
半世紀にわたる宮仕えの身から解放され、何のしがらみもない一市民になって15年目、体力のなだらかな右肩下がりは否めないが、ボランティア活動による気力の維持に努めながらの気ままな日々を。
八十路を歩き始めてからは、明るくなったら起床、暗くなったら就寝の省エネ生活、365連休の身となると、たまには食べて排泄するだけの日もあるが、なんだかんだと退屈することもなく。
「定年で働き蜂からおじゃま虫」「欲しかった自由と時間もてあます」と言うシルバー川柳に該当する方も結構多いらしいが、せっかく与えられたありがたい余生なのに勿体ないこと。
仲間同士で、今度生まれ変わる時は云々と、有り得ない話をしたこともあるが、共通するところは、人さまの仕事がよく見えるということ、今の爺には、一市民という自由な身分が何より。