5月15日(土)~16日(日)は快晴に恵まれ、以前から予定していた所へ“研修旅行”に出掛けました。
我々夫婦はちょっと出掛けることを研修旅行と称して、こっそり英気を養って参りました。
単なる食いしん坊旅行と考えられますが、周りで誰も非難する人もなく、有難いことだと思っています。
今回は「若葉茂れる丹波・但馬二城めぐり」と銘打ち、大将に家来一名、 「いざ出発じやぁ~」と殿が申して、さあ出陣です・・・
5月15日 / 京都府福知山市 丹波の国 福知山城
城の成り立ち、盛衰はわたくしの下手な説明よりも、リンクをご覧頂くとして、約24年前にリニューアルされたようで、大変美しいお城でした。
明智光秀公が意を決し、隣接する居城、亀山城から京都本能寺の主君織田信長公に奇襲を掛けた距離感は絶妙であったのではと、この天主に立ち思いを深めました。
辛酸をなめた光秀公の心中を、今美しきこの青葉が、なにもかもを包み込み、歴史の奥深くに眠らせようとしているのでしょうか・・・風があまりにも優しすぎる・・・
美しいお城をゆっくり散策し終えた私達は、今夜のお宿、とある温泉地の、とある旅館を目指し、丹後の国を抜け、北上します。
隠れ家のため、公表できませんが、翌朝出てきたところを支配人がパチリ。この夜の殿の王冠は四個。少し弱くなって来ました。
5月16日/ 兵庫県朝来市 但馬の国 竹田城跡
何度も何度も通りながら、一度も登らなかった日本のマチュピチュ「天空の城跡」を目指します。
360度全山、緑茂れる中、おや?少し異変が現れました。
「君、一人で行ってくれないか」
「ええっ どうして?頂上はもうそこですよ?」
「僕はここがいいんだ・・・」
<おかしな人。もう少しでマチュピチュが見えるのに・・・>
歩き出して私は思い出しました。<そうだ。夫は高所恐怖症なのだ>
私は但馬の誇る城跡を十分楽しんだ後、夫に言いました。
「ごめんなさい。私すっかり忘れていました」
「いや。僕も忘れていたんだ。この場所に来るまで」
私の帰りを待つ夫
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こうして何もかも忘れていくのね。
姫路城の天主閣で、「僕について来てくれるか?」 と紅潮して言った殿も、 今は青冷めて「一人で行ってくれ」と言う。
いいのよ あなた。
人生の高い山道も平気だったあなたを
私わすれていないから・・・
こうして我が家の研修旅行は、その日も夕日を背にして、無事帰路に着いたのでした。
めでたし・めでたし。
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