稼げる技術の筆頭に「炭素繊維」
次の10年のキーワードは「炭素」
三菱ケミカルホールディングスの小林社長は、「炭素繊維」はあらゆる産業で使われる可能性をひめている。近い将来、日本を支える技術の一つになると発言している。
炭素繊維(Carbon fiber)は、非常に軽くて強い黒鉛の繊維で、耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐酸性、電気伝導性、耐引張力に優れ、アルミニウムなどの軽い金属に比べても更に軽量なもの。
1961年に通産省工業技術院大阪工業技術試験所の進藤昭男博士がアクリル繊維を使った炭素繊維の基本原理を発見、特許化し、1971年に日本の企業が世界ではじめて生産を開始したものだそうだ。
この炭素繊維の現在の用途は、航空機や自動車の軽量化の他にも、バス・トラックの圧縮天然ガス(CNG)用軽量タンクなどに使用され、CO2排出削減に貢献しており、また、風車や原子力発電用ウラン濃縮の効率化、さらに燃料電池自動車に必要な高圧水素タンクおよび電極材として、クリーンエネルギー製造にも貢献している。
日本発の技術であり、現在でも世界市場に占める日本企業製品のシェアは非常に高い。
日本がリードする21世紀の革新素材である炭素繊維の需要は益々拡大することが予想されています。
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