昭和55年4月~57年3月、爺のもとで働いたM氏、当時30歳代の独身、豪雪地の農家の長男で典型的な嫁に行きたくない、嫁がせたくない環境、日頃は温厚、無口、小柄で色黒、決して男前とは言い難いが、嫁を選ぶこと無く自ら死を選んでしまったとは勿体ない話。
一度、彼女へのプレゼンの品であろうハンドバック、職場の先輩女性から品定めをしてもらっているところを見れば、女性に関心がなかったわけでもない、東京へ出張の折り一緒に寄席見物、終始、声を出して笑いながら楽しむ普段は見たことのない彼の姿が思い浮かぶ。
もう一人、昭和57年4月~60年3月、同じく爺のもとで働いた30代の独身Y氏、一昨年春に定年退職の挨拶状が、今も丁寧な年賀状には、一人旅と,囲碁を楽しむ人生だというが、当時周りの「おせっかいやき達」が、カタログ持参で勧めても、その気にならず、今風でいえば草食系か、同僚と争いうことも無く、何を言われても、にこにこ顔、仕事一筋のご仁。