僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

罪には罰

2006-05-31 | Weblog
誰もが「聞きたくもない話」に何度か遭遇?していると思う。でもその話、聞きたくはないけど、イヤイヤながら最後まで聞いてることがほとんどやと思うねんな。でも最近、テレビ等でその話にになると、もう耳を塞いで急いでチャンネルを変えるくらい嫌な話題がある。
それは子供を巻き込んだ(ほとんどが殺人)事件。その多さはまさに異常で、もし今捜査中の事件のひとつが解決したというニュースが流れても、もうどの事件かさえ分からない。相変わらず、両親がパチンコに熱中して乳児を熱中死させることはあとを絶たないし、訳の分からない理由で子供を殺すヤツがいくらでも出てくる。絶滅が危ぶまれている動物はどんどん増えるのにな。
ここまでくると、もう成人になったとはいえ子を持つ親としては、こういう事件に対して腹が立つとか、許せないとかそんな普通の言葉ではとても語れない感情が住むようになる。当時者でもないのにトラウマというか、そういう事件があったと聞くたびに気分が悪くなる。もうこんなんさせんようにせなあかん。こういう事件を防ぐために様々な方法が考えられているんやと思うけど、やっぱり一番抑制効果があるのは「罰」やと思うねんな。憲法や法律のことはよう分からんけど、こんな法律くらいすぐ作れんのかね。

「いかなる理由があっても、またいかなる病的な精神状態においても、故意もしくは故意とみなされる状況で子供を殺めたら遅くとも1ヶ月以内には死刑とする」

この案で言いたいことは「殺された親の気持ちに立てば、相手のことを考える必要など200%皆無」ということ。子供たちに有無を言わせる間もなく殺してしまう殺人犯に有無を言わせる必要など全くない。たとえこれで行き過ぎた判決を下される人が増えても、それ以上に、最悪な状況の中でも犯人を死刑にすることでなんとか精神状態を保てるという遺族の方が増えることは間違いないからそれでええと思う。もの事には優先順位があるもんや。
「理由と精神状態を問わず」というのは、すぐに精神鑑定を逃げ道にする弁護士封じ。
「故意もしくは故意とみなされる状況」は、飲酒運転等を事故という人の言い逃れを許さないため。
「1ヶ月以内の死刑執行」というのは、事件が風化してしまう前に、処罰をきっちり示して、同様の事件を目論む殺人予備軍を押さえ込む効果を狙う。

事件の原因となっている社会情勢等、根本を見直し、策を立て、それを軌道に乗せ、最後はその効果が出るのを待ってたら、何十年、いや下手したら何百年あとになるか分かったもんやない。こんな危機的な状況はとりあえず恐怖政治で抑えておいて、その間に次の手を打てばええやん。もう、こんな事件は見たくも聞きたくもない。
「罪には罰」でええやんか。

阪神ファンは気を抜かない

2006-05-30 | Weblog
我が阪神が首位。今日も勝って巨人に1.5ゲーム差をつけた。
まぁ巨人のスタートダッシュは、メンバー全員が120%に近い力を出しての結果やったから、そのうち落ちてくるやろうと思ってたし、逆に阪神はシーツ以外は昨年の調子を取り戻せない中でも常に首位を狙える位置を保ち続けていたから、今の結果は当然といえば当然や。でも長年の阪神ファンやから、ちょっと首位に立ったくらいでは全く安心なんぞしてないわけで。不調や怪我で今岡が休んでいる間、片岡がサードに入ってるけど、俺はここがちょっと不服。ここには思い切って二軍の外野手で打力のある桜井や赤松をコンバートして使ってみるっちゅう手がこのあとの長いペナントレースを考えると有効な手やと思うんやけどどないやろかね。

なんでも広告〈VOL2〉

2006-05-29 | Weblog
今日たこ焼きを食べた。たいしてうまくはなかったけど、久しぶりに食べると「たこ焼き」というネームバリューの味だけでも結構満足してしまうもの。ということで、なんでも広告2回目は、そんな程度の味のたこ焼きをもっと売るにはどうするか。

