僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

福山の女性

2006-07-31 | Weblog

出張で福山に来ています。
福山といえば、福山雅治。以外に思いつかなかったけれど、来て見ると
福山城がありました。でも福山城と聞いてもよく分からんので、調べてみ
ると、1619年に譜代大名の水野勝成という人築いた城らしい。でも
水野勝成という人がどんな人なのかもまたよく分からん。まぁ、福山雅
治のことを知っているわけでもないけど。
つまり福山には何の興味もなかったし、知らなかった訳やねんけど、そん
な俺を大の福山好きにさせる出来事があった。

スタッフと晩飯を食べ終わってから、散歩を兼ねて福山駅前をウロウロ
していたら、駅前に天満屋という百貨店があった。中四国を拠点にす
る百貨店らしく、関西ではあまりみかけないので興味本位で入ってみる
と、インフォメーションになんとも品のいい美しい女性が。

そこでまず一瞬にして、ああ、福山好き、という気持ちになった。次の
瞬間、明日からの撮影で使いたかった小道具のひとつ、女性用のおし
ゃれな長靴―大阪で探したが梅雨明けでもうなかったので諦めていた
のだが―があるかどうか是非この人に聞いてみようと思った。当然そんな
ものはあってもなくてもこの際どーでもよかったんやけど、ここはこの人と
話をすることが福山での俺に与えられた使命やと感じていた。

で、それを置いていますか?と尋ねるとまたその人の対応が素晴らしく、
時期が時期ですので・・・と言いながらも、調べてみますので少々お待
ち下さい、とのこと。待ちますとも待ちますとも、少々なんてことを言わず
に一生待って下さいとどうして言ってくれないの、と言いたいところをグっ
と我慢した。
で、しばらく待っていると1Fのこの店にいくつか置いているようですので、
一度見ていただけますか、とのこと。丁寧に道順―といっても突き当た
って右に曲がるだけなのだが―を教えてくれたのである。
まぁ、いえば至極当たり前の対応やねんけど、その間の笑顔のいいこと、
それに話し方の節々に感じられる知性、それに美しさ。それより美しさ。
とにかく美しさ。早い話がとにかく美人。まぁ気持ちのいい時間やった。

今日を含め3日間福山に滞在するけど、とりあえず散歩コースに天満
屋のインフォメーションを組み込むことはもう決めた。

いやぁ、なかなかいいよ、福山。この際福
山城主もこの人やったというこ
とでええやんか。


パロマと同じ?

2006-07-30 | Weblog

ギター、特にエレキギターを弾く時には自分の好きな音を作り出すために
エフェクターという道具を使うことが多い。

この間、長い間気に入って使っていたエフェクターが壊れてしまい、修理に
出したんやけど、もう9年以上経っていて、部品の在庫がない為修理で
きない、と言われた。
新品を買うお金もないし、仕方がないので、ネットオークションで同じエフ
ェクターを探していたら、たまたま、その壊れたのと同じ型のエフェクターが
出品されていて、それをまぁ何とか競り落とすことができた。古いエフェクタ
ーなのに、2回しか使ったことがない、という出品者の言葉通り、見た目
は傷ひとつなく、若干雑音が大きい気がしたけど、ちゃんと音は出るし、
また、自分の好きな音を出せることを喜んでいたのだけれど・・・。

それがまたこの間、前の機械とほぼ同じように音が出なくなってしまった。
前の機械はもう9年以上、数百回以上使っての故障やったから、納得
したものの、今度の機械は古いとはいえ、使用回数は出品者の言葉を
信じるならば、自分の使用回数を合わせてもわずか10回程度使っただ
けで壊れてしまったことになる。

しかも壊れるきっかけになった使用状況が酷似している。この機械には、
外部エフェクターをもう一台繋げられるようになっていて、前の機械はここ
にワウというペダルをつないだあと、音がでなくなった。
今度の機械にはこれとは違うエフェクターを繋いだんやけど、やはりつな
いだあと、前と同じように音がでなくなってしまった。

どうなってるんや、と思ってエフェクター本体を触ってみるとものすごく熱
を持っている。臭いをかいでみたら何かとても焦げ臭い。
前の機械ではこれは感じなかったけど、とにかく同じ結果が起きている。

