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コジキジゲン

十一・11・壱拾壱・デリラの壱壱〇〇はカミの秘密

2013-11-12 22:06:45 | 古事記字源
 11月11日・月曜日・・・「十一・壱拾壱・ⅩⅠ」・・・拾って重ねるモノ・・・「壱の疲労の遺児=壱與」、「市を拾う位置=十市」、「位地を重ねる位置=官位・地図」、「異字の卑陋(鄙陋)の意字=易学」、「医知の披露の維持=蘭学者=医者=白衣」・・・大雪で真っ白・・・真冬です・・・雪之行き道(路・未知・途・満・充)・・・「雪之丞(状)変化」です・・・
ーーーーー
 枕草子
 (二〇三段)・・・二百三段・弐佰参段・貳零参段・仁陌零参段
          2+0+3=5=五=伍
          2×0×3=0=零
 見るものは
 (みるモノ)
ー↓
 行幸。・・・ギョウコウ・みゆき
      御幸(ゴコウ・みゆき) 
    ・・・・・・・みゆき・ゆき・ゆく
           深雪(シンセツ)
    行幸=天皇陛下単独の外出
    行幸啓=天皇皇后両陛下が共に外出
 (ギョウコウ)
  僥倖・暁光
  行考
  ゆきゆき
  ↓
  之雪・雪之
  之湯木・之倖
  之往き
  之倖
   倖=偶然の幸福
     偶々の幸福
     当たった宝くじ(籤)
          クジフル→句字振る?
           ↓
      「高千穂の槵触 之峯」
          「槵日 高千穂之峯」
   日本書記本文  ↓
       「日向の襲の高千穂の峰」
   天降於日向   襲 之高千穗峯矣。
           ↓
      既而皇孫 遊行 之狀也者、
        則自 槵日 二上天浮橋、
   立於浮渚在平處 ↓
           ↓
  到筑紫日向高千穗 槵觸 之峯
   一書      ↓
    「日向高千穂 櫛触 峰」         
      則當到筑紫↓
     日向高千穗 槵觸 之峯
           ↓
   一書   日向 槵日 高千穗之峯
   一書 「高千穂の添(そぼり)の山の峰」
           ↓
        日向 襲 之高千穗
           添山 峯矣
           添山、
        此云 曾褒里 能 耶麻
           ↓
        soul=ソウル=漢城( ハンソン)
       蘇得留・素有留・甦胡留・祖烏留=烏丸?
           ↓   漢陽(ハンヨウ)
           ↓   京城・京都
           ↓   首爾
   一書  「日向 襲 之高千穗
           槵日 二上峯天浮橋」
           ↓
    古事記    ↓
    「筑紫の   ↓
    日向の    ↓
     高千穂之  久士 布流 多気」
           ↓
ー↓ーーーーーーーーー僥倖・・・倖=イ+一+辛
           ↓      意 哉 加羅史
           ↓      人+一+立+十
  こぼれざいわい=恩赦・棚から牡丹餅
 「こぼれ・毀れ・零れ・溢れ・漲れ・翻れ」
 「remains・overflow 」
  +   コボロ?
  ↓   ↓
  +  「COBOL
  +    =Common Business
  +     Oriented Language?
