ボクの「1118日目の日記」から
11+18=11・・・
十一・壱拾壱・足基、十八・壱拾八・始捌・・・
「恥(はじ・チ)る=耳+心」→恥辱・破廉恥・知恥・無恥・・・
「辱(はじ・ジョク)る=辰+寸=貝殻を手にとって土を柔らかにする(寸は手の意味)」→凌辱・侮辱・辱知・辱交・辱友・汚辱・栄辱・国辱・・・
「愧(はじ・キ)=忄+鬼」る・・・
「媿(はじ・キ)=女+鬼」る・・・
「羞(はじ・シュウ・シュ)=羊+ノ+丑」る→羞恥・・・
「慙(はじ・ザン)」る→慙愧・・・
「怍(はじ・サク)=心+乍(ながら・サ・ジャ)」る→・・・
「忸(はじ・ジク・ニク)=心+丑」る・・・
「怩(はじ・ジ・に)=心+尸+匕」る・・・
「土師(はじ・ドシ)=十+一+師」器・・・
「端(はし・はした・タン)=立+山+而」る→端緒・・・
「把持(ハジ)」→「把握」・・・
「恥じる」、「耳」と「心」が合体するとナゼ「はじる」になるのか・・・心の中の耳、心にとどめておく耳・・・
大修館漢和辞典には「耻(はじ・はじる・チ)=耳+止」は「恥の俗字」であるそうだが、「耻」が本字、源字ではないのか・・・
「俗字」の同音異字は「俗事(世間の雑事)・俗耳(世間の人々の耳→噂か、風聞)」である・・・「俗(ゾク・ショク)=イ+谷(ハ合・たに・コク・ヤ)」→「人のハが合(∧+一+口)う」で、「谷」とは山と山の山間(やまあい・サンカン)のコトである。
「山(やま・サン)」の同音異字は「纂・算・讃・賛・惨・参・産」でもある・・・
「山の枕詞」は「あしひきの (あしびきの・足引きの)」である。
問題は「あしひき」の理由である「サンの同音漢字の意味」である・・・
「山の名前」には意味がある・・・
以下はブログ記事の「枕詞(まくらことば): あしひきの」から拝借いたしました・・・断りも無く、ゴメン・・・
ーーー
「万葉集・萬葉集」→「萬用習・判用修」
0107
「あしひきの」山のしづくに妹待つと我れ立ち濡れぬ山のしづくに
サンのシズク
0108
我を待つと君が濡れけむ「あしひきの」山のしづくにならましものを
サンのシズク
0267
むささびは木末求むと「あしひきの」山のさつ男にあひにけるかも
サンのサツオ
0414
「あしひきの」岩根こごしみ菅の根を引かばかたみと標のみぞ結ふ
ガンコン・コゴシミカンのコン
0460
栲づのの新羅の国ゆ人言をよしと聞かして.......(長歌)
0466
我がやどに花ぞ咲きたるそを見れど心もゆかず.......(長歌)
0477
「あしひきの」山さへ光り咲く花の散りぬるごとき我が大君かも
サン・サエヒカリ
0580
「あしひきの」山に生ひたる菅の根のねもころ見まく欲しき君かも
サンにオイタルカン
0669
「あしひきの」山橘の色に出でよ語らひ継ぎて逢ふこともあらむ
サンキツのイロ
0670
月読の光りに来ませ「あしひきの」山きへなりて遠からなくに
サンキヘナリテ
0721
「あしひきの」山にしをれば風流なみ我がするわざをとがめたまふな
サンニシヲレバ
0920
「あしひきの」み山もさやに落ちたぎつ吉野の川の.......(長歌)
ミサンモサヤニ
0927
「あしひきの」山にも野にも御狩人さつ矢手挾み騒きてあり見ゆ
サンニモヤニモ
1088
「あしひきの」山川の瀬の鳴るなへに弓月が岳に雲立ちわたる
サンセンのセのナル
1242
「あしひきの」山行き暮らし宿借らば妹立ち待ちてやど貸さむかも
サンギョウキ
1262
「あしひきの」山椿咲く八つ峰越え鹿待つ君が斎ひ妻かも
サンチンサク
1340
紫の糸をぞ我が搓る「あしひきの」山橘を貫かむと思ひて
サンキツを貫カム
1415
玉梓の妹は玉かも「あしひきの」清き山辺に撒けば散りぬる
キヨきサンへンに
1416
玉梓の妹は花かも「あしひきの」この山蔭に撒けば失せぬる
コのサンインに
1425
「あしひきの」山桜花日並べてかく咲きたらばいたく恋ひめやも
サンオウカジツ
1469
「あしひきの」山霍公鳥汝が鳴けば家なる妹し常に偲はゆ
サンカクコウチョウ、ナンジが
1495
「あしひきの」木の間立ち潜く霍公鳥かく聞きそめて後恋ひむかも
ボクのカンリツち
1587
「あしひきの」山の黄葉今夜もか浮かび行くらむ山川の瀬に
サンのコウヨウコンヤモカ
1603
このころの朝明に聞けば「あしひきの」山呼び響めさを鹿鳴くも
サンコび
1611
「あしひきの」山下響め鳴く鹿の言ともしかも我が心夫
サンゲ
1629
ねもころに物を思へば言はむすべ為むすべもなし.......(長歌)
1632
「あしひきの」山辺に居りて秋風の日に異に吹けば妹をしぞ思ふ
サンヘンに
1761
三諸の神奈備山にたち向ふ御垣の山に秋萩の.......(長歌)
1762
明日の宵逢はざらめやも「あしひきの」山彦響め呼びたて鳴くも
サンゲンキョウめ
1806
「あしひきの」荒山中に送り置きて帰らふ見れば心苦しも
コウサンチュウに
1824
冬こもり春さり来れば「あしひきの」山にも野にも鴬鳴くも
サンニモヤ
1842
雪をおきて梅をな恋ひそ「あしひきの」山片付きて家居せる君
サンヘンフキ
1864