一応前のエフェクターは、部品取り用として置いていたので、そっちと並
べて分解してみることにした。するとなんかどうも同じような所に部品が
溶けたような跡がある。臭いの元もどうもそのあたりからみたい感じがす
るし。

これっていくら古いっていうても、問題とちゃうんやろかね。直接命を脅か
すような危険はないのかも知れんけど、下手すりゃ火事につながりかね
ん程熱持つし、使用状況の違う2台がほとんど同じような故障を起こす
なんて明らかに製造上の欠陥のような気がすんねんなぁ。

まぁ、そんなことで、ダメもとで一回メーカーに話してみようと思う。
ちょうどパロマがこういう問題に"火をつけて"くれたしね。


絶対音感

2006-07-29 | Weblog

俺は中学生の頃からずっとギターを弾いている。ギターを触ったことの
ある人なら分かると思うけど、最近のギターの音程のチューニングには、
チューニングメーターを使うことが多いけど、昔は音叉が主流だった。
音叉はたたくと「A=ラの音」を出すので、それにギターの5弦をまず
合わせて、それを元に全弦を調整するのだ。

そんな風にしてギターと戯れていたある日、学校にギターを持っていっ
て音叉でチューニングしていると、「その音叉狂ってるで」という友達が
いてびっくりしたことがあった。
俺達素人、さらに中学生ギタリストにとって、音叉の音階というものは
絶対であって、それが狂ってるかどうかなんて、全く考えもしない。もち
ろん考えても極端に狂っていれば別やけど狂いが分かるはずもない。
第一、音叉の単純な構造からして狂う=故障などありえない、
という
先入観念もある。

それを狂ってると言った友達はS君といい、バイオリンを習っていて、ど
うも絶対音感というのがあったらしく、その絶対音感があると音叉のわ
ずかな音の狂いでも気持ち悪いらしい。
ふーん、絶対音感てすごいもんやねんなと思い感心したことを覚えて
いる。

その頃はフォークソングが大ブームでかぐや姫の神田川なんかもその中
のひとつ。これはご存知のように前奏がなんとも物悲しくも美しいバイ
オリンで始まる。
その時、S君がバイオリンを習っていることを知った俺は早速、今度家
に来てバイオリンで神田川の前奏を弾いてみてよ、と頼んでみた。する
と、
君は心よく引き受けてくれ、数日後に一応セッションすることにな
った。

さて当日。俺はもう一人ギターを始めた友達のO君も呼んでいたので、
二人でワクワクしながらS君のバイオリンが奏でる神田川の前奏が始
まるのを待っていた。

さぁ、弓が弾かれる。と、その瞬間。♪ギーコーギーギッコギッコキー♪
とまぁ、神田川が始まると知っていたからなんとか神田川だと分かるよ
うな不快な音が。でもS君は目を軽く瞑って体を揺らしながら、とても
気持ちよさそうに弾いている。格好だけをみると、さすが絶対音感だ。
バイオリンを始めてからどのくらいになるのかは聞かなかった、というか
聞けるような状態でもなかったけど、ロックギタリストの多くが格好から
入っていくように、S君も格好から入っていったんやろう、きっと。

俺はO君と二人、笑うこともできず、もうどうしていいのか分からずに
イヤーやっぱりバイオリンはええなぁ!とか何とか言ったような気がする
けど、その音のあまりのインパクトの強さに、何を言ったかはよく覚えて
いない。でも、その時の感情ではっきり覚えていることがふたつある。

「S君は自分の音は狂ってても気持ち悪いことないねやろか」と、
「音叉ホンマに狂ってたんかな」

S君、これを見てたらどうか怒らずに教えてください。

PS:
風の噂ではS君は○○フィルハーモニーでバイオリニストとして活躍
してるらしく、できれば今もう一度神田川を聞かせて欲しいと思う。
もちろん、あの時の音程を再現して。