  +    (共通事務処理用言語)
  +    COBOLの誕生日=名称決定日
  +    1959年9月18日」
  + Oriented=オリエンテド=志向←思考
  ↓   東洋=Orient←Occident=西洋
  +   当用     オクシデント
 「ざい・罪・座位・財・斉・西・材・在・剤」
  +
 「わい・話意・倭意・和異・歪・賄・Y(ア)」
  ↓
  「僥倖を願う・僥倖を当てにする」
 「射倖(シャコウ)」
  偶然の利益や成功を期待すること
 「射倖心」=偶然の成功、利益の期待
ー↓
 祭のかへさ。・・・祭=タ+ヽ+又+示(二亅ハ)
 (マツリのカヘサ)
  纏りの替差・・・纏向=まきむく(巻向)
          奈良県桜井市
          御諸山(三室山・三輪山)
          北西麓一帯
  真通理の代重差
  松理
  末理・沫理(里)→阿波の里
  真通理・摩都里→邪馬台
  ↓
  かへさ
  斎王(巫女)が上社から
  紫野の斎院に帰ること
  その帰途の行列
ー↓
 御賀茂詣。
 (オンカモ もうで)
  音 化摸 網 出
  恩 家母 望 出
ー↓
 臨時の祭、
 (リンジのマツリ)
  綸旨の政り・・・蔵人が天皇の意を受けて
          発給する命令文書
 「麟・燐・鱗・林・輪・琳・嗇」
  +
  字+之
  +
  真通理・纏里・末利・松里
  松浦(まつうら)
  長崎県北部、北松浦半島に位置
  律令制下では肥前国松浦郡の区域
  延久元年(1069年)
  嵯峨源氏の支流、
 「源久」が松浦郡宇野御厨の検校
  となり、梶谷に住み「松浦久」と名乗り、
  太夫判官と称して
  松浦郡・彼杵郡の一部及び壱岐郡を治め
  松浦党と呼ばれる武士団が結成
  松浦党は水軍
  元寇で活躍
  明治に
  北松浦半島一帯(離島部を含む)で
  石炭の存在が発見され、
  北松炭田で栄えた
  ↓↑
  松浦武四郎は蝦夷(北海道)探検家
  文化十五年二月六日
 (1818年3月12日)
   ~
  明治二十一年(1888年)二月十日
ー↓
 空くもりて寒げなるに、
 (ソラくもりてサムげなるに)
 「加羅・韓・漢・唐」句摸理出
  ↓ something
  サムソン=三番目(三順・三・三星)
       参星→オリオン座
  韓国語の
  サムシン=三番目に生まれた男子(息子)
  サムソン=三番目に生まれた女子(娘)
   ↓
  旧約聖書・士師記16章
  サムソン(Samson)=目を抉られる
      イスラエルを20年間統治
  デリラ(Delilah)=ペリシテ人の女性で
      サムソンの妻
      銀1100枚で
      サムソンの髪の毛の
      秘密を売った
      16章1-22節
  デリラ=出理等・・・?
ーーーーーー↓
  親→子→孫
  ↓
  彦火瓊々杵尊・邇々芸
  彦火火出見尊
  彦波瀲武盧茲草葺不合尊
  ↓
  彦火火出見尊(山幸彦)と、
  海神の娘である
  豊玉姫の子
  ↓
  三番目の
 「天津日高日子波限建鵜草葺不合命(古事記)」
 「彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊(日本書記)」
  その   瀲(レン)練= 絹糸をねる・ねりぎぬ
  ↓
 「第四子也」は
 「彦火火出見」・・・?
ーーーーーー
 神武天皇の移動
 ↓
 十有一月丙戌朔甲午、
     天皇
     至
   1)筑紫國
     岡水門。
 ↓
 十有二月丙辰朔壬午、
     至
   2)安藝國、居于埃宮。
 ↓
 乙卯年
 春
 三月
 甲寅
 朔己未、
     徙
     入
   3)吉備國。
     起
     行宮
 以居之。
 是曰
     高嶋宮。
 積三年間、
 脩舟檝、蓄兵食、
 將欲以
 一舉
 而
 平天下也。
 ↓
 戊午年
 春
 二月丁酉朔丁未、
 皇師遂東。
 舳艫相接。
      方到
    4)難波之碕、
 會有奔潮太急。
