僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

死を持って償うこと

2007-12-19 | Weblog

ネットのニュースを見てたら、中国で未成年に売春を強要した夫婦に死刑判決がでた、
と書いてあった。
日本なら人を何人も殺したり、残虐な方法で殺したりしない限り死刑判決がでること
はないし、最近はそんな殺し方をしても無期懲役の判決になることも多いわけで、
この中国の死刑判決には一瞬、え?それで死刑なん?と思ってしまった。

でもちゃんと考えたらこれって極めて健全な判決やと思う。
ちなみに俺は死刑賛成派やけど、
それはやっぱり「死に値する罪」っていうのは殺人
以外にもあると思うから。この中国の例でいうと、売春の対象になった少女たちは一
生その傷を抱えて生きていかんとあかん訳で、ある意味死ぬよりもつらい人生を歩む
ことになるわけや。そう考えたら、ここまで彼女達を追い込んだ犯人にはやっぱり死を
持って償ってもらうしかないと思うもん。

日本も昔はそうやった。売春を強要して死刑になった人はどうか知らんけど、武士は
皆、嘘をついたり義理を欠いただけでそれを恥として自害し、自害しなかった人は武
士のはしくれにも置けないものとして切られた。

つまり死を持って償うものは他人の殺傷はもちろん、「世間・自分との約束を守れる
か」ということでもあった訳や。
こういう時代には今のように礼儀や義理人情に著しく欠けた人なんかもちろんいなか
った。当然、そんな人が育つ土壌やなかったし、もしそんな人がいてもそれは世の中
から抹殺される訳やから。

俺は、人権だのなんだのと生きる価値のない人が守られる現代はやっぱりおかしいと
思う。全て幕末の時代がええとは言わんけど、この中国の判決は日本も見習うべきや
と思うけどどないなもんでしょうねぇ。


大人毛ないなぁ

2007-12-11 | Weblog
今月22日(土)会社の後輩の結婚式があり、出席させてもらう予定。
この後輩は数年前に退社して別の会社に勤めている。また俺の立場から見ると、先輩
後輩の関係では俺が中途入社やから、仕事上では先輩、年齢では後輩という少しばか
しねじれた関係。

今回、この後輩の結婚式を前に俺は少し大人げない態度を取ってしまい、先輩後輩の
関係どころか、人間関係までねじれさせてしまって猛反省している。

詳細はここでは省くけど、とにかく俺はこの後輩に腹を立ててしまった。原因のほとんど
は後輩にあるとは思うけど、結婚式を楽しみにしている後輩にはっきりとそれを言うと、
俺が出席することはできなくなるし、後輩も気分が悪いやろうから、俺はできる限り我慢
してたんやけど、さすがに堪忍袋の尾が切れて、「ちょっとだけ態度に出してそれとなく」
気分を害していることを伝えてしもたのよね。

まぁ、結果は当然のごとく、「気まずい雰囲気」ってやつ。
そうなってから思ったね。もう50歳前やで!俺!ええかげんにそのくらいうまいことよう
納めんのかい!って。でももうあとの祭りや。
かといって出席せん、ていうのもさすがに日も近いこともあって無理やし、おまけに具合
の悪いことにスピーチを頼まれてたので、これもなんとかうまいことやりくりせなあかん。
仕方ないので適当な理由ををつけてスピーチをギター演奏に振り替えてはもらったけど、
ホンマえらい大変なことになってしもた。

今まで何度となく人の結婚式に出席させてもらったけど、「まずいなぁ」みたいな気分で
出席するのは初めて。しかもその中で短いながらも祝辞を述べてギターを弾かなあかん。

一体どうなるのかねぇ・・・と心配しつつも、こういう経験はまず出来ない訳で、結局は
「それもよし」と相変わらずプラス思考の俺なのでありました。

フェザー

2007-12-05 | Weblog

さてタイトルの「フェザー」といえば?
ボクシングのフェザー級を思い浮かべる人より、剃刀を思い浮かべる人のほうが圧倒的に
多いと思いであろう、その道ではダントツの信頼度を誇る「刃物」の会社。

30年位前、嫁の女友達が自分で喫茶店を開店したんやけど、その友達のお父さんがこの
フェザー社の重役をしておられた関係で、開店祝いとしてこのフェザー社の「爪きり」をもら
ったことがある。
そしてそれから30年経った今。ウチの家族は皆、この爪きりでしか爪を切らない。というか
まだこの爪きりを使っている。それは、他の爪きりとは圧倒的に切れ味が違い、しかも30年
経っても全くその切れ味が落ちることがないからだ。
何がどういいのか分からんけど、もちろん素材の良さが基本にあるとして、他のと見比べる
となんか刃の微妙なカーブとか刃の厚みなんかが違う。きっとものすごく緻密な計算と、そ
れを商品化する並外れた技術力からこの爪きりは生まれたんやろうね。

千葉にいてる長女などは、どんな爪きりを買ってもこの爪きりのように切れないので、たま
にこっちに帰ってくる時まで爪は切りたくない、とまで言いだす始末。でもこの「フェザーの
爪切り」は今市販されていなくて一般には手に入らない(子会社が作っているものならある
らしい)。そこで、その友達に無理を言ってフェザー社から直接手に入れてもらい千葉に送
ることにした次第。

この話ひとつでも、爪きりひとつでここまで“こだわらせる”フェザーという会社のものすごさ
が分かるよね。そんな訳やから、今は剃刀はもちろん、手術用のメス等ではその右にでる
会社はないらしい。

でも、俺みたいな小市民はそないに長持ちするもん作ったら次が売れへんがな、と思ってし
まうけど、そこは、会社はやはり「信頼」が一番の財産であることをフェザーの皆さんは知っ
ておられる。少なくとも俺は、この爪きりを使い続けられたおかげで、何か刃物を買うときは
絶対フェザー製にしようと思うもんね。

爪きりで得た小さな信頼はとてつもなく大きな信頼、そして売り上げに結びつく。さすがフェ
ザー、「切れ者」が揃った会社なんやろねぇ。