泣くのはいつも

2006-07-28 | Weblog

海運業界が大変らしい。
重油価格の高騰はもちろん、取引企業のコストカットのあおりをまともに
受けて、とんでもない悪条件での労働を強いられているそうだ。

こないだのニュースでは、こう言っていた。
1.コストカットのために乗組員を減らさざるを得ない。
2.乗組員が少ないので、当然他の乗組員の労働時間が延びる。
3.仕事確保のため、次の仕事の予定を組んで航海しているので、納期
  を守るため、少々のシケでも運行する。
4.大多数の海運業者は1、2隻しか船を持たない中小業者であるため、
  船が老朽化していても修理に出す時間もなく、また、新しい船に買い
  換える余裕もないため、危険を承知でそのまま運航している。
5.結果、このような悪運行条件が重なって事故が多発する。
6.事故を起こした場合は当然仕事ができず、途方にくれることになる。
とまぁ、それはそれはひどい話や。

これに対して、国土交通省の対応。
乗組員が少ないと事故につながるので、船の規模◇◇の場合は乗組員を
○名以上とすること、という規則を作ったらしい。
その結果、業者側はコストカットのために人を減らしたのに、また人を雇わな
ければいけないという状況になった。当然高い給料を払わなければいけない
ような人は雇えないから、大変な所では、もう引退して船を降りた自分のお
さんを乗組員として採用しているところもある。
このお父さん、年齢が確か80歳前で、しかも最近まで癌を患って治療をし、
退院したところだと言う。しかもそのお父さんは単に乗っているだけではなく、
深夜の舵取りを任されているのだそうだ。
インタビューで、「もう目も悪くなってきたし、休ませて欲しい」と言っておられた
けど、それはホントにできることならそうして欲しいと思った。

まぁ、国土交通省を責めてもしゃなないのかも分からんけど、これはちょいとひ
どすぎるんとちゃうかね。海運業界の方々は、辛い思いをして、ようやく品物
を目的地に届けたと思ったら、経済界のコストカットのあおりという最終荷物
が自分の所に届いたなんてことでは、たまったもんやないわな。

この話は海運業界に限らず、経済の最終工程に位置する物流関係に近け
れば近いほど、似たような苦労があるんやと思う。

前にも少し書いたけど、駐車禁止の取り締まり強化や、今回の海運業界に
対する施策には、そういう人たちの苦労に対する配慮が全くない。とんでもな
い悪玉がたくさんいてアホほど無駄遣いしてるのに、そっちのほうは一向に埒
が開かず、泣くのはいつも同じ人。

さまざまな苦難を乗り越え、長い時間をかけ、長い距離を航海して、やっと
港にたどり着き、やっと生きていけるだけの賃金を手に入れられるという状況
の裏側で、国という港には入港することすら許されない。

万景峰号締め出しは当然だとしても、日本を支える人達の船まで締め出し
てどうするねん。



狭い視野の大切さ

2006-07-27 | Weblog

今日の帰り、特急にギリギリ間に合わず、もう数メートルというところで
ドアが閉まり電車は発車してしまった。

俺は電車の最後尾から走っていってたんやけど、一番後ろに乗ってい
る車掌さんは当然前を見て、ドアを閉めるタイミングを見計らっていた
ので、後ろから駆け寄る俺の姿は全く目に入っていない。それでも、も
うわずか数メートルまで近づいてるんやから、毛はないけど気配とか、
汗臭いけど匂いとか、安物やけど靴音とか何か感じて、振り向いて俺
の存在に気づいて欲しいと思ってた。でもやっぱりそれには全く気づく
ことなく、車掌さんはドアを閉め、電車は無情にも発車してしまった。

でも電車が行ってしまってから思ったのは、あの時俺の存在に気がつく
ような車掌さんでは、逆に前方の扉付近の人の安全確認がおろそか
になるんやろな、ということ。

運行中は当然車内の様子や時間の管理、次駅のアナウンスなど、
さまざまな仕事をこなさないとあかん車掌さんやけど、扉を閉める、と
いうこと時には、それだけに集中することが大切で、あちこちに気を配
っていたのでは、結局一番大切なことができないということになってし
まう。

狭い範囲をしっかり見ること。これが広く物ごとを見るより先であること
を、今日、汗をかいて息を切らせて、体で覚えた。


ひとこと

2006-07-26 | Weblog

たった一言が、その人の核心を表していることがある。

ずいぶん前やけど、「パソコンにも心がある」と言った人がいた。
俺が、機械に心なんて500%ありえないというと、
「いいや、使っていくうちに自分のやりたいことがやりやすいようになってくるし、
それはこっちの気持ちを分かってくれているからだ」と言う。
「それは、単にパソコンの学習機能が働いているだけで、比喩として心がある
というなら分かるけど、実際に心がある訳じゃないんとちゃうかな」と俺がまた
言うと、断じてそんなことはない、機械にだって心はあるんだ、と言い張った。