「あしひきの」山の際照らす桜花この春雨に散りゆかむかも
サンのサイショウ
1940
朝霞たなびく野辺に「あしひきの」山霍公鳥いつか来鳴かむ
サンカクコウチョウ
サンニワカ
2148
「あしひきの」山より来せばさを鹿の妻呼ぶ声を聞かましものを
サンヨリキセバ
2156
「あしひきの」山の常蔭に鳴く鹿の声聞かすやも山田守らす子
サンのジョウインに
2200
九月の白露負ひて「あしひきの」山のもみたむ見まくしもよし
サンのモミタム
2219
「あしひきの」山田作る子秀でずとも縄だに延へよ守ると知るがね
サンデンサクるシ
2296
「あしひきの」山さな葛もみつまで妹に逢はずや我が恋ひ居らむ
サンサナ
2313
「あしひきの」山かも高き巻向の崖の小松にみ雪降りくる
サンカモコウキ
↓
歌 柿本人麻呂
巻10-2313
↓
足曳之=あしひきの
ーーー↓
「説文解字〕には
「曳」
「臾曳(ユエイ)するなり」とある
両手で人を曳く意とする説など
說文 臾曳也。
易·睽卦
見輿曳、其牛掣
「輿」→万物をのせる物の意・地図
輿人(ヨジン)→こしをかつぐ人
輿丁(ヨチョウ・ヨエイ)→こしをかつぐ人
輿丁→車の台をつくる職人・雑役夫・多くの人々・衆人
輿図(ヨズ・トヨ)→ヨズ=世界を描いた地図=「輿地図」の略
トヨ=領土
輿地(ヨチ)→大地・全地球・全世界
輿論(よろん)→とは、世の中の多くの人の意見という意味
「輿」→車軸の上に置いて、その上に人や物をのせる台
転じて、人や物をのせて、かついで運ぶ乗り物
「みんなの」という意味が生じ、
また、「世間の人々の意見・考え」
「見輿曳。其牛掣。其人天且〓。无初有終。
(よのひかるるをみる。そのうしひかれ。そのひとかみきられ、かつはなきらる。はじめなくおわりあり)
「輿」は車のこと。「車が引き戻され,牛も引き止められて進めない。髪を切られ、鼻を切られるような憂き目に遭う
睽. 睽(ケイ)は
六十四卦の
第三十八番目の卦
内卦(下)が兌、
外卦(上)が離で構成
兌の少女と
離の中年女とが
目を叛け争う
西の九紫であり卦象
最悪
ーー
「神輿・御輿」
神道の祭の際に、神霊が御旅所などへ渡御するに当たって一時的に鎮まるとされる輿である。通常は担ぎ上げて移動するもの。それを台車に乗せて曳くものなどがある。祭りによっては、御輿の巡行に、山車(やま・だし)、鉾(ほこ)、だんじり(だんぢり・楽車・壇尻・台尻・段尻・地車)、屋台が随行する場合もある。
「御輿」は「輿」に「御」を付けたもの
通常はさらに「御」をつけて「おみこし」と呼ばれる
神が乗る「神輿」とも書かれる
「鳳(ホウオウ・鳳凰)」を屋形に頂くものを
特に
鳳輦(ホウレン)という
輦(てぐるま・レン)=夫+夫+車
「ヤマ(山)の上に金鶏 鳳(おおとり・ホウ・ブ)=几+一+鳥
凰(おおとり・オウ・コウ)=几+白+王
鴻(おおとり・コウ・グ)=氵+エ+鳥→こうのとり
鵠(おおとり・コク・ゴク)
燕雀鴻鵠(エンジャクコウコク)・
大鵬(おおとり・タイホウ)=大鳳
北の果てにある海に棲む「鯤(コン)」と呼ばれる巨大な魚が、巨大な鳥「鵬(ホウ)」と化し、九万里(約36万キロ)まで飛び上がって舞う(荘子・逍遥遊篇)
「輿=地図」とは・・・地上を「俯瞰(フカン)・鳥瞰(チョウカン)」した「絵図」であろう・・・
兎に角、「神鳥」を載せた「やま=担ぎ台」が「御輿・神輿」で、引きずり回す「山車」である・・・「だんじり・だんぢり」とは祭礼に奉納される「山車(だし)」のことだが・・・「旦地理」であろう・・・「旦」は歌舞伎俳優の「女形=オヤマ」の当て字で、「おやま」は一説には女郎、花魁の古名・・・「ガンタン=元旦」の「日(太陽)の出」である・・・
由来は・・・周公旦(シュウコウタン)の「旦」であろう・・・姓は「姫」、諱は「旦」・・・魯の開祖で周公の称号。文王の第四子で、初代武王の同母弟である。次兄・武王の補佐を勤め、さらに武王の少子(年少の子)の成王を補佐して建国直後の周を安定させた。太公望や召公奭と並び、周建国の大功臣の一人。
「三監の乱」
殷の帝辛の子の
武庚(禄父)は
旦の同母兄の
管叔鮮(第三子)と
同母弟の
蔡叔度(第五子)と
同母弟の
霍叔処ら
三監に監視
霍叔処を除く二人が
武庚を担ぎ上げて乱を起こし、
旦は武庚と兄の管叔鮮を誅殺し、
弟の蔡叔度をその
息子の仲胡に家督を継がせ、流罪にした
七年後、旦は成王に政権を返して臣下の地位に戻って
雒邑(洛陽)を周の副都とした
旦は、周代の儀式・儀礼の「周礼」、「儀礼」を著した
周公の墓
2004年に
中国
陝西省
宝鶏市の
周公廟付近で
墓が発見されているらしい・・・「宝の鶏」市である・・・
ーーー↓
足曳之=あしひきの・・・・・・即英詞→悪し引き埜(廼)
山鴨高=やまかもたかき・・・・纂応用項
「鴨=甲+鳥」・・・オウ・ヨウ・かも
巻向之=まきむくの・・・・・・勘考詞・緘口詞
木志之子松尓=きしのこまつに
墨子詞四章也=兼愛・非攻
三雪落来=ゆきふりけり・・・・三節絡(洛)記
↓
足引きの
山かも高き
巻向の
岸の小松に
み雪
降りけり
↓
墨子(ボクシ・生没年不詳、紀元前450~390頃?)
