日本の家電メーカーの斜陽化
そして新たな時代への挑戦はうまくいくのだろうか。
日本の家電メーカーと言えば、かっては「電子立国」日本の立役者として、世界をリードしていたはず。自動車産業と並び、戦後の日本経済を引っ張ってきた。
これまで日本の家電メーカーは、「ブラウン管テレビ、ビデオ、ラジカセ、ウォークマン、CD・DVDプレーヤー、ゲーム機、液晶テレビ」など、絶え間ない技術革新で、日本市場だけでなく世界市場を席巻してきた。
ところが、デジタル化による製品の均質化や、韓国・中国のメーカーの急伸な台頭、更には、どこまで進むのか全く見通しが見えない円高、最近ではアップルのようなヒット商品が出せない現状の中で、世界での影が薄くなり、役割が終わるのではないかとも思われる。
この斜陽化をもたらしたのは、テレビやビデオなど大量に生産し、上から目線で売れる日本の家電メーカーの役割は終わったことを意味するのではないだろうかと言われる。
このことにようやく気付いた日本の家電メーカーは、新たな生き残りの展開を図ろうとしている。
その戦略として、
・商品ではなく「体験」を売る。 点ではなく面で攻める。 単体ではなくネットワークで売る。
・液晶テレビに見切りをつける。世界中で発電所を作る。保守・メンテナンスまで含めたトータル製品丸ごとシステムで売るなどなど。
色々なテーマ・切口での新たな取り組みを始めているようだ。果たして、又、世界をリードしてきた日本の家電メーカーが、再び世界をリードする役割を担えるのか。その生き残りのための戦いが始まっており、今後の展開に、技術力日本の運命を左右するものになるのではないだろうか。
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