熱戦が続くワールドカップ。残念ながら日本は善戦しながらベスト16で大会を去ることになった。今回のこの好成績の理由については、チームワークが抜群だったから、と話す人が多く、俺もその通りだと思う。
がしかし、俺はこのチームワークという考え方があまり好きではない。それぞれが1対1で勝てないから、集団でなんとかしましょ、という考え方に聞こえるからだ。そもそもチーム力を上げるには優れた個の力が必要なのは明白である。
それが一番顕著に現れたのがあのPK戦だったように思う。このシーンではキッカーもキーパーも誰にも助けてはもらえない。「集団の力」は全く皆無であり「個」が全てである。PKは時の運だというが、俺は絶対にそんなことはないと思う。100本のPKを蹴ったら、優れた選手とそうでない選手では、間違いなく決める数に差が出てくる。キーパーにしてもしかり。そしてその差というのがこのような大舞台での結果の差となるのだ。PKを運だ、というのは、外した個人に集中する責めの残酷さを和らげるための詭弁にすぎない。
もちろん、誰にでもミスはあり駒野選手を責めているのではない。どの選手も外す可能性があり、今回の全てのメンバーがいなければここまで勝ちあがれたどうかさえ分からないわけで、駒野選手も当然素晴らしい功労者なのだから。が、彼が世界に通用する選手だったら、PKを外す確率はもっともっと低かっただろう、ということだ。
チームワークというのは「与えられた個人の役割をきちんとこなすこと」であり、「一人じゃだめなので群れでなんとかしましょ」ということではない。この善戦をバネに本気で世界のベスト4を目指すのなら、日本の小学校の教育体制(競争させない)から見直し、武士道(勝敗よりも美しさを美徳とする)を捨て、海外で活躍できる選手をどんどん輩出して、そのような選手でチームを作ること以外にない。今回の「チームワーク作戦」が「強さ」なんだと思っていたら、日本サッカー将来はないと思う。素晴らしい成績を残した熱い大会だったからこそ極めて冷静な判断と実行が大切だと思うのだ。いつまでも「美しく散る」のが目標ならそれでいいけどね。
がしかし、俺はこのチームワークという考え方があまり好きではない。それぞれが1対1で勝てないから、集団でなんとかしましょ、という考え方に聞こえるからだ。そもそもチーム力を上げるには優れた個の力が必要なのは明白である。
それが一番顕著に現れたのがあのPK戦だったように思う。このシーンではキッカーもキーパーも誰にも助けてはもらえない。「集団の力」は全く皆無であり「個」が全てである。PKは時の運だというが、俺は絶対にそんなことはないと思う。100本のPKを蹴ったら、優れた選手とそうでない選手では、間違いなく決める数に差が出てくる。キーパーにしてもしかり。そしてその差というのがこのような大舞台での結果の差となるのだ。PKを運だ、というのは、外した個人に集中する責めの残酷さを和らげるための詭弁にすぎない。
もちろん、誰にでもミスはあり駒野選手を責めているのではない。どの選手も外す可能性があり、今回の全てのメンバーがいなければここまで勝ちあがれたどうかさえ分からないわけで、駒野選手も当然素晴らしい功労者なのだから。が、彼が世界に通用する選手だったら、PKを外す確率はもっともっと低かっただろう、ということだ。
チームワークというのは「与えられた個人の役割をきちんとこなすこと」であり、「一人じゃだめなので群れでなんとかしましょ」ということではない。この善戦をバネに本気で世界のベスト4を目指すのなら、日本の小学校の教育体制(競争させない)から見直し、武士道(勝敗よりも美しさを美徳とする)を捨て、海外で活躍できる選手をどんどん輩出して、そのような選手でチームを作ること以外にない。今回の「チームワーク作戦」が「強さ」なんだと思っていたら、日本サッカー将来はないと思う。素晴らしい成績を残した熱い大会だったからこそ極めて冷静な判断と実行が大切だと思うのだ。いつまでも「美しく散る」のが目標ならそれでいいけどね。