中国戦国時代の思想家
河南魯山の人
その著書名
篇数
七十一篇(五十三篇のみ伝わる)
墨家思想の始祖
功利・尚同
天志
兼愛・非攻
兼愛
「天下の利益」は平等思想
「天下の損害」は差別
非攻
非戦論
「人一人を殺せば死刑、なぜ百万人を殺した将軍が勲章か」
博愛(兼愛)を説いて全国を遊説
墨子
十大主張を説いた
諱は翟(羽+隹)=墨翟(ボクテキ)
ウキペディア?
生年月日
紀元前470年~紀元前391年
墨守
絶対に守り抜くの意味
墨守
専守防衛の意味
儒家の
仁を差別とみなし、
血縁によらない普遍的・無差別的博愛を説いたらしく
秦帝国成立後、墨家は忽然と消えた。
「焚書坑儒」で秦帝国の思想統制政策により、集団消滅したらしい・・・
墨(すみ・ボク・モク)=里+灬(カ・烈火)+十+一
守(まもる・もり・シュ・ス)=宀+寸
ーーーー↓
2315
「あしひきの」山道も知らず白橿の枝もとををに雪の降れれば
サンドウも
2324
「あしひきの」山に白きは我が宿に昨日の夕降りし雪かも
サンニ
2350
「あしひきの」山のあらしは吹かねども君なき宵はかねて寒しも
サンのアラシハ
2477
「あしひきの」名負ふ山菅押し伏せて君し結ばば逢はずあらめやも
サンカンオウし
2617
「あしひきの」山桜戸を開け置きて我が待つ君を誰れか留むる
サンオウ
2649
「あしひきの」山田守る翁が置く鹿火の下焦れのみ我が恋ひ居らむ
サンデンシュ
2679
窓越しに月おし照りて「あしひきの」あらし吹く夜は君をしぞ思ふ
アラシクフク
2694
「あしひきの」山鳥の尾の一峰越え一目見し子に恋ふべきものか
サンチョウのオ
2704
「あしひきの」山下響み行く水の時ともなくも恋ひわたるかも
サンカキョウみ
2760
「あしひきの」山沢ゑぐを摘みに行かむ日だにも逢はせ母は責むとも
サンタクエグ
2767
「あしひきの」山橘の色に出でて我は恋なむを人目難みすな
サンキツ
2802
思へども思ひもかねつ「あしひきの」山鳥の尾の長きこの夜を
サンチョウのビ
3002
「あしひきの」山より出づる月待つと人には言ひて妹待つ我れを
サンヨリ
3008
「あしひきの」山を木高み夕月をいつかと君を待つが苦しさ
サンをボクコウみ
3017
「あしひきの」山川水の音に出でず人の子ゆゑに恋ひわたるかも
サンセンスイの音に
3051
「あしひきの」山菅の根のねもころに我れはぞ恋ふる君が姿を
サンカンのコン
3053
「あしひきの」山菅の根のねもころにやまず思はば妹に逢はむかも
サンカンのコン
3189
「あしひきの」山は百重に隠すとも妹は忘れじ直に逢ふまでに
サンハヒャクジュウに
3210
「あしひきの」片山雉立ち行かむ君に後れてうつしけめやも
ヘンサンキジ
3276
百足らず山田の道を波雲の愛し妻と語らはず.......(長歌)
サンデン
3335
玉桙の道行く人は「あしひきの」山行き野行き.......(長歌)
サンギョウき
3338
「あしひきの」山道は行かむ風吹けば波の塞ふる海道は行かじ
サンドウ
3339
玉桙の道に出で立ち「あしひきの」野行き山行き.......(長歌)
ヤギョウきサンギョウき
3462
「あしひきの」山沢人の人さはにまなと言ふ子があやに愛しさ
サンタクジンの
3573
「あしひきの」山かづらかげましばにも得がたきかげを置きや枯らさむ
サンカヅラ
3655
今よりは秋づきぬらし「あしひきの」山松蔭にひぐらし鳴きぬ
サンショウインに
3680
夜を長み寐の寝らえぬに「あしひきの」山彦響めさを鹿鳴くも
サンゲンキョウめ
3687
「あしひきの」山飛び越ゆる鴈がねは都に行かば妹に逢ひて来ね
サンヒビ
3700
「あしひきの」山下光る黄葉の散りの乱ひは今日にもあるかも
サンカコウる
3723
「あしひきの」山道越えむとする君を心に持ちて安けくもなし
サンドウ
3789
「あしひきの」山縵の子今日行くと我れに告げせば帰り来ましを
サンマンのシ
3790
「あしひきの」玉縵の子今日のごといづれの隈を見つつ来にけむ
ギョクマンのシ
3885
いとこ汝背の君居り居りて物にい行くとは.......(長歌)
3886
おしてるや難波の小江に廬作り隠りて居る.......(長歌)
3911
「あしひきの」山辺に居れば霍公鳥木の間立ち潜き鳴かぬ日はなし
サンペンに
3915
「あしひきの」山谷越えて野づかさに今は鳴くらむ鴬の声
サンコク
3957
天離る鄙治めにと大君の任けのまにまに.......(長歌)
3962
大君の任けのまにまに大夫の心振り起し.......(長歌)
3969
大君の任けのまにまにしなざかる越を治めに.......(長歌)
