中であきらめたらダメです。あきらめないでとことん考えを突き詰めましょう。

そんなことを言ったってやるのはこちらなんだから軽々しく言うな、という声も聞こえてきそうですが、もちろんその通り。
しかし、その後の成功を噛みしめることができるのも、あなただということ、ですね。


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「今が旬です!」

2012-05-10 08:22:28 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝は一応晴れています。
でも午後からは荒れる天候になるという予報です。
いわゆる“大気が不安定な状態”ということです。
上空に寒気が入り込み云々、という気象情報の決まり文句がこの数日ニュースキャスターの口からしょっちゅう発せられています。
もちろん数日前の茨城、栃木で起こった竜巻と突風による被害が大きかったからです。
もし自分の家でもあんなことが起こったらいったい自分はどんな対処をするだろうと想像するだけでも呆然となってしまいます。
地震保険では竜巻も適用されることになっているそうです。
こちらは地震は大丈夫そうですが、竜巻はいつ起こっても不思議ではない関東地方ですから、そちらの方が心配です。



さて、フジテレビ(CX系)の番組で金曜日午後7時から始まるバラエティで「ペケ×ポン」というのがあります。

このメインコーナーは、川柳の下の句を当てるというものですが、それもとても面白いので、毎週書かさずに見るようにしています。

そして、月1企画で、「旬はどれだ」というコーナーがあります。
レギュラーメンバーとゲスト数人が15品ほどあげらている食材の中から、今が旬の食材を当てていくという、言ってみれば単純なものですが、それがなかなか当たらないんですね。

自分でもやってみますが、けっこう外します。
これこそ旬だと思っても、違うときもあります。

そうして、これを見ていていつも思うことがあります。

野菜、果物、魚介類など、自然から生まれる食座すべてに、その出盛りとなる旬の季節があるはずなんですが、今はどのスーパーに行っても、特に野菜なんかは年中販売されています。
従って、どれが今の旬なのか分からないということなんですね。

私などはけっこう歳もとってきていまして、野菜でも魚でも、果物でも、それがない時期のことは何とか記憶を辿れば分かりますが、30代よりも若い世代になると、年中同じ食材が並んでいるので、どれが今旬なのか理解していない人も多いと思います。

例をあげると、イチゴなんかそうですね。
今は年末になるとスーパーにも出回り始めますが、私の小さい頃(in和歌山)では、確か5、6月にならないと果物屋さんの店先に並ばなかったように思います。
野菜ではなす(関西ではなすび)やキュウリ、トマトなどは夏でないと食べられませんでしたし、夏には白菜やダイコンなどはありませんでした。

まあ白菜などは今でも冬にしか出回りませんが。

魚介類に関しては本当に分かりません。
強いて言えば、今はアサリなどが旬ということは分かるぐらいです。

いかがでしょうか。
今や年間商品になった商品でも、必ずその旬という時期があります。
ですからスーパーなどの季節ものを扱うコーナーでは、その時期に出盛る商品に必ず『今が旬です』というようなPOPをつけて、啓蒙していってくれないでしょうか。
そうしないと日本人になじみの深い旬の文化というものがなくなっていくようで心配なんです。

文化をなくすとその国はアイデンティティを失ってしまいます。
どんな文化でも、それを守っていくことが国の独自性を保っていくことなんです。

経済がどんなに落ち込んでも、文化がきちんと残っていれば、その国は必ず立ち直ります。
逆にどんなに経済が活発になっても、そのせいで文化を切り崩していくと、いずれその国は滅びてしまいます。
そう思いませんか?

また旬を自分で知るためには、特に果物や野菜は自分で栽培してみることですね。
それが一番いいのかもしれません。

わが家のアスパラは今二本茎を伸ばしていますので、新しいものが出てきません。
次の穂が出てきたらまた摘んで食べようと思っていますが。


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「時代においていかれたテーラーの復活」(その3)

2012-05-09 10:32:11 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
先週はいつの間にか、この創作分の配信を忘れてしまいました。
期待していた人がいたら、ごめんなさい、でした。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「時代においていかれたテーラーの復活」(その3)


「ほら一風変わったジャケットとか、デザイン的に凝ったものとか人とは違ったものを着たいという人はほんの少数ですが、日本中にいるわけですよ」

「わたしも以前はたまにですが、頼まれたことありますよ。でも型紙がないので、苦労しますよ。その分新しく型紙から作るわけですから、まあ型紙ですからたいていは新しく作るわけですが、それでもパターンがありますから簡単なんですが、そういった一品ものの型紙はなかなか簡単には作れませんからね」

「そういった人たちを相手にすれば言い訳ですよ。ほかにもやはりどの店のサイズにも合わない体型の人もいるわけで、そういう人はオーダーしか頼ることができないわけですね」

