朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第114回「まるまる出丸の会!」

2009年07月16日 08時27分05秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は近所の図書館の自習室で、少し読書など。
あまり混んでいないし、お茶を飲むくらいはできるので
また使うことになりそう。

昼食をとり、インターネットカフェなどで時間をつぶして
東梅田の「まるまる出丸の会!」へ。
第114回とのこと。
個人の勉強会で100回以上続いている、というのも
大したものだと思う。
同じネタを何度もやっていると思うけどね。

100人近く入っていたと思うが、やたらと中高年の客が多い。
年齢的には、私が下から5番目くらいでは、という感じ。


「皿屋敷」(ちょうば):△

達者だが、あまり若さを感じさせない前座。

「皿屋敷」の説明はダレがちなのだが、
描写がまあまあできていたので、それ程には感じなかった。

道中でいまいち発散しない。
怖いのは怖いのだが、複数人で一緒に歩いている感じがしない。

最初にお菊さんが出たときに笑いが起こったのは
悪ウケで気の毒。そう悪くはなかった。

入れ事はシンプルだが面白かった。
科白を整理するともう少しウケにつながりそう。

最後の逃げるところ、緊張感がイマイチ。
「7枚で逃げて帰らないと命が危ない」という
雰囲気が感じられない。
「緊張の緩和」で、ここは少しウソがあってもいいところだろう。
ということで、サゲもダレた感じ。

全体にあまり華がない「皿屋敷」だった。


「遊山船」(出丸):△+

ネタが短い、ということでマクラ長めに。
入門の話など。
シメ方が若干自虐的で、
ここは昔に比べて痛々しく感じてしまった。

ネタは相変わらず勢いと若さで押す「遊山船」。
喜六も押すし、清八のツッコミも押してくる。
時々「引く」感じのツッコミも入ってくるが、
あまり計算の結果には見えない。

「袂に南京豆」で引っ張るが、
雀三郎程ウケないのは、言い方の工夫などが練られていないからだろう。
まあ、それでもそれなりにウケるのだから、
よく出来た科白だと思う。

食べ物も普通に「卵の巻き焼き」「うなぎ」「のり巻き」を出してくる。
卵を川にほってしまうのは個人的にはあまり好きではないのだが。

碇の浴衣以降(帰ってからも)
台詞廻しが非常に危なっかしい。
どうにかサゲまで持っていった感じ。


「鶴カントリークラブ亀コース」(仁智):△-

久し振りに見たが、あまり変わらない人だなあ。
昔の(近鉄・南海時代の)プロ野球の話をする。
客はあまり付いてきていない感じだったが、
そんなことは気にしない、という感じ。

ネタは、私の好みではない。
ゴルフネタで、キャディーがおばあさん。
無茶苦茶な設定に変な科白を入れてウケをとる、という作り方。
下品なネタも多い。

ゴルフなので18番までやられたらどうしよう、と思ったが、
そこまではいかなかったので助かった。

よくウケていたし、如何にも仁智、というネタだが、
もう一度見たい話ではないな。


「蛇含草」(出丸):△+

涼しさ・暑さの言い立てが若干怪しい。
「蛇含草」を取るところで、特に謝り過ぎないのは
個人的には良かったと思う。
(何故枝雀があそこであんなに謝るのかがよく分からん)

餅を焼き始めるところ、話をしながら若い男が引っ繰り返し始める。
仕草そのものはさほど丁寧ではないが、
雰囲気が出ていた。
食べるところは丁寧。
最初餅から漏れる空気をつぶして、それから餅そのものを食べるんやね。

食べられたことに対する兄貴分の描写は
出丸が昔は出さなかった(持っていなかった)種類の表情・口調だと思う。
あ、こんな引き出しもあるんだな、と感じた。

餅を食べるところはまあ普通。
次第に餅を食べる時間を短くしていくところもまあまあ自然に。

満腹になった男の描写は少し違和感がある。
普通のスピードで話していたのだが、
私は、満腹になると体を動かすのも億劫になり、
言動がゆっくりになる、と思っているので。
あと、少し体を反らせた方がお腹が出ている感じがするかな。

「おじぎがでけへん」なし。

後はサゲまできっちりと。
コメント (2)
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