昨日、白居易の王昭君について書きました。すると、又、他からも連絡が入りました。
「白居易だけが王昭君の詩を作ったのではないよ。李白も、また、彼女についての詩を作っていますよ」と、ご丁寧な写真まで付けて、メールをいただきました。その詩をご紹介します。
先ず、その詩の出ている本の写真です。
この本は「校本古文前集」だそうです。「五言古風短編」の中の一編だそうです。「
「昭君が、立派に着飾った馬に揺られながら、その美しい顔に涙をいっぱいためながら胡地に送られている。いよいよ明日からは胡地の王の妾になるのだ」というぐらいの意味だと思います。
その数奇な有為転変たる姿を哀れんで詩にしたものだと思うのですがどうでしょうか。そこには昭君の美しさは何一つ書かれてはいませんが、“啼紅頰“というたった3字の中に、その美しさを実際に目にするよりはるかに、我々の想像の世界に、より崇高で高貴な美を描がかさせてくれるように思われるのですが。その辺りにも李白という詩人の偉大さがあるのかもしれませんね???