まぁそういうことなら別に俺が困る訳でもなし、その話はそこでやめにしたんや
けど、「機械に心がある」ということを本当に信じて言い張っている人は、
1+
1は5です、赤信号では進むんです、などと言い張っているのと何も変わらな
い訳で、それは変わった趣味とかという話ではなく、その人の核心が少し世
間とはずれたところにある、ということを言い張っていることである。


人生を変える一言ならぬ、人生を見せる一言もあるんだなぁと思った。


アメリカは狭い?

2006-07-25 | Weblog

アメリカのPCメーカーにD○llというのがある。
新聞等にしょっちゅう広告が出てるし、安いPCとして有名やから知らない人は
いないと思うけど。
特にまとめた台数を購入するともっと安くなるので、企業等での購入も多いらし
く、例にもれずウチの会社もそうだ。

ところがこのD○ll、初期不良というのが結構多いということをよく聞く。ウチの会社
ではたまたまそんなことはなかったけど、こないだ買ったPCにそれがあった。
詳細は割愛するけど、とにかく新品なのに不具合がたくさんあるのだ。

早速D○llのサポートに電話して事情を説明し、出張で直して欲しいというと、
そういう症状であれば、OSの再インストールをしてみてくれという。 知ってる人
は分かると思うけどOSの再インストールは下手すると一日仕事。
「どうして新品に不具合があるのに、ユーザー側がそんな時間をかけて再インス
トールする必要があるわけ?来て直すのが当然でしょう。来られへんねやったら
こっちでプロを雇って直すからその代金を支払ってください。それができないという
のなら、このトラブルのせいで取られてしもた時間の補償も併せて要求します」
と噛み付くと、
「新品であってもそのような作業をまずユーザーにしてもらうということが約款に書
いてあります。」
とクソ丁寧にいう。で、その約款とやらはどこにあってどうやったら見れるワケ?と
尋ねると、なんやかやと7~8回あちこちをクリックしたらようやくでてくる。内容を見
てみると確かにそういうことが書いてあるようだ。
「おたくは何ですか、こんな聞かなあかんようなややこしい操作が必要になる約
款を読んでから契約しろとおっしゃってるワケ?」
とかなりイライラしながらもう一回噛み付くと、「さようでございます」と涼しい声。
とにかく約款に書いてある以上、そこに書いてあることから逸脱することは絶対に
しない、という意思がはっきりと感じられる対応だった。
そうである以上こっちもその穴を突くべく、一度電話を切って、社の海外経験が
豊富で、トラブルにめっぽう強いと評判の上司にかくかくしかじか、こんな時はど
のように対応すればこっちの言い分を通せますか、と尋ねると返ってきた答えは、
「約款に書いてある、と言われればどうしようもない。アメリカの契約社会とはそ
ういうものだ
」ということだった。気に食わなければ裁判を起こすしかなく、しかも
勝ち目はないらしい。

日本人にはにわかに理解し難いこの対応やけど、とにかくどうしようもないという
ことははっきりした。"そのかわり"安いと割り切って不良品に当たったらツイてなか
ったとあきらめるしかないみたいである。

まぁ、それでも価格面で圧倒的に安いので、次にPCの入れ替えの必要が生じ
れば、会社ではまたD○llを買うことになるやろうと思う。

まったく、D○llの狙い通りにことが運ぶのがけったくそ悪くて仕方ないけど、次は
同じテツを踏まないように、"当てもん"やと思って何もなかったらラッキーで、不具
合があっても当たり前と構えておくしかなさそうだ。

ところで、D○llの技術サポート、営業の人の対応は完全にマニュアル化されて
いて、技術サポートの人は二言目には再インストール、営業の人は約款に書
いてあります。と言う。失礼だがこれを言っておけばいいのなら大してアタマ使わ
なくてもできる仕事やなと思った。

日本人、特に大阪人は物事の白黒をはっきりさせるのを嫌い、あいまいな所で
あとは推して知るべし、を美徳とする。それはもちろん一長一短だが、少なくとも
あいまいには、はっきりにない広がりがある。