〈今日の商品〉
「たいしてうまくもないたこ焼き」

〈広告案〉
ターゲット:正義感は強いけど気の弱い人へ。
用途     :安全だが威力のある武器として
媒体    :ポスター(サイズB0、派出所に)
ビジュアル:野球のボールに見せかけたたこ焼き
コピー  :「暴走族に投げつけて下さい」
意外とスピードが遅いので当たるものです。また、当たっても暴走族はヘンなプライドを持っているので、まさか、たこ焼きに当たったからといって怒ったりはしません。
しかも20個買っても約500円と非常にリーズナブル。社会正義を守り、自らのストレスを発散することができ、しかも成分は無害どころか、うまく口の中にでも入れば食物となりますから、地球にも人にもやさしい商品です。

エクスキューズ・ユー

2006-05-28 | Weblog
犬は3日飼えばその恩を忘れない、というのは良く聞く話。昨日の長女の帰国を前に、我が家ではウチの犬(名前を優という)が、1年近く離れて暮らしていた長女を覚えているか、ということが話題になっていた。
「そりゃあ、覚えてるやろ、3日飼えば・・・  というくらいやから」という、冒頭の言われを信じる意見が大多数の中、ウチの次女が、「忘れてて欲しい、だってそのほうが面白いやん」というケッサクな言葉を発して、皆の大笑いを誘ったりしてた。そんな中、いよいよ対面の時。
長女が「優!」と呼びながら、次女に抱かれていた優を抱き上げた。とその瞬間。優は、「いややー!こんな人知らん!」といわんばかりに、長女の腕から逃げだし、次女に助けを求めたのだ。皆、1年も経つとさすがに覚えてないねんなー、といいながら、次女の言うとおりになったことで大笑い。長女も優が覚えていてくれなかったことに少しショックを受けながらも、心の底から笑っていた。それから優は、昨日の晩、長女のふとんにもぐり込んで一緒に寝て、今朝になったらもう長女にくっついて甘えていた。長女のことを思い出したのか、またご飯をくれる人が増えたと思っているのかは定かではないけれど、もう1年前の、長女が一緒に暮らしていた頃と同じようにしている。
彼は、「あなた達がいなければ僕は生きていけません」という態度をかくも分かりやすく表す。俺達は、彼のすることを全て許すことができる。ペットの可愛さって人によって色々あると思うけど、行き着くところは結局こうところにあるんとちゃうかな。皆誰かに許して欲しいんじゃない、誰かを許すことで救われているんやわ。
長女の留学は、笑いと泪と、まるでキリスト教の教えみたいなことまで俺達にもたらしてくれた。宗教家に聞いても全く実感のない話やけど、必死で生きる生身の人間と動物が教えてくれることの説得力は、ケタが違うね。
日本の英語の授業で習うのは、「エクスキューズ・ミー」やけど、「エクスキューズ・ユー」を先に教えたほうがいいような気がする
なぁ。

花嫁の父

2006-05-27 | Weblog
ここんとこ毎日ギックリ腰のことしか書いていなくて、自分が読んでても情けないので今日はもうそれには触れずに。実は今日、アメリカへ1年近く留学に行っていた長女が帰国する。色々な人に嬉しいでしょとか、よかったね、とか言われる。そりゃ嬉しくないはずはない。でも冷たいように聞こえるかも分からんけど、俺はそない大騒ぎするほどでもない。それは、やっぱり親にとっては子供の成長が何よりも大切なことで、一緒に暮らしているかどうかなんてのはどうでもええことやというのが実感として分かったから。極端な話をすれば、人間として成長してくれるのであれば、どんなにその時辛い目にあっていても、成長せずにぬくぬくと俺のそばにいるよりよっぽど嬉しい。きっと娘を嫁に出したときはこんな気持ちになるんやろうと思った。娘が留学で成長してくれた(くれているはず)おかげで、俺も父親として少しは成長できたのかも知れんね。でも、ホンマに結婚するとなったらとりあえずその相手にひとくされ文句を言うという決意は全く変わらん。やっぱり成長してへんのかな?ということで、最愛の娘へ。
「おかえり」