3970
「あしひきの」山桜花一目だに君とし見てば我れ恋ひめやも
サンオウカイチモクだ
3978
妹も我れも心は同じたぐへれどいやなつかしく.......(長歌)
3981
「あしひきの」山きへなりて遠けども心し行けば夢に見えけり
サンキへナリ
3983
「あしひきの」山も近きを霍公鳥月立つまでに何か来鳴かぬ
サンモキンキ
3993
藤波は咲きて散りにき卯の花は今ぞ盛りと.......(長歌)
4011
大君の遠の朝廷ぞみ雪降る越と名に追へる天離る.......(長歌)
4076
「あしひきの」山はなくもが月見れば同じき里を心隔てつ
サンハナクモ
4111
かけまくもあやに畏し天皇の神の大御代に田道間守.......(長歌)
4122
天皇の敷きます国の天の下四方の道には馬の爪.......(長歌)
4136
「あしひきの」山の木末のほよ取りてかざしつらくは千年寿くとぞ
サンのボクマツ
4149
「あしひきの」八つ峰の雉鳴き響む朝明の霞見れば悲しも
ハチツホウのキジ
4151
今日のためと思ひて標し「あしひきの」峰の上の桜かく咲きにけり
ホウのジョウ
4154
「あしひきの」山坂越えて行きかはる.......(長歌)
サンハンエツえ
4156
あらたまの年行きかはり春されば花のみ.......(長歌)
4160
天地の遠き初めよ世間は常なきものと.......(長歌)
4166
時ごとにいやめづらしく八千種に草木花咲き.......(長歌)
4169
霍公鳥来鳴く五月に咲きにほふ花橘の.......(長歌)
4180
春過ぎて夏来向へば「あしひきの」山呼び響め.......(長歌)
サンコびキョウめ
4203
家に行きて何を語らむ「あしひき」の山霍公鳥一声も鳴け
サンカクコウチョウ
4214
天地の初めの時ゆうつそみの八十伴の男は.......(長歌)
4225
「あしひきの」山の紅葉にしづくあひて散らむ山道を君が越えまく
サンのコウヨウに
4266
「あしひきの」八つ峰の上の栂の木のいや継ぎ継ぎに.......(長歌)
ハチつホウのジョウ
4278
「あしひきの」山下ひかげかづらける上にやさらに梅をしのはむ
サンカヒカゲ
4293
「あしひきの」山行きしかば山人の我れに得しめし山づとぞこれ
サンギョウき
4294
「あしひきの」山に行きけむ山人の心も知らず山人や誰れ
サンニギョウき
4471
消残りの雪にあへ照る「あしひきの」山橘をつとに摘み来な
サンキツ
4481
「あしひきの」八つ峰の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君
ハチつホウ
4484
咲く花は移ろふ時あり「あしひきの」山菅の根し長くはありけり
サンカンのコンし
ーーー
「さくら
ばな
さき
に
けら
しも
あしひきの
やま
の
かひ
より
みゆる
しら
くも
(『古今和歌集』巻第一・春歌上 紀貫之)」
ーーーーー
枕草子
(一一段)・・・・十一段・壱拾壱段・壱壱段・11段
山は
小倉山。
三笠山。
このくれ山。
わすれ山。
いりたち山。
鹿背山。
ひはの山。
かたさり山
こそ、誰に所おきけるにかと、
をかしけれ。
五幡山。
後瀬山。
笠取山。
ひらの山。
鳥籠の山は、
わが名
もらすなと、
みかどのよませ給ひけん、
いとをかし。
伊吹山。
朝倉山、
よそに見るらん
いとをかしき。
岩田山。
大比禮山も
をかし、
臨時の祭の
使など
おもひ出でらるべし。
手向山。
三輪の山、
いとをかし。
音羽山。
待兼山。
玉坂山。
耳無山。
末の松山。
葛城山。
美濃の御山。
柞山。
位山。
吉備の
中山。
嵐山。
更級山。
姨捨山。
小鹽山。
淺間山。
かたため山。
かへる山。
妹背山。
ーーーーー
・・・いと、をかし・・・
11+18=11・・・
十一・壱拾壱・足基、十八・壱拾八・始捌・・・
「恥(はじ・チ)る=耳+心」→恥辱・破廉恥・知恥・無恥・・・
「辱(はじ・ジョク)る=辰+寸=貝殻を手にとって土を柔らかにする(寸は手の意味)」→凌辱・侮辱・辱知・辱交・辱友・汚辱・栄辱・国辱・・・
「愧(はじ・キ)=忄+鬼」る・・・
「媿(はじ・キ)=女+鬼」る・・・
「羞(はじ・シュウ・シュ)=羊+ノ+丑」る→羞恥・・・
「慙(はじ・ザン)」る→慙愧・・・
「怍(はじ・サク)=心+乍(ながら・サ・ジャ)」る→・・・
「忸(はじ・ジク・ニク)=心+丑」る・・・
「怩(はじ・ジ・に)=心+尸+匕」る・・・
「土師(はじ・ドシ)=十+一+師」器・・・
「端(はし・はした・タン)=立+山+而」る→端緒・・・
「把持(ハジ)」→「把握」・・・