「でも今じゃどこかに行けば身体に合う服なんて、あると思いますし、セミオーダーでそれもほとんど解決しますよ」

「それじゃ嫌なんですよ、そういった人は。だから自分なりにオーダーしてくるわけです」

「でも、町にはもうそんなオーダーを受けるところがない」

「そうです。だからインターネットで探すわけですよ」

「なるほどねえ。インターネットかあ」

「でもそれじゃサイズが測れないじゃないですかって聞いたんですよ。素朴な疑問として」

「サイズなんて、決まったところをはかるだけで、どんな人にも合うものが作れますよ」

「そう、そうなんです。同じこと、言ってましたよ、その人も」

「そうか、こちらが指定したところを自分ではかってもらうわけか」

「きっちり測らないと身体にフィットした服が作れないと考えるのは、素人さんらしいですね」

「そうです。服のサイズは幅が合って、ある程度合っていれば、不思議とその方が身体にフィットするんですよ」

「そう言ってましたね。あまりその指定したサイズで作ってしまうと、合わないんですってね、スーツなんかは」

「だからインターネットでも十分注文可能ってわけか。なるほどね」

「そうです。そういうことに特化したら、まだまだやっていけるわけですよ。テーラーさんも」

そこで大岡はちょっと顔をしかめた。

「でもわたしはコンピュータは、恥ずかしながらほとんど使えません。できないですね、わたしには」

本田は、大岡の思い込みを否定するように言った。

「何も大岡さんにそれをやりなさいって言うわけじゃないですよ。わたしが大岡さんならこういうことがやれるんじゃないかって思うことも今ありますけど、今日のところは大岡さんの思いやらどういったことならできそうかってことを聞き出すだけです。提案は今度訪問した際にしますから、今は現状と、
自分が思っていることをお話ししてください。後であのときはしゃべり過ぎたかなって思うぐらいに」


それから本田は、相づちを打つぐらいで、ほとんど大岡にしゃべらせた。

もうやめてもいいとも思っているが、やはり生き甲斐として、まだまだ手足が動いている間は、仕事をしていたいんだということが一番の強い思いのように、本田には感じられた。

その思いが、老けさせないひとつの手段でもあるのだろう。

それから1時間ほどが過ぎた。

大岡の話もだいたい煮詰まってきたようだった。

「それじゃ、だいたい大岡さんの思いも理解できました。今のお話を充分頭に入れながら、大岡さんらしいやり方でこの仕事を続けていける方策を考えてきます。そうですね、2週間ほどいただけますか」

「はいどうぞ。今さら慌てませんから」

そう言った大岡の笑顔には、何だか今までどんよりと目の前で曇っていた空が晴れたような気持ち良さがにじんでいるように、本田には感じられた。

本田は次回の約束の日取りと時間を決めて、店を出た。



                               つづく


<4>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

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考え詰めるとアイデアは降りてくる

2012-05-09 10:11:38 | 販売促進コンサルタントの日記
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曇っています。
今日から3日ほどは、またつくば市で竜巻が起きた日の天候条件とよく似た気圧配置になるということ。
雷3日という言葉は昔からあるそうです。
(これはずいぶん前にラジオで天気予報士森田さんから仕入れた話)
雷が鳴る気象条件の日はだいたい3日ぐらい続くということらしいです。
群馬は特に昔から雷の本場で、以前勤めていた会社の専務の家にも雷が落ち、テレビや何やらがダメになってしまったことがあると言ってました。
そういえば私の姉も雷だけは恐いらしく、実家で雷がなり始めると、蚊帳を出してきてその中に逃げ込んでいました。
昔の蚊帳は麻でできていて、雷よけになるということでしたが、果たしてそれは本当なんでしょうか?
平安時代以降の人たちは雷が鳴り始めると雷除けのおまじないとして「くわばら、くわばら」と唱えるようになりました。
この「くわばら」とは地名ですね。
菅原道真のふるさとにある「桑原」にだけはなぜか雷が落ちなかったという伝承があり、それで雷が鳴るとここは「桑原」だから落ちないでということだったんでしょうね。
なぜ菅原道真が雷に関係があるのかというと、菅原道真は陰謀によって九州の太宰府に流され、そのままなくなりますが、その死後各地で疫病が流行り、日照りが続いたそうで、さらには時の醍醐天皇の子どもたちが相次いで病死し、さらにさらに御所の清涼殿にも雷が落ち、死者まで出たということで、これはきっと菅原道真のたたりだと噂されるようになりました。そこでそれを恐れた朝廷は道真の罪を許し、怨霊を静めたと言われています。その怨霊を鎮めるために建てたのが北野天満宮です。それ以来道真は天神様とも呼ばれるようになり、天神様とはもともとは特定の神様ではなかったのですが、道真が亡くなってからいつしか火雷天神と呼ばれるようになり、清涼殿に落ちた雷は道真の恨みだということで、雷と菅原道真が結びつくようになったようですね。
分かったような分からないような………。