それもよし

2006-05-26 | Weblog
ついにここまできた。ギックリ腰で4日連続で会社を休んだ。月曜日は出張で岡山へ行っていたので、結局今週は会社へ顔を出さずじまい。おまけに、ずっと右の腰が痛いのをかばっていたら、今日左の腰もギクっときてしまった。来週の月曜日は出張の予定が入ってるし、クライアントから直接携帯へ仕事を急ぐように電話は入るし、この先どないなるんやろ?ほんまにしゃれにならんでこりゃ。それでもやっぱりじたばたしたくない。ここはまた好きな言葉で乗りきることにしよう。
「それもよし」
PS:それはよくないかも

高槻~梅田間

2006-05-25 | Weblog
もう、まいった。ぎっくり腰で3日連続で会社を休んでしまった。全体的な痛みはかなりマシになってるけど、相変わらず椅子に座るとかなり痛い。ただ、毎日少しずつましにはなってて、30分くらいは座れるようになった。でも30分座ったら30分寝ていないと痛みがひかない。今日は鍼灸院まで約10分歩いていったんやけど、それはまぁなんとか大丈夫。座ること以外はだいぶ良くなってきている。
とにかく早く復帰しないと仕事が溜まる一方や。今まで忙しい時は家で仕事したりしてきたけど、椅子に座れないとそれもできないから、仕事は完全にストップ状態。えらいこっちゃけど、今までの経験からすると、こういう時はじたばたするのが結局一番効率が悪いから、もうなるようになれと思ってる。ちょっと高槻⇔梅田間の運転士気分になれたけど、もう日常の気分を味わいたいなぁ。
PS:明日はどないなるんやろ・・・?

どんべえ

2006-05-24 | Weblog
信じられないことに、ぎっくり腰で昨日に続いて会社を休んでしまった。症状が昨日とあまり変わらないので今日は鍼治療に行ってきたんやけど、明らかによくなったという感じはしない。相変わらず何にもやる気がしなくて今日は雑誌を少し読んだだけで、あとはほとんど寝てた。昨日から一日18時間くらいづつ寝てる。でも、寝てばっかりもまた筋肉を固くしてしまうのでよくないと言われ、かといって座るのは一番辛いし、起きた時は家の中を動物園の熊みたいにウロウロしてる。座る以外のことならそう辛くないので、会社でウロウロしていて仕事になるのなら出勤できないことはないんやけどねぇ。でも今日は5分くらいなら椅子に座れるようになった。
ちょっとどんべえ気分になれたけど、かなり複雑な気分。

ウルトラマン

2006-05-23 | Weblog
なんと、ギックリ腰になってしまい、そういう理由では初めて会社を休んでしまった。
いやー、何度かギックリ腰になったことはあるけど、こんなひどいのは初めて。寝てると楽になるんやけど、飯食べるのに椅子に少し座っているだけで痛い。熱があるとかじゃないので、本を読んだりして時間を有意義に使えるはずなのにに何もする気がしない。腰は体の中心というけれど、思考の中心でもあるような気さえする。
ということでパソコンの前に座れるのは、3分位が限界。ちょっとウルトラマン気分になれたのがせめてもの収穫か。

余裕

2006-05-22 | Weblog
企業の魅力は人材で決まると言われている。俺はその人材の魅力は「余裕」で決まると思っている。その余裕について、嫁さんが結婚前に勤めていたある企業でとても
楽しい話があったので紹介します。嫁さんにはK子という同僚がいた。俺も面識があるけど、素直で真っ直ぐで、性格もビジュアルもとても可愛い人。その素直さを知るのにピッタリの話があるのでまずはそれから。
ある日、嫁さんとK子を含む友達4人で車に乗って買い物に行った時の話。目的地に着き、ドライバーは車を駐車場に止めるためバックさせるのに、後部座席に乗っていたK子に、「後ろ見ててね」と頼んだ。K子は「うん」と答え、ドライバーはバックを始めた。ところがしばらくすると「ガン!」という音がして車が停止。どうしたのかと思ったらなんと車の後部がガレージの壁に当たっていたのだ。もちろんドライバーは怒り心頭、K子に「なにしてんのよ!見ててっていうたやんか!!」と声を荒げたのだが、K子は何事もなかったように一言、「見てたよ」
こうも素直に言われてはドライバーも友達も、当たるまでしっかり見届けたK子を許す以外になかった。