 因以、
 名爲
 浪速國。
 亦曰
 浪花。
 今謂
 難波
 訛也。
 訛、
 此云與許
 奈磨盧。
 ↓
 三月丁卯朔丙子、
 遡流而上、
 徑至
    5)河內國
      草香邑
      青雲
      白肩之津。
ーーーーー
 神武天皇の出生
  ↓
  始起烟
  末
  生出之兒、
1)號
  火闌降命。
  是隼人等始祖也。
  火闌降、
  此云
  褒能須素里。
  次避熱而居、
  生出之兒、
2)號
  彦火火出見尊。
  次生出之兒、
3)號
  火明命。
  是尾張連等始祖也。
  凡三子矣。
  久之
  天津彦彦火瓊瓊杵尊崩。
ーー
  燄初起時
  共生兒、
1)號
  火酢芹命。
  次火盛時生兒、
2)號
  火明命。
  次生兒、
3)號
  彦火火出見尊。
  亦號
  火折尊。
ーー
  其火初明時、
  躡誥出兒自言、
  吾是天之子。
1)名
  火明命。
  吾父何處坐耶。
  次火盛時、
  躡誥出兒亦言、
  吾是天之子。
2)名
  火進命。
  吾父及兄何處在耶。
  次火炎衰時、
  躡誥出兒亦言、
  吾是天之子。
3)名
  火折尊。
  吾父及兄等何處在耶。
  次避火熱時、躡誥出兒亦言、
  吾是天之子。
4)名
  彦火火出見尊。
ーー
  而生兒
1)天火明命。
次生
2)天津彦根
  火瓊瓊杵根尊。
  其
  天火明命
  兒、
  天香山、
  是
  尾張連等遠祖也。
  及至奉
  降
  皇孫
2)火瓊瓊杵(根)尊、
  於葦原中國也
ーー
  遂生
1)火酢芹命。
  次生
2)火折尊。
  亦
  號
2)彦火火出見尊。
一云、高皇産靈尊
   兒
   萬幡姬
   兒
   玉依姬命。
   此
   爲
   天忍骨命
   妃、
   生兒
1)天之杵火火置瀬尊。
一云、勝速日命
   兒
   天大耳尊。
   此
   娶
   丹舄姬、
   生兒
2)火瓊瓊杵尊。
一云、高皇産靈尊
   之女
   幡千幡姬、
   生兒
3)火瓊瓊杵尊。
一云、
  天杵瀬命、
  娶
  吾田津姬、
  生兒
4)火明命。
  次
5)火夜織命。
  次
6)彦火火出見尊。
ーー
 正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊、
 娶
 高皇産靈尊
 之女
 天萬幡千幡姬、
 爲
 妃
 而生兒。
1)號
  天照國
  照彦火明命。
  是
  尾張連等遠祖也。
  次
  天饒石國
  饒石
  天津
  彦火瓊瓊杵尊。
  此
  娶
  大山祇
  女子
  木花開耶姬命、
  爲
  妃
  而生兒。
2)號
  火酢芹命。
  次
3)彦火火出見尊。
ーー
 兄
 火闌降命、・・・闌=たける・たけなわ・ラン
 自有
 海幸。・・・・邂逅・開港・開講・改稿
 幸、
 此云
 左知。
 弟
 彦火火出見尊、
 自有
 山幸。・・・・参考・三光・三港・三校・鑽孔
ー↓ーーー
 枕草子
 (二〇三段)のツヅキ
ー↓
 雪少しうち散りて、
 (ユキスコしうチりて)
ー↓
 插頭の花、
 插頭(かざし)・・・插頭山=香川県綾歌郡綾川町畑田
 (サシアタマのハナ・ソウトウのカ)
ー↓
 青摺などにかかりたる、
 (アオズリなどにカカリたる)
 青摺衣(あおずりのころも)
 宮中神事の際、舞人が着用する
 「斎服=小忌=小忌衣(おみごろも)」
 新嘗祭、天皇の代始めの大嘗祭と、
 六月十二月の神今食(天皇が自ら行う親祭)に
 供奉する貴族以下の官人が使用
ー↓
 えもいはずをかし。
 (エモいはずをかし)
ー↓
 太刀の鞘の、
 (タチのサヤの・タイトウのサヤの)
ー↓
 きはやかに黒うまだらにて、
 (キハヤカにクロうマダラにて)
ー↓
 白く廣う見えたるに、
 (シロくヒロうミえたるに)
ー↓
 半臂の緒のやうしたるやうにかかりたる。
 (はんぴ・・・下留・・・・懸か理他留)
        ↓
    「半臂(はんぴ)」
  古代、袍(ほう)や位襖(いあお)の下に着用した
  朝服の内衣で、
