城郭探訪

yamaziro

旧東海道の「車石」、解体の石垣から発見  

2016年02月08日 | 遺蹟

旧東海道の「車石」、解体の石垣から発見  JR大津駅西側

石垣に再利用された車石(中央下付近)。石の中央が湾曲して窪んでいる=市提供

 大津市春日町のJR大津駅西側の区画整理事業現場でこのほど、解体した石垣の中から江戸-明治期に旧東海道に敷かれた「車石」が見つかった。米俵などを載せた牛車の往来をスムーズにするために江戸期に道に敷かれたもので、新たに発見されるのは珍しいという。確認した市民グループ「車石・車道研究会」の久保孝事務局長(67)は「大津の街の繁栄を支えた物流の要で、貴重な資料」と話している。

 発見された車石は7個で、一辺が30~60センチほどの花こう岩。牛車の木製車輪が何度も通ったため、それぞれ数ミリ~7センチほどの溝が刻まれた跡がある。

 今回は、市大津駅西地区区画整理事務所の山本聡所長(58)が石垣に溝のついた石が使われているのを見つけ、研究会に連絡してわかった。山本所長は昨秋、車石のフィールドワークに参加していたため、「民家の石積に転用される例を知っていたので気付けた」と振り返る。

 車石は大津と京都を結ぶ旧東海道などに敷かれ、馬車の利用が進んだ明治初期に撤去された。発見された場所は、当時の牛車のルート沿いにあり、撤去後に車石を割って石垣に転用したと考えられるという。

 車石は港町、宿場町として栄えた「大津百町」時代の歴史資料であるため、市は「郷土を物語る品として発見現場付近での展示を検討したい」としている。

参考資料:京都新聞

       本日も訪問、ありがとうございました!!感謝!!


最新の画像もっと見る