新燃岳の爆発は県内観光に甚大な影響を与えることになる。
九州全域の火山が連動して活発化する可能性も心配される。
新燃岳の爆発により、上空から見た霧島連山は一面が火山灰に覆われ、このままの状態では、登山禁止が長期化するのではないかと危惧される。
火口を覆うようにせり上がった巨大な溶岩の塊が、呼吸するようにうごめき、断続的に噴き出す噴煙は、爆発のタイミングを不気味にうかがっているようだ。と報道されている。
また、桜島や鹿児島県内の離島火山を研究する京都大学防災研究所火山活動研究センター(鹿児島市桜島横山町)の井口正人准教授は2月4日、霧島連山・新燃岳の噴火に関連し「桜島・南岳が爆発を繰り返し始めた1970年代以来、約40年ぶりに南九州全域の火山が連動して活発化する活動期に入った可能性がある」との見解を示している。
これら報道からすると、もしも新燃岳や桜島の爆発が長期化し、季節により、人口過密の鹿児島市や、食の産地である県内各地に火山灰や礫等が飛散することになると、甚大な影響がでる可能性がある。
昭和52,3年ごろの桜島の爆発により甚大な被害が発生した時に、県庁の消防防災課で火山立法の救済措置拡大や助成制度の陳情に明け暮れたことを思い出し、もしも今回の火山活動が現在の県域を超え、更に九州領域まで拡大するとしたら、これはまさに現代版の砂漠化であり、その光景を思うと、ぞっとします。
とにかく、今は、1日も早く沈静化することと、活動予測へ向け、観測体制を充実させ、熊本を含めた南九州全域の対策を考えていく必要があると思われる。
霧島連山の状況 降灰の状況
(南日本新聞掲載) (南日本新聞掲載)
かごしま企業家交流協会
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