「恥じる」、「耳」と「心」が合体するとナゼ「はじる」になるのか・・・心の中の耳、心にとどめておく耳・・・
大修館漢和辞典には「耻(はじ・はじる・チ)=耳+止」は「恥の俗字」であるそうだが、「耻」が本字、源字ではないのか・・・
「俗字」の同音異字は「俗事(世間の雑事)・俗耳(世間の人々の耳→噂か、風聞)」である・・・「俗(ゾク・ショク)=イ+谷(ハ合・たに・コク・ヤ)」→「人のハが合(∧+一+口)う」で、「谷」とは山と山の山間(やまあい・サンカン)のコトである。
「山(やま・サン)」の同音異字は「纂・算・讃・賛・惨・参・産」でもある・・・
「山の枕詞」は「あしひきの (あしびきの・足引きの)」である。
問題は「あしひき」の理由である「サンの同音漢字の意味」である・・・
「山の名前」には意味がある・・・
以下はブログ記事の「枕詞(まくらことば): あしひきの」から拝借いたしました・・・断りも無く、ゴメン・・・
ーーー
「万葉集・萬葉集」→「萬用習・判用修」
0107
「あしひきの」山のしづくに妹待つと我れ立ち濡れぬ山のしづくに
サンのシズク
0108
我を待つと君が濡れけむ「あしひきの」山のしづくにならましものを
サンのシズク
0267
むささびは木末求むと「あしひきの」山のさつ男にあひにけるかも
サンのサツオ
0414
「あしひきの」岩根こごしみ菅の根を引かばかたみと標のみぞ結ふ
ガンコン・コゴシミカンのコン
0460
栲づのの新羅の国ゆ人言をよしと聞かして.......(長歌)
0466
我がやどに花ぞ咲きたるそを見れど心もゆかず.......(長歌)
0477
「あしひきの」山さへ光り咲く花の散りぬるごとき我が大君かも
サン・サエヒカリ
0580
「あしひきの」山に生ひたる菅の根のねもころ見まく欲しき君かも
サンにオイタルカン
0669
「あしひきの」山橘の色に出でよ語らひ継ぎて逢ふこともあらむ
サンキツのイロ
0670
月読の光りに来ませ「あしひきの」山きへなりて遠からなくに
サンキヘナリテ
0721
「あしひきの」山にしをれば風流なみ我がするわざをとがめたまふな
サンニシヲレバ
0920
「あしひきの」み山もさやに落ちたぎつ吉野の川の.......(長歌)
ミサンモサヤニ
0927
「あしひきの」山にも野にも御狩人さつ矢手挾み騒きてあり見ゆ
サンニモヤニモ
1088
「あしひきの」山川の瀬の鳴るなへに弓月が岳に雲立ちわたる
サンセンのセのナル
1242
「あしひきの」山行き暮らし宿借らば妹立ち待ちてやど貸さむかも
サンギョウキ
1262
「あしひきの」山椿咲く八つ峰越え鹿待つ君が斎ひ妻かも
サンチンサク
1340
紫の糸をぞ我が搓る「あしひきの」山橘を貫かむと思ひて
サンキツを貫カム
1415
玉梓の妹は玉かも「あしひきの」清き山辺に撒けば散りぬる
キヨきサンへンに
1416
玉梓の妹は花かも「あしひきの」この山蔭に撒けば失せぬる
コのサンインに
1425
「あしひきの」山桜花日並べてかく咲きたらばいたく恋ひめやも
サンオウカジツ
1469
「あしひきの」山霍公鳥汝が鳴けば家なる妹し常に偲はゆ
サンカクコウチョウ、ナンジが
1495
「あしひきの」木の間立ち潜く霍公鳥かく聞きそめて後恋ひむかも
ボクのカンリツち
1587
「あしひきの」山の黄葉今夜もか浮かび行くらむ山川の瀬に
サンのコウヨウコンヤモカ
1603
このころの朝明に聞けば「あしひきの」山呼び響めさを鹿鳴くも
サンコび
1611
「あしひきの」山下響め鳴く鹿の言ともしかも我が心夫
サンゲ
1629
ねもころに物を思へば言はむすべ為むすべもなし.......(長歌)
1632
「あしひきの」山辺に居りて秋風の日に異に吹けば妹をしぞ思ふ
サンヘンに
1761
三諸の神奈備山にたち向ふ御垣の山に秋萩の.......(長歌)
1762
明日の宵逢はざらめやも「あしひきの」山彦響め呼びたて鳴くも
サンゲンキョウめ
1806
「あしひきの」荒山中に送り置きて帰らふ見れば心苦しも
コウサンチュウに
1824
冬こもり春さり来れば「あしひきの」山にも野にも鴬鳴くも
サンニモヤ
1842
雪をおきて梅をな恋ひそ「あしひきの」山片付きて家居せる君
サンヘンフキ
1864
「あしひきの」山の際照らす桜花この春雨に散りゆかむかも
サンのサイショウ
1940
朝霞たなびく野辺に「あしひきの」山霍公鳥いつか来鳴かむ
サンカクコウチョウ
サンニワカ
2148
「あしひきの」山より来せばさを鹿の妻呼ぶ声を聞かましものを
サンヨリキセバ
2156
「あしひきの」山の常蔭に鳴く鹿の声聞かすやも山田守らす子
サンのジョウインに
2200
九月の白露負ひて「あしひきの」山のもみたむ見まくしもよし
