境内の崩落地に大量土器 台風禍の亀岡・若宮神社
京都府亀岡市薭田野町の若宮神社で、台風18号の風雨で崩落した拝殿脇の地盤から、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての大量の土器が見つかった。皿や碗などの破片が分厚い層をなしており、数万点に上るとみられる。関係者は「早く復旧したいが、地元の歴史を物語る遺物を急いで埋め戻すわけにもいかない」と思わぬ出土に戸惑っている。
市教委によると、土器は地下約2メートルの深さに層状に見つかり、崩れた土砂にも多量の破片が混じっていた。食器のほか釜、鉢の一部らしい破片もあった。
形状や高台の丁寧な細工などから、12~13世紀の土器とみられる。大量に積み重なっており、「祭礼などで一度に大量に使った器を集めたか、捨てる場所だったのでは。若宮神社で大規模な祭礼が度々行われたことがうかがえる」とする。
市教委は24日に本格的に調査を開始したが、規模が大きく、今後の調査方法などは未定。幅約10メートル、奥行き約10メートル、高さ約3メートルにわたって土砂崩れした箇所以外は拝殿などの地下にあたり、全容の確認は難しいという。
境内は、土砂崩落でみそぎ池が半分近く埋まった。神木の杉は根がむき出しになり、鳥居も傾いた。松本久宮司(42)は「次に雨が降れば拝殿下の地盤が崩れる危険性もある。でも大切な土器なので手をつけられない」と頭を抱えている。
同神社は769年に多気神社として創建されたという。源義経が1184年の一ノ谷の合戦に向かう途中に戦勝祈願し、腰を下ろして休んだとの伝承が残る「腰掛岩」がある。
皿や碗などの破片が分厚い層をなしており、数万点に上るとみられる。関係者は「早く復旧したいが、地元の歴史を物語る遺物を急いで埋め戻すわけにもいかない」と思わぬ出土に戸惑っている。
市教委によると、土器は地下約2メートルの深さに層状に見つかり、崩れた土砂にも多量の破片が混じっていた。食器のほか釜、鉢の一部らしい破片もあった。
形状や高台の丁寧な細工などから、12~13世紀の土器とみられる。大量に積み重なっており、「祭礼などで一度に大量に使った器を集めたか、捨てる場所だったのでは。若宮神社で大規模な祭礼が度々行われたことがうかがえる」とする。
市教委は24日に本格的に調査を開始したが、規模が大きく、今後の調査方法などは未定。幅約10メートル、奥行き約10メートル、高さ約3メートルにわたって土砂崩れした箇所以外は拝殿などの地下にあたり、全容の確認は難しいという。
境内は、土砂崩落でみそぎ池が半分近く埋まった。神木の杉は根がむき出しになり、鳥居も傾いた。松本久宮司(42)は「次に雨が降れば拝殿下の地盤が崩れる危険性もある。でも大切な土器なので手をつけられない」と頭を抱えている。
同神社は769年に多気神社として創建されたという。源義経が1184年の一ノ谷の合戦に向かう途中に戦勝祈願し、腰を下ろして休んだとの伝承が残る「腰掛岩」がある。
本日も訪問、ありがとうございました。