アメリカは好きな国だが、国土の割に広がりのない国だなと思った。


楽観は意思、悲観は情緒

2006-07-24 | Weblog

楽観は意思、悲観は情緒。

これも大好きな言葉。
楽観的な人、という時にはどうもあまりいいイメージがないけど、
実は楽観というのは、はっきりとした意思であり、プラス思考なのだ。

ただし、楽観してても意思のはっきりしない時がある。それは意識が
飛ぶくらい眠いとき。

おやすみなさい。


2006-07-23 | Weblog

子供達が幼稚園の頃やったかな、二人の手を引いて高槻の摂津峡へ
蛍を見に連れて行った時のこと。

高槻は生まれてからずっと暮らしてきた地元やし、摂津峡は庭みたい
なもんやったから、俺はあまり人がこなくて、蛍の多いスポットというのを
知っていたので、そこに子供を連れて行った。
ただそういうスポットというのは観光地化されていないので、街灯はほと
んどなく辺りは真っ暗。月の明かりと懐中電灯をたよりに歩を進めると
いう、自衛隊の訓練のような蛍見物になるんやけど。

で、その結果から先に言うと、俺はその暗さのせいで、近くの橋の上か
ら足を踏み外し、3メートル近く落下することになった。運よく打撲だ
けで骨折等もなく一日だけの入院で退院になる程度のことで済んだ
けど。

ただそんなことより何よりもよかったのはその時に子供を巻き添えにし
なくて済んだこと。
俺は転落する少し前まで長女の手を引いて歩いていた。それからは
全く覚えがないんやけど、俺は落ちる直前にどうも長女の手を離した
らしく、長女は橋の上で泣きじゃくるだけで済んだのだ。
もしあの時手を握ったままやったら・・・ああ、思い出しただけでも背筋
が寒くなる。

この話もそうやねんけど、俺には、子供がどうにかなる前に子供の身
代わりになって痛い目や危ない目に合うということが結構あって、今日
それを友達に話したら、「あんたは身を挺して子供を守るという星の
元に生まれてるんやわ」と言われた。
占いや霊感等の話には全く興味のない俺やけど、そういう風に
言われ
るとものすごく嬉しくて、だらしない自分が子供の為に身を捧げられる
のなら、生涯その星の元から離れたくないし、蛍がきっとその星なんだ、
とまで思ってしまった。

俺はタバコは吸わないけれど、世のお父さん方にはたばこを家の中で
吸わせてもらえずにベランダで吸っているいわゆる蛍族と呼ばれる人が
がたくさんいる。

でもお父さん、蛍と縁があれば、きっと子供を守ることができますよ。
ただし、ベランダから落ちたら助からんと思いますけど。


ちょっと困る

2006-07-22 | Weblog

イスラエルとか、なんかあっち方面でまたドンパチしている。

この状況を見て、「"ちょっと"困るなぁ」と言った人がいて、それに俺は
いたく共感してしまった。

これが「ほんとに困る」ではそんなに困るんなら自分でなんとかしろ、
と、言いたくなってしまうねんけど、"ちょっと"が付くとものの程度をわ
きまえてる人だと思ってしまう。

また暴言と取られるかも分からんけど、大体からして、「ほんとに困る」
というのが多い人は、大概自分で何もできないくせに、人に頼ることも
できなくて、その困った内容も大したことがないという場合が多い。
たとえばミサイル問題なんかだと、いつ飛んでくるんだろう、といつもビク
ビクしてるような人がそう。

ミサイル問題では日本人は危機感が薄いと言われる。確かにそやろう
けど、日本人が危機感を強く持って声高に一致団結して行動を起こ
すのは、自分の利益が脅かされる時だけである。それは当然のことで、
自分の食いぶちは自分で守る以外に方法がないから。
自分の利益に関係ないところでああだこうだといい、必要以上に関りを
持ちたがる人は偽善者であることが多い。

自分で解決できないことは、人に任せておけばいい。例えば政治的な
ことは議員に任せる。その為に選挙で議員を選んでるんやし、人が一
人で生きていけないのは自分にできないことがあるからだ。