サンのモミタム
2219
「あしひきの」山田作る子秀でずとも縄だに延へよ守ると知るがね
サンデンサクるシ
2296
「あしひきの」山さな葛もみつまで妹に逢はずや我が恋ひ居らむ
サンサナ
2313
「あしひきの」山かも高き巻向の崖の小松にみ雪降りくる
サンカモコウキ
↓
歌 柿本人麻呂
巻10-2313
↓
足曳之=あしひきの
ーーー↓
「説文解字〕には
「曳」
「臾曳(ユエイ)するなり」とある
両手で人を曳く意とする説など
說文 臾曳也。
易·睽卦
見輿曳、其牛掣
「輿」→万物をのせる物の意・地図
輿人(ヨジン)→こしをかつぐ人
輿丁(ヨチョウ・ヨエイ)→こしをかつぐ人
輿丁→車の台をつくる職人・雑役夫・多くの人々・衆人
輿図(ヨズ・トヨ)→ヨズ=世界を描いた地図=「輿地図」の略
トヨ=領土
輿地(ヨチ)→大地・全地球・全世界
輿論(よろん)→とは、世の中の多くの人の意見という意味
「輿」→車軸の上に置いて、その上に人や物をのせる台
転じて、人や物をのせて、かついで運ぶ乗り物
「みんなの」という意味が生じ、
また、「世間の人々の意見・考え」
「見輿曳。其牛掣。其人天且〓。无初有終。
(よのひかるるをみる。そのうしひかれ。そのひとかみきられ、かつはなきらる。はじめなくおわりあり)
「輿」は車のこと。「車が引き戻され,牛も引き止められて進めない。髪を切られ、鼻を切られるような憂き目に遭う
睽. 睽(ケイ)は
六十四卦の
第三十八番目の卦
内卦(下)が兌、
外卦(上)が離で構成
兌の少女と
離の中年女とが
目を叛け争う
西の九紫であり卦象
最悪
ーー
「神輿・御輿」
神道の祭の際に、神霊が御旅所などへ渡御するに当たって一時的に鎮まるとされる輿である。通常は担ぎ上げて移動するもの。それを台車に乗せて曳くものなどがある。祭りによっては、御輿の巡行に、山車(やま・だし)、鉾(ほこ)、だんじり(だんぢり・楽車・壇尻・台尻・段尻・地車)、屋台が随行する場合もある。
「御輿」は「輿」に「御」を付けたもの
通常はさらに「御」をつけて「おみこし」と呼ばれる
神が乗る「神輿」とも書かれる
「鳳(ホウオウ・鳳凰)」を屋形に頂くものを
特に
鳳輦(ホウレン)という
輦(てぐるま・レン)=夫+夫+車
「ヤマ(山)の上に金鶏 鳳(おおとり・ホウ・ブ)=几+一+鳥
凰(おおとり・オウ・コウ)=几+白+王
鴻(おおとり・コウ・グ)=氵+エ+鳥→こうのとり
鵠(おおとり・コク・ゴク)
燕雀鴻鵠(エンジャクコウコク)・
大鵬(おおとり・タイホウ)=大鳳
北の果てにある海に棲む「鯤(コン)」と呼ばれる巨大な魚が、巨大な鳥「鵬(ホウ)」と化し、九万里(約36万キロ)まで飛び上がって舞う(荘子・逍遥遊篇)
「輿=地図」とは・・・地上を「俯瞰(フカン)・鳥瞰(チョウカン)」した「絵図」であろう・・・
兎に角、「神鳥」を載せた「やま=担ぎ台」が「御輿・神輿」で、引きずり回す「山車」である・・・「だんじり・だんぢり」とは祭礼に奉納される「山車(だし)」のことだが・・・「旦地理」であろう・・・「旦」は歌舞伎俳優の「女形=オヤマ」の当て字で、「おやま」は一説には女郎、花魁の古名・・・「ガンタン=元旦」の「日(太陽)の出」である・・・
由来は・・・周公旦(シュウコウタン)の「旦」であろう・・・姓は「姫」、諱は「旦」・・・魯の開祖で周公の称号。文王の第四子で、初代武王の同母弟である。次兄・武王の補佐を勤め、さらに武王の少子(年少の子)の成王を補佐して建国直後の周を安定させた。太公望や召公奭と並び、周建国の大功臣の一人。
「三監の乱」
殷の帝辛の子の
武庚(禄父)は
旦の同母兄の
管叔鮮(第三子)と
同母弟の
蔡叔度(第五子)と
同母弟の
霍叔処ら
三監に監視
霍叔処を除く二人が
武庚を担ぎ上げて乱を起こし、
旦は武庚と兄の管叔鮮を誅殺し、
弟の蔡叔度をその
息子の仲胡に家督を継がせ、流罪にした
七年後、旦は成王に政権を返して臣下の地位に戻って
雒邑(洛陽)を周の副都とした
旦は、周代の儀式・儀礼の「周礼」、「儀礼」を著した
周公の墓
2004年に
中国
陝西省
宝鶏市の
周公廟付近で
墓が発見されているらしい・・・「宝の鶏」市である・・・
ーーー↓
足曳之=あしひきの・・・・・・即英詞→悪し引き埜(廼)
山鴨高=やまかもたかき・・・・纂応用項
「鴨=甲+鳥」・・・オウ・ヨウ・かも
巻向之=まきむくの・・・・・・勘考詞・緘口詞
木志之子松尓=きしのこまつに
墨子詞四章也=兼愛・非攻
三雪落来=ゆきふりけり・・・・三節絡(洛)記
↓
足引きの
山かも高き
巻向の
岸の小松に
み雪
降りけり
↓
墨子(ボクシ・生没年不詳、紀元前450~390頃?)
