聖武天皇と紫香楽宮の985日」 ~朕、近江国甲賀郡紫香楽村ニ行幸セン~
今年は、天平14年(西暦742年)に聖武天皇が紫香楽に行幸してから1270年にあたり、また、発掘調査が開始されてから30年目を迎えます。紫香楽宮では奈良の東大寺に先駆けて「大仏建立の詔」が発せられ、天平17年には正式な首都とされましたが、その後短期間で役割を終えた幻の宮です。30年にわたる地道な発掘調査による考古学的成果と文献資料の調査によって、その規模・内容は想像をはるかに超えたものであり、万葉歌木簡の発見など数多くの歴史的成果があがっています。
今回の企画展では出土品やパネル展示によりそれらの成果を紹介します。普段目にすることのできない大型の展示品(北黄瀬遺跡出土井戸枠・柱根・模型等)も一堂に会しますので、この機会にぜひ足をお運びいただければ幸いです。
期間中、歴史フォーラムや特産品PR展、和同銭造りの体験学習も開催します。 →チラシはこちら
鍛冶屋敷遺跡(甲賀市信楽町)出土の梵鐘鋳型(中子)が新たに滋賀県指定有形文化財になりました。ご来館の際にはご覧下さい。当館で展示しております。(2003年8月~)