  袍と下襲(したがさね)との間につける
  着物のような打ち合わせ(垂領)のある絹の胴着で、
  裾に欄(らん)と呼ばれる布がぐるりと縫い付けられていて、
  動きやすいように横と背後に襞がたたんである。
  腰の紐を通して飾り紐をつける。
  この飾り紐は
 「忘れ緒」と呼ばれるもので、
  襴と同じ生地で長さ一丈二尺、
  幅三寸三分の帯形に作る。
  これを
  三重に折りたたんで左腰に通す。
  はんぴのお(半臂の緒)=忘れ緒(お)
  腰に結ぶ小紐(こひも)にかけて垂らす飾り紐
ー↓
 地摺袴の中より、
 (ジズリバカマのナカより)
 生地に文様を摺り出した布帛
 金泥や銀泥で模様を摺り出した布帛
ー↓
 氷かと驚くばかりなる打目など、
 (コホリ・・・・・・ウチメなど)
 打ち目・打目・擣目
 絹を砧(きぬた)で打ったときに生じる光沢の模様
 砧の跡。
 砧=石+占
ー↓
 すべていとめでたし。
 (スベテ・全て・総て・凡て・統べて
  ∀=Aの逆→イエ)
ー↓
 今少し多く渡らせまほしきに、
 (イマ・・・)
ー↓
 使は必にくげなるもあるたびは、
 (ツカイ・・・)
ー↓
 目もとまらぬ。
 (メもトマラヌ)
  メモ、トマ、ラヌ
ー↓
 されど藤の花に隱されたる程はをかしう、
 (サ、レ、ド、フジ・ハナ・カクされたる・・・)
  作 例 努 トウ、葉名・書く・・・
ー↓
 猶過ぎぬかたを見送らるるに、
 (ナホ・・・)
ー↓
 陪從のしなおくれたる、
 (バイジュウ之シナ・・・)
ー↓
 柳の下襲(したがさね)に、
 (ヤナギのゲソに)
ー↓
 かざしの山吹おもなく見ゆれども、
 (カザシのヤマブキ、オモなく・・・)
  翳し  散水・山水
ー↓
 扇、いと高くうちならして、
 (オウギ・・・)
  奥儀・奥義
ー↓
 「賀茂の社のゆふだすき」と歌ひたるは、
 (カモのモリのユフダスキ・・・)
 「木綿ゆふ・モメン)」で作った、襷(たすき)
  白くて清浄で神事に
  肩から掛けて袖(そで)をたくし上げるのに用いた
ー↓
 いとをかし。 
 (イトをカシ)
  意図可笑し・意図を可視(化詞)
ー↓
 行幸になずらふるものは何かあらん。
 (ミユキ・・・)
ー↓
 御輿に奉りたるを見參らせたるは、
 (ミコシ・・・)
ー↓
 明暮御前に侍ひ、
 (アケクレ、ゴゼンにハベラひ)
  名簿   音然  葉部等比
ー↓
 仕う奉る事もおぼえず、
 (ツコうマツるコトもオボエズ)
ー↓
 かうがうしういつくしう、
 (コウゴウしうイツクしう)
ー↓
 常は何ともなきつかさ、
 (イツモはナンともナキ、ツカサ)
ー↓
 ひめまうちぎみさへぞ、
 (ヒメまウチギみサヘぞ)
ー↓
 やんごとなう珍しう覺ゆる。
 (ヤンゴト・・・)
  ↓
  揚事
  ヤンシュウ
   ↓
   北海道で
 「鯡・鰊・ニシン」漁などに雇われ働く男たち
  やんしゅ→揚衆・・・水揚げ人
  船の荷物を陸に揚げること
  漁業での漁獲量
  水揚げ=芸妓遊女が初めて客と接すること
  揚州・・・ヤンヨーステン=耶楊子
  境港(やんしゅう)=鳥取県境港市
ー↓
 御綱助、
 (みつなのすけ)
  オンコウウジョ→音公序
  怨孝女和宮→皇女和宮=仁孝天皇と橋本経子の娘
  御輿の綱を引く役人を指揮した役
ー↓
 中少將などいとをかし。
 (チュウショウショウ・・・)
  注少々(沖小商)
ー↓
 祭のかへさいみじうをかし。
 (マツリ・・・)
ー↓
 きのふは萬の事うるはしうて、
 (キノフはマン・・・)
  記の付葉、萬→太安万侶
ー↓
 一條の大路の廣う清らなるに、
 (イチジョウのオホジのヒロうキヨらナルに)
ー↓
 日の影もあつく、
 (ヒのカゲもアツク)
ー↓
 車にさし入りたるもまばゆければ、
 (クルマ・・・)
ー↓
 扇にて隱し、
 (オウギにてカクし)
ー↓
 居なほりなどして、
 (居直り・・・)
ー↓
 久しう待ちつるも見苦しう、
 (ヒサしう・・・)
ー↓
 汗などもあえしを、
 (アセ・・・・・アエしを)
  奸・漢・巻  和えし尾
ー↓
 今日はいと疾く出でて、