中国戦国時代の思想家
河南魯山の人
その著書名
篇数
七十一篇(五十三篇のみ伝わる)
墨家思想の始祖
功利・尚同
天志
兼愛・非攻
兼愛
「天下の利益」は平等思想
「天下の損害」は差別
非攻
非戦論
「人一人を殺せば死刑、なぜ百万人を殺した将軍が勲章か」
博愛(兼愛)を説いて全国を遊説
墨子
十大主張を説いた
諱は翟(羽+隹)=墨翟(ボクテキ)
ウキペディア?
生年月日
紀元前470年~紀元前391年
墨守
絶対に守り抜くの意味
墨守
専守防衛の意味
儒家の
仁を差別とみなし、
血縁によらない普遍的・無差別的博愛を説いたらしく
秦帝国成立後、墨家は忽然と消えた。
「焚書坑儒」で秦帝国の思想統制政策により、集団消滅したらしい・・・
墨(すみ・ボク・モク)=里+灬(カ・烈火)+十+一
守(まもる・もり・シュ・ス)=宀+寸
ーーーー↓
2315
「あしひきの」山道も知らず白橿の枝もとををに雪の降れれば
サンドウも
2324
「あしひきの」山に白きは我が宿に昨日の夕降りし雪かも
サンニ
2350
「あしひきの」山のあらしは吹かねども君なき宵はかねて寒しも
サンのアラシハ
2477
「あしひきの」名負ふ山菅押し伏せて君し結ばば逢はずあらめやも
サンカンオウし
2617
「あしひきの」山桜戸を開け置きて我が待つ君を誰れか留むる
サンオウ
2649
「あしひきの」山田守る翁が置く鹿火の下焦れのみ我が恋ひ居らむ
サンデンシュ
2679
窓越しに月おし照りて「あしひきの」あらし吹く夜は君をしぞ思ふ
アラシクフク
2694
「あしひきの」山鳥の尾の一峰越え一目見し子に恋ふべきものか
サンチョウのオ
2704
「あしひきの」山下響み行く水の時ともなくも恋ひわたるかも
サンカキョウみ
2760
「あしひきの」山沢ゑぐを摘みに行かむ日だにも逢はせ母は責むとも
サンタクエグ
2767
「あしひきの」山橘の色に出でて我は恋なむを人目難みすな
サンキツ
2802
思へども思ひもかねつ「あしひきの」山鳥の尾の長きこの夜を
サンチョウのビ
3002
「あしひきの」山より出づる月待つと人には言ひて妹待つ我れを
サンヨリ
3008
「あしひきの」山を木高み夕月をいつかと君を待つが苦しさ
サンをボクコウみ
3017
「あしひきの」山川水の音に出でず人の子ゆゑに恋ひわたるかも
サンセンスイの音に
3051
「あしひきの」山菅の根のねもころに我れはぞ恋ふる君が姿を
サンカンのコン
3053
「あしひきの」山菅の根のねもころにやまず思はば妹に逢はむかも
サンカンのコン
3189
「あしひきの」山は百重に隠すとも妹は忘れじ直に逢ふまでに
サンハヒャクジュウに
3210
「あしひきの」片山雉立ち行かむ君に後れてうつしけめやも
ヘンサンキジ
3276
百足らず山田の道を波雲の愛し妻と語らはず.......(長歌)
サンデン
3335
玉桙の道行く人は「あしひきの」山行き野行き.......(長歌)
サンギョウき
3338
「あしひきの」山道は行かむ風吹けば波の塞ふる海道は行かじ
サンドウ
3339
玉桙の道に出で立ち「あしひきの」野行き山行き.......(長歌)
ヤギョウきサンギョウき
3462
「あしひきの」山沢人の人さはにまなと言ふ子があやに愛しさ
サンタクジンの
3573
「あしひきの」山かづらかげましばにも得がたきかげを置きや枯らさむ
サンカヅラ
3655
今よりは秋づきぬらし「あしひきの」山松蔭にひぐらし鳴きぬ
サンショウインに
3680
夜を長み寐の寝らえぬに「あしひきの」山彦響めさを鹿鳴くも
サンゲンキョウめ
3687
「あしひきの」山飛び越ゆる鴈がねは都に行かば妹に逢ひて来ね
サンヒビ
3700
「あしひきの」山下光る黄葉の散りの乱ひは今日にもあるかも
サンカコウる
3723
「あしひきの」山道越えむとする君を心に持ちて安けくもなし
サンドウ
3789
「あしひきの」山縵の子今日行くと我れに告げせば帰り来ましを
サンマンのシ
3790
「あしひきの」玉縵の子今日のごといづれの隈を見つつ来にけむ
ギョクマンのシ
3885
いとこ汝背の君居り居りて物にい行くとは.......(長歌)
3886
おしてるや難波の小江に廬作り隠りて居る.......(長歌)