とまぁ、K子の素直さを知った上で、そのいたずら話を。
K子は営業課に所属し、その取引先にあだ名をクマさんと呼ばれてる人がいた。あだ名の由来は名前や苗字からきたのか、それとも見かけからきたのかその辺りは知らんけど、取引関係ではクマさんと言えばみんな知ってる有名な人やったらしい。
ある日ウチの嫁が電話を取ったら、そのクマさんからK子にかかった電話やった。たまたまK子が席を外していたので、嫁はK子の机の上に、「席に帰ったらクマさんに電話してください」というメモを置いておいた。まぁここまでは当たり前のルーティンワーク。ここからが同僚達の出番になる。同僚達はそのメモに、「クマさんは出先の◇◇にいるので、○○○-○○○○まで電話してください。」と付け加えた。その出先の◇◇もK子の取引先で、K子のことは良く知ってくれており、決まりきった対応をしなくても、クマさんと呼べば取り次いでくれる関係だった。
さて、席に帰ってきたK子、早速そのメモを見てクマさんに電話をした。以下、その会話の内容。

K子:「もしもし、今日そちらにクマさんがおられると聞いたのですが」
相手:「あぁ、いるにはいるけど、ちょっと電話にはでられないんだよねぇ・・・」
K子:「お忙しいんですか?」
相手:「そうだねぇ、忙しい時もあるんだよ」
K子:「・・・?」

カンのいい人ならもう分かっていると思うけど、実は同僚達が書いた電話番号の先は動物園。K子の素直な物言いと幼い声に、どうも子供が電話をしてきたと思って相手をしてくれたらしい。その話を聞いたとき、俺は大笑いすると同時に、なんと余裕のある人がいる会社なんや、えらい感心したことを覚えてる。もう何十年も前の話
になるのに、今だに思い出すと笑えるし、きっと戦争のように忙しい職場にもかかわらず余裕を忘れない社員の方の懐の深さを改めて感じる。この動物園の人の応対も余裕を感じさせるし、類は友を呼ぶやないけど、余裕を持った人の周りには余裕を持った人が集まるんとちゃうかという気がするな。
嫁とK子達がお世話になっていたその会社は世界的に知られている超一流大企業。正直俺はそんな会社にいる人は学歴だけの頭でっかちで、そんな余裕を持った人はいないと思っていただけに、これはものすごく意外な話やった。
でも長い間会社勤めをしていると分かってくる。ホントに素晴らしい会社には企業理念としての余裕があり、余裕のある人がたくさんいるってことが。で、それが分かるともっと分かってくる。この「余裕」てヤツは、金持ったからとか、仕事がうまく回ってるからとかで、持てるような軽々しいもんやないってことが。
でもそこまで分かった上で信じたいことがある。

必死で見得張って余裕しゃくしゃくに見せてる俺達だって意外と光ってるんとちゃうん?

達人

2006-05-21 | Weblog
経験何十年、と聞くと誰もがその道の達人のことやと思う。

でも例えばスキーなんて1年に1回しか行かなくても10年続ければ経験10年になる訳で、実は年数と熟練度が比例するかのように考えるのはおかしいねんな。それを達人の側からものすごく謙虚に捉えた話を聞いた。農業に携わって50年、まさにその道では知らない人がいない農業作家の山下惣一さんという方がいる。その山下さんがある講演でこう話したらしい。

「私を農業の達人と呼ぶ人がいるが、私が田植えをした回数はたった50回です。」

日本で農業が始まってから、全国で延べ何万回、いや何十万、何千万回と田植えがされてきたはず。でも一人で何十年間農業を続けても、田植えは一年に一度以上はできない訳で、その回数は全体からみればわずか。農家の方はそのわずかの回数の中で田植えを始め、さまざまな農業工法を身につけなければいけない。山下さんは一言でその難しさを見事に表現した。これはやはり山下さんが謙虚に自分を見つめる目を持ち続けたからこそ言える言葉やったに違いない。

