爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

御用始め

2011年01月08日 | ブログ

毎年1月4日は官公庁の御用始め、通常は8時30分の始業時間も、当日は10時頃から始まる所属長の年頭あいさつに併せて出勤、新年の挨拶を交わしながら、所属長挨拶の始まるのを待つ、と言っても今は昔の話だが。
爺が体験した御用始めのキーワードと言えば、「茶碗酒とするめ」であろう、ダルマストーブの上で焼いたスルメの匂いが部屋全体に舞う中で、一升ビンから茶飲み茶碗に注がれた冷酒を飲みながら、ほろ酔い気分で歓談、お昼近くになる頃には、三々五々、若干の責任者だけがお留守番。 
服装も男性は平常通りのスーツ姿だが、中には一張羅を着てくるご仁も、女性は、振り袖姿がボチボチ、失礼ながら孫にも衣装と云うが、この日だけは普段とは違って言動もヤヤ控え目、着物を気にしながら、ぎこちない歩き。
御用始と云う言葉は、いつの間にか仕事始めに変わり、何時からか定かでないが、当日の勤務は平常通り、禁酒のお達しで、おとそ気分もなく、気が乗らない一日だったかと。



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