3911
「あしひきの」山辺に居れば霍公鳥木の間立ち潜き鳴かぬ日はなし
サンペンに
3915
「あしひきの」山谷越えて野づかさに今は鳴くらむ鴬の声
サンコク
3957
天離る鄙治めにと大君の任けのまにまに.......(長歌)
3962
大君の任けのまにまに大夫の心振り起し.......(長歌)
3969
大君の任けのまにまにしなざかる越を治めに.......(長歌)
3970
「あしひきの」山桜花一目だに君とし見てば我れ恋ひめやも
サンオウカイチモクだ
3978
妹も我れも心は同じたぐへれどいやなつかしく.......(長歌)
3981
「あしひきの」山きへなりて遠けども心し行けば夢に見えけり
サンキへナリ
3983
「あしひきの」山も近きを霍公鳥月立つまでに何か来鳴かぬ
サンモキンキ
3993
藤波は咲きて散りにき卯の花は今ぞ盛りと.......(長歌)
4011
大君の遠の朝廷ぞみ雪降る越と名に追へる天離る.......(長歌)
4076
「あしひきの」山はなくもが月見れば同じき里を心隔てつ
サンハナクモ
4111
かけまくもあやに畏し天皇の神の大御代に田道間守.......(長歌)
4122
天皇の敷きます国の天の下四方の道には馬の爪.......(長歌)
4136
「あしひきの」山の木末のほよ取りてかざしつらくは千年寿くとぞ
サンのボクマツ
4149
「あしひきの」八つ峰の雉鳴き響む朝明の霞見れば悲しも
ハチツホウのキジ
4151
今日のためと思ひて標し「あしひきの」峰の上の桜かく咲きにけり
ホウのジョウ
4154
「あしひきの」山坂越えて行きかはる.......(長歌)
サンハンエツえ
4156
あらたまの年行きかはり春されば花のみ.......(長歌)
4160
天地の遠き初めよ世間は常なきものと.......(長歌)
4166
時ごとにいやめづらしく八千種に草木花咲き.......(長歌)
4169
霍公鳥来鳴く五月に咲きにほふ花橘の.......(長歌)
4180
春過ぎて夏来向へば「あしひきの」山呼び響め.......(長歌)
サンコびキョウめ
4203
家に行きて何を語らむ「あしひき」の山霍公鳥一声も鳴け
サンカクコウチョウ
4214
天地の初めの時ゆうつそみの八十伴の男は.......(長歌)
4225
「あしひきの」山の紅葉にしづくあひて散らむ山道を君が越えまく
サンのコウヨウに
4266
「あしひきの」八つ峰の上の栂の木のいや継ぎ継ぎに.......(長歌)
ハチつホウのジョウ
4278
「あしひきの」山下ひかげかづらける上にやさらに梅をしのはむ
サンカヒカゲ
4293
「あしひきの」山行きしかば山人の我れに得しめし山づとぞこれ
サンギョウき
4294
「あしひきの」山に行きけむ山人の心も知らず山人や誰れ
サンニギョウき
4471
消残りの雪にあへ照る「あしひきの」山橘をつとに摘み来な
サンキツ
4481
「あしひきの」八つ峰の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君
ハチつホウ
4484
咲く花は移ろふ時あり「あしひきの」山菅の根し長くはありけり
サンカンのコンし
ーーー
「さくら
ばな
さき
に
けら
しも
あしひきの
やま
の
かひ
より
みゆる
しら
くも
(『古今和歌集』巻第一・春歌上 紀貫之)」
ーーーーー
枕草子
(一一段)・・・・十一段・壱拾壱段・壱壱段・11段
山は
小倉山。
三笠山。
このくれ山。
わすれ山。
いりたち山。
鹿背山。
ひはの山。
かたさり山
こそ、誰に所おきけるにかと、
をかしけれ。
五幡山。
後瀬山。
笠取山。
ひらの山。
鳥籠の山は、
わが名
もらすなと、
みかどのよませ給ひけん、
いとをかし。
伊吹山。
朝倉山、
よそに見るらん
いとをかしき。
岩田山。
大比禮山も
をかし、
臨時の祭の
使など
おもひ出でらるべし。
手向山。
三輪の山、
いとをかし。
音羽山。
待兼山。
玉坂山。
耳無山。
末の松山。
葛城山。
美濃の御山。
柞山。
位山。
吉備の
中山。
嵐山。
更級山。
姨捨山。
小鹽山。
淺間山。
かたため山。
かへる山。
妹背山。
ーーーーー
・・・いと、をかし・・・