昭和33年5月の結婚当初は8畳一間の間借生活だったが、半年後の11月には新築の3階建て18世帯の職員アパートに入居することが出来た時は嬉しかった。
6畳と4畳半の和室、3畳の板の間、台所、洗濯場、お風呂場、水洗トイレ、物置が合理的に配置された当時としては、羨ましがられた作り、家賃は2615円は平均よりやや高値の家賃。
18世帯での最初の共同作業が自転車小屋作り、雨を凌ぐ程度の簡単な小屋であるが、個人が持っている、かなづち、かんな、のこぎり、ペンチなどの大工道具を持ち寄っての作業だった。
くい打ち用の槌や、丸太を切るのこぎり等、どこから借用したのか、木材、トタン等の資材の調達をどうしたのか覚えていないが、全員が共同で、持ち合わせの知識と技能を活用しながらの作業だった。