よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

九州の魅力/九州の話題・情報(14)

2011-02-22 08:39:53 | その他

九州とアジアの関わりが本当に強まるのか。

近さが魅力、九州への生産拠点が加速していると報道されているが。

報道によると、円高とアジ市場の急拡大を背景に、 また地理的優位性がある九州へ製造業が生産拠点を加速しているとされる。

確かに、北九州地域を中心に、自動車メーカーのトヨタ自動車、日産自動車は九州工場を拠点化している。

昨年の11月、日産の志賀COOは、「グローバルに、ものづくりをリードする拠点にしていく。」と宣言したと報道されている。トヨタも日産も九州を国内生産の重要拠点として位置づけ、生産体制を進めているのは間違いないだろう。福岡から韓国・釜山まで200㎞、中国・上海まで900㎞、台湾・台北は1280kmの距離に過ぎない。アジアに近い地理的優位性は調達コストの低減、リードタイムの短縮につながる。

大手自動車メーカーによると、韓国東部から福岡への物流コストは、1㎥当たり、1000~2500円で、東海地区に比べ半額以下という。納期も「部品によっては、関東に比べて半分以下になるという。また、韓国の生産拠点を置いているメーカーは、部品調達などでの連携強化も視野に入っているという。

大分県日田市で、今年6月に新工場を建設を始めるキャノンも、「アジアを含め世への輸出を考えれば、物流面で大分県はいい立地だ。」としている。電子部品や先端素材でも新興国の旺盛な需要を背景に設備増強が相次いでおり、長崎、熊本でソニーが画像センサーを、大日本印刷が北九州市に高機能フイルムの新工場を建設する。

これらは、九州が技術系人材が豊かであり、東京に比べ、2割程度人経費が安いことからといわれる。ただ、競争力をつけ、利益が出るようにするのが新しい命題」とされるように、アジアの中で、いかに競争力を磨き、しっかりとした地位を確保できるかが、今後の生き残りに掛かっているのではないだろうか。

 

かごしま企業家交流協会
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