「その道何十年」と表現される達人は皆、その道以外でも達人なんやね。

人を見る目

2006-05-20 | Weblog
ブックオフの社長に、元パートタイマーの橋本常務が抜擢された、
というニュースの中に、それについての街角インタビューがあった。

そこで意見を求められたおじさんの一言。

「まったくウチの会社は人を見る目がないですね」

自分はもっと出世してるはずで、会社は自分を正当に評価して
いない、ということをいいたかったみたいやけど、テレビで自分の
会社を批判するなんてあんた、おたくの会社は見る目ありますよ。

なんでも広告〈VOL1〉

2006-05-19 | Weblog
毎日通勤していると、通勤途中にこれ皆に知って欲しいな、と思うものからこんなもんどうにもならんやろ、みたいなものまでいろんなものがたくさんある。そこにはもちろん「人」も含まれるんやけど。
それを見ていたら、もし自分が「何でも営業マン」で、出逢うそれらの中のもののひとつを毎日必ず売らなあかんとしたら、それをどう宣伝すんねやろな、という考えが浮かんできて、これってやってみると結構面白いかもなんて思いだした。
という訳で「こんな人が好き」シリーズに続いて今日から「なんでも広告」シリーズも展開していこうと思います。
ということで、初回はこれ。

〈今日の商品〉
「朝から駅に座り込んでいる若者達」

〈広告案〉
ターゲット:建前上、反対姿勢を見せたい人
用途     :バリケード要員
媒体   :新聞 全15段

コピー  :「テコなら動きます」

こんな人が好き〈VOL11〉

2006-05-18 | Weblog
今日、会社にいたずら電話があった。女性社員がとったんやけど、「ガッツ石松です」と言ってすぐ切れた、と笑っていた。
いたずら電話は許せんけど、それっきりかかってもこないし、こんなのはまだ罪がないな。

ということで、ひさしぶりのこんな人が好き、は、「ガッツ石松ふうに就職活動をする学生」

たとえば、ウチの会社に訪問に来る前に、「えーと、右ってことは太陽の方向ですか?」とか、「ラッキーセブンの2丁目でしたよね」とか言う電話をくれたら、俺なら一発採用やね。

相手の言い分

2006-05-17 | Weblog
昔、洋服の仕立てやさんで働いていた後輩がいる。その彼の話によると、仕立て屋さんの仕事にはバレエ教室などの発表会用ユニフォーム制作というのがあって、そのような盛大な行事になると、デザイン案作成や、採寸等はもう半年程前から始めて、半年かけて制作するらしい。発表会では、本番用の衣装で練習する必要があるらしく、発表会の一週間前には必ず納品を済ませるらしいんやけど、本当に大変なのはここから。
まず、その半年の間に、子供の場合は成長、大人の場合はトレーニングで、体つきが変わってしまい、そこでもう一度採寸のやり直しになること。発表会前日には絶対に納品になっている必要があるので、そこから社員は皆必死になって直しをし、前日には必ず約束通り納品を済ませる。ようやくそこで、やっと一息かと思ったら、出演者は発表会前の1週間で一番体を絞り込むので、発表会前日にはまた体型が変わってて、またまた寸法直しが必要になるらしいのよね。ここからはもちろん全員総動員、営業マンも針を持って徹夜で寸法直しをするんやて。そんなことが分かってても、1週間前や前日に何十人分もの衣装を作り始めて間に合うわけがないから、やっぱり半年前から作り始めないと仕方ない。
一般的な会社業務に置き換えてみると、「体型が変わる=相手の言い分が変わる」ということ。それは、仕事をしてて一番辛いことのひとつ。しかも変わることがわかっててもウエストが何センチ縮まるかなんて予測できないから「言い分が変わるのを待つ」しかないわけや。これはキツイで。
こういう話を聞くと、しょっちゅう、相手の言い分が変わったと腹を立ててる俺やけど、相手の方も仕事場という舞台で必死に自分の役柄を演じているワケで、そら体型(=言い分)が変わるのも仕方ないと思えるな。
とすると、体型がどんどん丸型になっていく俺は、どんな役柄を演じているのかね。