2010年の九州企業の海外進出を発表
「インド展開が加速」との九経調の調査結果
先日、九州経済調査協会が、九州・山口企業の海外進出状況調査結果を発表した。
それによると、2010年の進出件数は80件と2年連続で前年を上回ったとのこと。海外市場の開拓を狙った飲食業の進出が増え、経済成長を続けるアジアを中心とした新興国の比率が高まっているのが特徴だと報告されている。
10年の進出件数は、00年以降では3番目に多かったそうだが、11年上期は東日本大震災の影響で27件にとどまっているとのこと。九経調では、「国内市場の縮小に加え、超円高や電力の供給不安などを背景に、海外進出を検討する企業は増える」とみているとのこと。
海外進出は近年、アジアの比率が上昇している一方で、北米や欧米は低下傾向とのこと。09年の中国進出は、19件だったが、10年は34件。インドは、09年の3件が、10年には11件と大きく伸びている。
九経調は、「01~05年に5割を超えていた中国への進出比率が38%まで下がっている。」としており、中国に続く新興市場の開拓を担う企業の戦略が伺えるという。
日本全体では、大企業の製造業が海外進出を積極的に進めており、国内の空洞化が懸念されているが、九州では、福岡県をメインに、長崎県、熊本県、大分県が数件づつ製造業より飲食業や運輸業などが新興国向けに支店・事務所を開設し、攻めのための進出を図っていこうとしているようである。
鹿児島県からの進出はないようだが、食産業といえば鹿児島県も中国など新興国向けの進出が期待される分野ではないだろうか。
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