 (キョウはイト、トくイでて)
ー↓
 雲林院、
 (ウンリンイン・ウリイン)
 雲林院(うんりんいん・うりんいん・うじい)
 京都市北区紫野にある臨済宗の寺院
 臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の塔頭
 天台宗の大寺院
 雲林院 松軒(うじい しょうけん、生没年不詳)
 日本の戦国時代の武将、剣豪、兵法家
 通称は弥四郎、出羽守
 諱は光秀(みつひで)
 号は松軒
 北伊勢雲林院城主
 新当流開祖
 塚原卜伝の高弟
ー↓
 知足院などのもとに立てる車ども、
 (チソクイン・・・)
 東大寺知足院
 法相宗の研究道場
 本尊は木造地蔵菩薩立像(鎌倉時代・非公開)
 本尊は「文使い地蔵」とも
ー↓
 葵かつらもうちなえて見ゆ。
 (アオイ、カツラも・・・)
ー↓
 日は出でたれど、
 (ヒはイでタレど)
ー↓
 空は猶うち曇りたるに、
 (ソラはナホうちクモりたるに)
ー↓
 いかで聞かんと、
 (イカデ・・・)
ー↓
 目をさまし、
 (メをサマシ)
ー↓
 起き居て待たるる杜鵑の、
 (オキイてハベたるるホトトギスの)
  ホトトギス
  カッコウ目・カッコウ科
  郭公  杢・各行  化
  ↓
  郭務悰→遊廓に努める
  悰=ソウ・ズ・たのしむ
  悰子内親王
  康和元年・1099~1162年
  堀河天皇の第一皇女
  母は仁子(にんし)女王
  保安四年
  賀茂の斎院
  大宮斎院と称された
  応保二年十一月三日死去
  六十四歳
  ↓
  ホトトギス目・ホトトギス科
  ウグイス(鶯)などに托卵する
  杜鵑・時鳥・不如帰(ほととぎす)
ー↓
 數多さへあるにやと聞ゆるまで、
 鳴きひびかせば、 
 いみじうめでたしと思ふ程に、
 鶯の老いたる聲にて、 
 かれに似せんとおぼしく、  
 うち添へたるこそ、  
 憎けれど又をかしけれ。
 いつしかと待つに、
 御社の方より、  
 赤き衣など著たる者どもなど連れ立ちてくるを、  
 「いかにぞ、事成りぬや」などいへば、
 「まだ無期」など答へて、御輿、腰輿など持てかへる。
 これに奉りておはしますらんもめでたく、
 けぢかく如何でさる下司などの侍ふにかとおそろし。
 はるかげにいふ程もなく歸らせ給ふ。
 葵より始めて、
 青朽葉どものいとをかしく見ゆるに、
 所の衆の青色白襲を、
 けしきばかり引きかけたるは、
 卯の花垣根ちかうおぼえて、
 杜鵑もかげに隱れぬべう覺ゆかし。
 昨日は車ひとつに數多乘りて、
 二藍の直衣、
 あるは狩衣など亂れ著て、
 簾取りおろし、
 物ぐるほしきまで見えし公達の、
 齋院の垣下にて、
 ひの裝束うるはしくて、
 今日は一人づつ、
 をさをさしく乘りたる後に、
 殿上童のせたるもをかし。
 わたりはてぬる後には、
 などかさしも惑ふらん。
 我も我もと、
 危くおそろしきまで、
 前に立たんと急ぐを、
 「かうな急ぎそ、
 のどやかに遣れ」と扇をさし出でて制すれど、
 聞きも入れねば、
 わりなくて、
 少し廣き所に強ひてとどめさせて立ちたるを、
 心もとなくにくしとぞ思ひたる、
 きほひかかる車どもを見やりてあるこそをかしけれ。
 少しよろしき程にやり過して、
 道の山里めきあはれなるに、
 うつ木垣根といふ物の、
 いと荒々しう、
 おどろかしげにさし出でたる枝どもなど多かるに、
 花はまだよくもひらけはてず、
 つぼみがちに見ゆるを折らせて、
 車のこなたかなたなどに插したるも、
 桂などの萎みたるが口惜しきに、
 をかしうおぼゆ。
 遠きほどは、
 えも通るまじう見ゆる行くさきを、
 近う行きもてゆけば、
 さしもあらざりつるこそをかしけれ。
 男の車の誰とも知らぬが、
 後に引きつづきてくるも、
 ただなるよりはをかしと見る程に、
 引き別るる所にて、
 
ー↓
 「峯にわかるる」といひたるもをかし。
ーーーーー
 ・・・「峯」=「山+夆」にワカ留瑠も・・・オカシ・・・
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