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井伊直虎、実は「男」? 江戸時代の新史料発見

2016年12月16日 | 番外編

井伊直虎、実は「男」? 江戸時代の新史料発見

井伊家が拠点としていた井伊谷を今川家の家臣の子に与えたと伝える「雑秘説写記」。指さし部分は井伊谷を表す「井の谷」と記されている

 戦国時代を舞台にした来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公、井伊直虎とみられる人物について記した江戸時代の新史料が見つかったと、井伊美術館(京都市)が十四日、発表した。従来の史料と併せて検討した結果、直虎は女性ではなく、今川家の重臣の息子だったと判明したと説明している。

 直虎は史料が少なく謎の多い人物。「次郎直虎」と書かれた戦国時代の連署状や、井伊家当主の娘が「次郎法師」と名付けられ地頭となったと伝える史料などがある。これらを結びつけ、女性の次郎法師が後に直虎を名乗ったと考えられている。

 同美術館によると、新史料は、井伊家が従っていた今川家の武将、新野親矩(にいのちかのり)の娘らから、彦根藩(井伊家)の家老が寛永十七(一六四〇)年に聞き書きし、家老の子孫が約百年後にまとめた「雑秘説写記(ざつひせつしゃき)」(縦約二十七センチ、横二十一センチ)。

 戦国期に井伊家が拠点とした井伊谷(いいのや)(現在の浜松市北区)について「(今川家が重臣の)関口越後守(氏経)の子を井伊次郎とし、井伊谷の知行を与えた」と伝えている。この息子が永禄六(一五六三)年か翌年ごろに領主となったと推測される。息子は新野のおいで「次郎法師」のいとこに当たることも分かり、後に氏経と親子で「次郎直虎」の連署状を出したと考えられるという。

 井伊美術館の井伊達夫館長が約五十年前、滋賀県彦根市の古道具店で今回の史料を購入。今年八月に記述を見つけた。

 来年の大河ドラマの時代考証を務める小和田哲男静岡大名誉教授(戦国史)は「面白い史料かもしれないが、聞き書きという二次史料で『次郎直虎』という表記は出てこない。直虎が女性であることを否定するものではない」と指摘している。

 

井伊直虎、実は男?大河の次期主人公に別人説

戦国時代を舞台にした来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公、井伊直虎とみられる人物について記した江戸時代の新史料が見つかったと、井伊美術館(京都市)が14日、発表した。従来の史料と併せて検討した結果、直虎は女性ではなく、今川家の重臣の息子だったと判明したと説明している。

 直虎は史料が少なく謎の多い人物。「次郎直虎」と書かれた戦国時代の連署状や、井伊家当主の娘が「次郎法師」と名付けられ地頭となったと伝える史料などがある。これらを結びつけ、女性の次郎法師が後に直虎を名乗ったと考えられている。

(共同)

 井伊家が拠点としていた井伊谷を今川家の家臣の子に与えたと伝える「雑秘説写記」


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