今でも雷に関係なく、誰かが怒るとふざけて「くわばらくわばら」と言って逃げる人がいますが、それは上記のような民間信仰の名残ですね。

前置きが長くなってしまいました。
………ので、今日はこれまで!
というわけにはいかないので、ちょっとしたヒントを。

アイデアを突然思いつくのは、突然のことが多いのですが、それまでにたくさん考えていないと、絶対に出てこないものでもあるのです。何も考えていない人が、課題を解決するすごいアイデアを思いつくことはありません。思いついたとしても、それは場当たり的な発想。実行段階で必ず、矛盾が出てきます。

行き詰まりを打破する道は、「考える」ことに尽きる。

上記の言葉はふたつとも、日本マクドナルドのCEO原田永幸さんの「とことんやれば必ずできる
」という本の中にある言葉です。

「あの人はいつでも面白いアイデアを思いつく」と人から言われる方がいますが、本当にぱっとその場で思いつく人は天才です。
天才ですからほとんどいません。

ほとんどの「アイデア溢れる」と言われる人は、いつも考えているからです。
どんな時でも考えているんですね。

アイデアが出ないという時は誰にでもあります。
そんな時にも考えることを放棄しないで、とことん考え詰めてください。
そうした後、まったく違うことに手をつけていると、あるときふいに先ほどまで考えていたことが降りてきます。

考えに考え詰めた後、風呂にでも入るかと、風呂につかっているとか頭を洗っている時などに、ふいにそのときがやってくることがよくあります。

考え詰めたからそれは神様からのプレゼントだと思いますか?
いいえそれは自分自身からのプレゼントなんです。

でも考え詰めないと“そのとき”はやってきません。
いい考えが出なくても、原田さんが言うように「とことん」考えてください。


さあ今日もがんばろう!

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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

群馬県前橋市天川大島町186-25
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ストレスとツバメの巣

2012-05-08 09:52:07 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝はちょっと靄がかかったような晴天で、すっきりしないですね。
昨日も晴れてけっこう暖かく、というよりも暑くなりました。
今日も同じような天候でしょう。

昨日の朝、群馬経済新聞社のYさんから電話がありました。
今週発行分に掲載予定の月1コラム「繁盛店への一歩」の原稿がまだ届いていないという連絡でした。

先々週の段階では考えていたんですね。今週中に送っておかなくては、と。
でもゴールデンウイークもあって、いつの間にか忘却の彼方へ。
だいたいいつもだと、2週間ほど前には送っておくんですが、今月は何かと頭を悩ますことが多くて、ストレス気味なんで、すっかり忘れていました。
もちろん原稿の方はできていましたので、すぐに送りましたが。

昨日送った原稿で、26回目です。
月1回の掲載ですから、約2年とちょっと続いています。
知り合いで読んでくれている方からは、会うと「あれ読んでいるよ」と声をかけてくれますが、本当に必要な方が読んでくれて、それを参考に店づくりをしてくれているんでしょうか。

1回読むと必ずひとつやふたつはいいヒントになることを毎回書いているんですけど、その実際の反響の声が届かないので、それだけが不安です。

まあ上記の新聞は業界紙で、毎週1回発行で月々3800円の購読料はちょっと高いせいもあって、私が本当に読んでもらいたいという小さなお店や企業ではほとんど読まれていないようにも思います。

もう少し購読料を下げて、購読数を増やした方が経営は安定して、裾野が広くなると思いますが、これは余計なお世話でしょうね。
ちょっとでも反響があればうれしくて、書く(打つ)手も弾むんですが。


最近ちょっとしたストレスのせいか、首筋にまだら模様の蕁麻疹ができまして。
昨日は特に痒かったですね。
おまけにちょっと風邪気味で、くしゃみもたまに飛び出します。
ちょっとばかし心身共に、今、参っています。

まあこんなときもありまさぁね。と、けっこう自分では楽天家だと思っていまして、いくら悩みがあっても一晩寝るとある程度は忘れてリセットできる質なんですが、こうもたくさんこまごまとしたことが次々にやってくると、それも限界がありますね。

まあそれも試練と思って、ひとつひとつこなしていかなければなりませんが。


さてそんな中、先日ちょっとこのブログにもに書いたツバメの巣ですが、何と今朝見てみると、一晩でとても大きくなっていました。
▼これです。
 下は親ツバメがたまたま来ていた時に慌てて撮ったもので、ぼけていますが。

 


いやはやホントにここで営巣するつもりなんですね。
ちゃんと子どもたちが育ってくれればいいんですが。
最近の楽しみはこれですね。
だんだんとカタチになっているのも眺めていると、何だか癒されます。
夫婦で毎日眺めては、今日はどれだけ大きくなったという話をしていますが、本当に換気扇の音がうるさくないんでしょうか。


さあ今日もがんばろう!

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