僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

自分の構成員

2013-09-30 | Weblog
55年生きていると、身を以て学習することの大切さがよく分かる。
もちろん書物も大切だが、理屈が通らない「理不尽の上に成り立つことが正論」かのようにさえ思える事実は書物では決して身につかない。

壊れてしまった人がいる。壊れる寸前の人がいる。乱暴な人がいる。優しすぎる人がいる。
空気を読めない人がいる。読み過ぎる人がいる。アタマのいい人悪い人、情のある人ない人、ひとりぼっちの人、大勢の仲間に囲まれている人がいる。

尊敬する友達が、もう30年以上も前にこう言った。
「どんなことがあってもどんな人であっても、絶対に人をバカにしてはいけない。同じ人に生まれて、人を見下すなんてことは驕り以外の何物でもない」

自分の周りの全ての人は、自分の構成員である。
バカにする、という行動を取らない限りは、どんな人も大切にできるんだということが、ようやく今頃分かってきた。

おもてなし

2013-09-19 | Weblog
2020年オリンピックの東京開催が決まった。
言われるように、裏方さんも含めた「日本の総力の勝利」であろう。

でもそれならば、私は是非にも「日本人として」やって欲しかったことがある。
開催決定の瞬間、全員が大喜びをした。涙を流して喜ぶ人もいた。もちろん、これはここまで努力を重ねてきた人にとってはごく当たり前の行動だっただろう。

しかし、私たちは「わびさびを知り“おもてなし”ができる」奥ゆかしい日本人であるはずだ。
つまり、落選した他の国の方々の心情を慮ることができる国民であるはずだ。

あの瞬間、誰か(この場合は猪瀬知事になるのか)が、「ちょっと待て、落選した国の方々のことを考えて、喜ぶのはこのくらいにしておこう」とは言えなかったのか。

“おもてなし”とはこういうことなのです。これが日本人なのです。他の国の人には決して真似できないでしょう、と全世界に伝える、これ以上ない機会を逃してしまったことが唯一悔やまれる。