朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第4回八天・聖天・八聖亭

2010年09月21日 13時36分30秒 | 落語・講談・お笑い

昨日は八聖亭の八天の会へ。

八聖亭へ行くのは初めて。
福島の駅から商店街を進んでいく。
駅からは意外に距離があった。

横長の会場。
トイレが一つしかない(楽屋にもう一つあるようだが)のは不自由だな。


「鷺とり」(天使):△+

初めて見た。
最初にこの日の会の流れを説明したのだが、喋り方がどうも不安。

ネタは、声が大きく、通るのが良い。
ところどころ噛んでいたが、まあ、安心して聞いていられた。
八天の仕草、語尾の言い方などをそのまま移していると思うのだが、
何となく面白いところがあって良かった。

無駄な首の動きが多かったかな。


「兵庫船」(八天):△+

何となくマクラを振ってネタへ。
声が大きく、櫓・櫂などの仕草も大きい。
所の尋ね合いが多い。少しバランスが悪い気がする。

全体には別に悪くない。
特に個性的な何かがある、という訳でもないが、
濃い目だがきっちりと人物描写されていた。


「鰻谷の由来」(生喬):○

マクラは「らくご道」の前説の「豪華客船」の話。
八天の「兵庫船」で入れていなかった「板子一枚下は地獄」などを出すのは
イマイチかなあ。仕方ないかも知れないが。
「優先順位」の話は入れておいた方が良いと思う。

ネタはもっともらしくやっていた。
それが全てみたいなネタなので、良かったと思う。
調べたことを細かく入れて信憑性を高めていた。


「高津の富」(八天):○

マクラは大川町について少し説明。

最初のホラ吹きのおやっさんを声を変えて作っている。
まあ、仕方がないか。
もう少し「喋っているうちにどんどん調子に乗って、話も大きくなっていく」感じが
あった方が良いと思う。
去った後の「金があったらホラ吹くかい」は良いが、
「大金持ちのお坊ちゃま」まで言うと、ちょっと行き過ぎかな、という感覚。

2番に当たる男も少しクサ目。
動きも激しく付けており、分かりやすくて良い。
ホラ吹きのおやっさんが当たるところも丁寧。

全体に動きや声での人物分けなどクサく、丁寧にやっている。
ただ、それだけでは何か不足のあるネタだと感じる。
何があれば良いのか、よく分からないのだが。


「茶屋迎い」(八天):○-

「飲む打つ買う」「芝居こんにゃく芋蛸南京」を振ったので「親子茶屋」か、と思ったら
このネタに入っていく。

「茶屋迎い」は久し振りに見た。雀三郎ライン。
前半は繰り返しの話なのだが、
少し最初の熊さんの話が長いかな。

後は程良く、権助から着物を借りて新町へ。
少しハメが大きいかな。

権助と思っている若旦那達の会話で、
「帰る」と言わないのだが、それはいいのかな。
サゲの「若旦那のお帰りだっせ」につながる設定がないのは嘘なのでは、と感じた。
まあ、変に入れるとサゲのドンデンが弱くなるから、
嘘を承知で入れないのかも知れない。

他所事の「賛美歌」「春雨」「いろは送り」もクサ目にやり、
そこに強めにツッコんでウケを取っていた。

馴染みだったのは7,8年前、という設定。
けっこう最近だな。
個人的にはもっと以前、
まだ若旦那が産まれる前、というイメージだった。
確かに芸者がそこまで長い間、思いを持って勤めを続けている、
というのは不自然かも知れないが、
店が危なかった時期はけっこう前にして、
若旦那はそんな頃を全く知らないから今遊び呆けている、とする方が良いと思う。
長い間を置いて合う方が盛り上がると思うし。

そのあたりの思いを込めずに発した科白があった。
少し勿体ない。
それもあって、抱く流れが個人的には少し唐突に感じられた。


けっこう満腹。

帰りは梅田まで歩いた。25分くらい。
JR1駅だけ乗るくらいならば、今後は歩くようにしよう。
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「尾上多賀之丞の日記」書感

2010年09月21日 04時12分37秒 | 歌舞伎・文楽
「人間国宝尾上多賀之丞の日記」(大槻茂)読了。
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元々「小芝居」の役者であったのが、
6代目菊五郎に請われてその相手役となり、
その後脇役として人間国宝になった尾上多賀之丞の日記。

挨拶や訃報、あるいは役を巡る交渉や給金に関する記載もいろいろあり、
役者が日々何に関心を持っているかが見えてくる。
他の役者や松竹に対する批判・批評などもいろいろ。
特に11代目団十郎と梅幸に対するところが多いかな。
全ての日付の日記が載っている訳ではないのだが
もしかすると他の日には、もっと辛辣な評も書かれているかも知れない、と感じた。
日記を出版するからには、重複があろうが全て記載すべき、と個人的には思う。

今の歌舞伎とはかなり異なる部分も多く、興味深い。
例えば「預かり」(稽古不足などにより公演時間が延びるため、ある場を上演せずに済ませる)やら
「初日特定狂言」(準備不足などで一部の演目を上演できない場合に、その演目を外し昼夜一部制にする)、
配役を前月に決めている、など。

「小芝居出身」として差別されたことなどを、
最初の「評伝」の部分で書いているのだが、これは良し悪し。
確かに、日記の内容を理解しやすくなる面はあるのだが、
その解釈に限定されてしまうきらいがある。
御曹司と脇役の役者が給金や待遇、その他の取扱で差別されていること、
結果として一部の御曹司以外、名脇役と言われる役者も含めて
子どもを役者にしようとしないことなどに対する
筆者の問題意識から出ているとは思うが、
それは「日記」とは別に書くべきなのでは、と感じた。
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9月20日(月)のつぶやき

2010年09月21日 00時58分35秒 | つぶやき
03:28 from モバツイ
「なごやか寄席」で右朝の音が出ている?確認しておこう。
12:01 from モバツイ
出町柳。開場時間くらいに八聖亭に入れるだろう。
13:28 from モバツイ
初めての八聖亭。商店街を真っ直ぐ。信号は2つ?超える必要あり。
16:59 from モバツイ
八聖亭。「鷺とり」天使「兵庫船」八天「鰻谷の由来」生喬「高津の富」八天「茶屋迎い」八天。帰りは梅田まで歩いた。約25分。普通に歩ける距離。
19:17 from Twit for Windows
日焼けしたところが痒くなってきた。夏も終わり。
19:30 from Twit for Windows
ちと肩が凝っておる。明日マッサージ行くか。
20:18 from Twit for Windows
海面水温を下げる代わりに海中の温度が上がることになるのだろ?その影響はないのか?分からないまま人為的にいじるのは恐い。>台風:潜水艦使い海水温度下げて抑制 三重の会社が特許 - 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/KjlSB9N via @mainichijpnews
by kkmaru on Twitter
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