企業の農業参入が比較的順調に経営
9割が参入後も事業継続
大手企業の農業への参入がよく報道されるが、鹿児島県では、県内の農業参入企業が統計を取り始めた2005年度以降、累計で83社増の「151社」となっていることが先月末、地元紙が報道している。
鹿児島県経営技術課によると、継続企業は管理能力が高いうえ、地域に溶け込んで農地や雇用を確保するなど努力しており、「比較的順調に経営している」としている。
同課は、統計は05年度から年1回まとめており、参入企業は建設業、食品関連業が多く、撤退した17社のうち、14社は建設業だったとのこと。
好調な企業の特長は、
・参入前に余裕ある資金計画を立てていることに加え、品目の選定、栽培技術の習得方法、販路確保など中長期的な計画を策定し、認定農業者になっていることを挙げている。
撤退する主な理由は、
(1)倒産など本業の悪化
(2)価格低迷、コスト高といった農業経営の不振
(3)本業に力を入れたいといった経営方針の転換 だったとのこと。
今後とも、企業の農業参入は、農業者の高齢化、食の自給率の向上などを考えると、おそらく増加していくだろう。その際には、安易な参入ではなく、企業経営と同じく、資金計画、担い手(人材)、栽培技術などはもちろん、基本である売り先(販路)をしっかりと確保することが大事な要素のようだ。
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