NECが苦戦事業の切り離し進める。
子会社のNEC液晶テクノロジーを中国企業と合弁企業化
日本企業の中国企業との合弁企業化が進んでいるが、NECが全額出資する中小型液晶パネル子会社のNEC液晶テクノロジー(川崎市)を中国の液晶大手、天馬微電子会グループとの合弁事業に切り替えることで合意したとの報道がなされた。
天馬微電子側がNEC液晶の株式の70%を買い取り、経営の主導権を握った。先般も、NECはパソコン事業を中国レノバ・グループ(聯想集団)と合弁事業にすることで合意している。非中核事業の液晶パネルも単独では投資負担が大きいと判断、中国大手と組むものだ。
NEC液晶テクノロジーと言えば、09年末に、出水市にあった鹿児島工場を閉鎖したことで、まだ記憶に新しい。鹿児島工場を閉鎖するなど経営再建を進めたはずだが、10年3月期は68億円の最終赤字を出している。世界シェアも0.3%で、単独での勝ち残りは難しいと判断したものとのこと。
NEC以外でも、国内の中小型液晶パネルメーカーと海外勢の連携の動きが広がている。シャープ、東芝が米アップルと組み新工場を建設するほか、日立製作所と台湾大手パネルメーカーとの合弁交渉も明らかになっている。
日本企業の事業の「選択と集中」、選択は相当進んでいるが、集中する事業領域を成長させるのはこれからの課題だと言われる。日本企業の生き残り施策の効果が出るのか、これからが注目される。
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