困り方は生き方だと思う。


パニック

2006-07-21 | Weblog
ちょっとしたパニックを経験した。
今日は夜遅くまで新地にいて、大阪発京都行きの終電に乗車。
エアコンの冷気に一息ついていたら、少し離れた所にいた女性から
「キャー」という声が。俺知らん間にテレパシー痴漢でもしたかな、と
思ったけど、どうもそのような気配はない。
ただ、そのキャーは危機的な声質ではなく、ちょっと楽観の入った
キャーに聞こえたので、とんでもないことが起こってる、とは思わへん
かったんやけど。
そうして、しばらくすると今度は座席に座ってる若い男の子が「わっ」
という驚きの声を上げた。今度は痴女かと思ったけどこれまたどうも
その様子もない。

なんなんなんなん?と乗客が皆そっちを向く。もちろん俺も。
そして皆がその先に発見したものは・・・
なんやゴキブリを大きくして2本のひげをもっと伸ばしたような異様な
虫。それが天井にとまり、なんやのそのそと歩いていたのだ。
そしてそれはたまに飛び、人の肩に留まったりして、その都度人を
命の危険のない恐怖に陥れていた。

まぁ、単に虫一匹といえばそれまでやし、大阪市内にはちょっと刺さ
れたくらいで命を落とすような虫なんかいないことは分かっていても、
終電とはいえ金曜日で満員の車内、そんな得体の知れないものが
次は自分のところに飛んできても逃げようがない訳で、たかが虫一
匹とはいえ、なんか横に動くS社のエレベータに乗り合わせた仲間
のように皆はその虫の一挙手一投足毎に連帯感を深めていたのだ。
かなり勝手な予測やけど。

物事には"ころあい"というのがある。生命が危ぶまれるとんでもない
パニックもあれば、今回のように最後は笑って済ませられるパニック
もある。パニックというマイナスイメージの出来事もいいころあいで起
これば、結構人の性質が見て取れておもしろい、と思った。

でも俺の肩に留まってたら、こんなこと書いてられへんかったと思うけ
どね。

思い込み

2006-07-20 | Weblog

今日、仕事で車を運転していて、ちょうど青信号で交差点内に進入
した時、どこからともなくサイレンの音が聞こえた。でも、かなり近くで音が
してるんやけど、どこにいるのか分からない。音の大きさからして近くに間
違いはない感じやねんけど。
その時には、交差点内でもあり止まるか速やかに道を開けるかの判断が
迫られていたので、同乗してた後輩に聞いてみた。
俺  : 「どこにおる?」
後輩:「左の前ですよ」
確かにいた。6~7メートル先だろうか、銀色の覆面パトカーが赤色灯を
まわして。

しかし、何でこんな近くにいたのに見つけられなかったのか。
考えてみたら俺の頭の中には、サイレン=白(救急車、パトカー等)か、
赤(消防自動車)という図式が完全にできあがっていて、無意識にその色
の車だけを探していた。だから銀色の緊急車というのは全く頭になく、目
の前にいても目に入らなかったのだ。

こういうことって、車以外でもいっぱいあるんとちゃうやろか。
会社帰りに飯島直子と何度もすれ違ってたりしてるのに、こんなとこにお
るわけないと思ってるから気づいてなかったり、CHARが俺に握手を求め
てるのに気づかなかったり。

思い込みは恐ろしく損をすることもあるけど、恐ろしく幸せなものでもある。


2006-07-19 | Weblog

帰り道の途中の地下通路に、階段とスロープの二手に分かれるところ
がある。階段は左側でわずか7~8段、スロープは右側で5メートルほ
どの短い登り坂で、その先はまた同じ平坦な通路に合流するのだが、
さて、あなたならどっちの道を選んで歩きますか?

まぁ、別にアンケートでもクイズでもないんやけど、現状は90%以上の
人がスロープを選ぶのよ。それは何故か?俺が思うに、階段は登る手
前でスピードを落とす必要があって、自分が歩くペースが乱れることと、
人のペースも乱してしまうという理由からやと思うねんな。
まぁ大阪の地下街がどこでも基本的に左側通行になってるのも多少
は関係してるとは思うけど、大阪人のスピードに対する思い入れは尋
常やないからね。

エスカレーターにはハナの差でも一番乗りしたがり、信号待ちではF1
のスタート並みの反射神経でポールポジションを取りたがる。とにかく
大阪人は無駄に止まっていることができない。大阪人が止まる時は
死ぬ時や。

そう考えるようになってから、右側の階段を選ぶ人は大阪人ではない、
というものすごく底の浅い根拠に支えられた結論を出すようになった。

誰も頼みもしないのに、勝手に何らかの結論を出し、それを自慢する
のもまた大阪人の習性なのだ。
それがたかだか階段やスロープの話であってもまるで人生の坂のごとく。


夏の夜の話

2006-07-18 | Weblog

最近、小さい子供の手を引かない親をよく見かける。
しかも国道沿いの歩道の車道側を平気で歩かせている。
子供は、ちょっとした好奇心で車道へ飛び出すなんてことはきっ
とまったく頭にないんやろう。

こういう親に限って、もし自分の子供が飛び出して怪我でもした
もんにゃあ、一方的に車が悪いなどと抜かしよるに決まってる。
そして、そうやって育てられた子供は運よく生き延びたとしても、
自分が親になった時には、当然、自分の子供に同じことを繰り
返す。まったく空恐ろしい。

ところで、子育て、ということで、親父の思い出がひとつある。
俺がたぶん幼稚園とか小学生になったばかりくらいやったと思う
けど、あめ玉をのどにつまらせたことがあった。息ができなくて苦
しんでいると、親父が飛んできて、背中をたたくでも逆さにする
でもなく、あっという間に俺をおぶって医者へと走り出した。

でも、走って揺れたのがよかったんやろう、詰まりが取れてあめは
胃の中へ落ちていった。でも親父のあまりの必死さに、今あめが
とれたというと怒られるという意識があり、しばらく躊躇してから、
あめ取れたというと、親父は「そうか、それならええ」と一言だけ
言って俺をおぶったまま家に帰った。
その時真っ先に、「あれ?怒られへんねや」と思ったことを今でも
鮮明に覚えている。

親とはかように子供の健康と幸せだけを願うもんやというのは、
俺も親になってから分かったんやんやけど、件の親っていうのは、
まだその親の代からバカDNAを受け継いでいるもんやから、本
能的にそういう気持ちが備わっていない。そして、
こういう親達の行動は見過ごされているけど、法律上は何の
罪にも問われないから、この人たちのバカDNAは今日もスク
スクと育っている。遠い将来のことを考えたら、ある意味ニュー
スで今話題になってる母親より、こっちの親たちのほうが罪が
重いんとちゃうかな。

真夏の夜、オカルトよりも背筋の凍りつくような話やねぇ。


友達のマーちん

2006-07-17 | Weblog

今日は友達夫婦と串かつパーティーを開催。
その友達は例のマーチンを買った友達で、天ぷら鍋と一緒にもちろん
マーチンも持参で来た。
飯までと、食べ終わってからの数時間、それを弾かせてもらったりしてた
訳やけど、串かつがおいしかったのはもちろん、マーチンの素晴らしい音
色はもう音のご馳走やと思うくらいやったわけよ。

嫁さん達も音楽が大好きなので、ギターが弾けなくても音の良さってい
うのは分かるみたいで、しきりにいい音やと感心してた。

それを聞いていて俺は思ったね。これはうまく嫁さんを説得すれば、マー
チンを買ってもらえるかも知れん、と。
で、どう言ったらええもんかちょっと考えた挙句、

「いい音、というのはそれを聞くだけで気が休まるし、一家に一台あれば
家族全員が健康に過ごせるで。ある意味これは健康器具とも言えるか
ら、現代を生きる家族には必需品なんや」

と言った所、「ふーん、ほんなら今あるギター全部売って買えば?」と相
手にされ
ず、あえなく撃沈。

ならば、と、「アタマの冷却にも効果ありそうやから、冷蔵庫みたいなもん
やで」

と言ったんやけど「冷蔵庫は2台もいらん」とこれもまた撃沈。

と言う訳で、とりあえず今日の所はマーチンを"マーちん"と名づけ、ことあ
る毎に呼ぶことにした。

「雨降ってるのにマーちん帰り道大丈夫かな」とか「マーちん今度いつ来
よるのかな」、とか。

まだその効果のほどは分からんけど、どうもよけい買ってもらえなくなる方
向に進んでいるのは間違いなさそう。

ああ、マーちん、俺は今後どうしたらええねん?