
「逃げたくなる」
否定されるコト
批難されるコト
時として
必要とされる場所
守られているモノ
から
までも
遠くへ
できるだけ
遠くへ
台風一過の
青空も
お気に入りの
BGMも
不思議と
ココロを
撫ぜてや
くれない
考え過ぎるより
無を貫くコトが
心地よい時も
ある
そう
思い込んで
辿り着いた
知らない街
知らないヒト
あぁ
なんて
ココロ掻き乱されず
済むのだろう
ホッとしていると
「まゆみちゃーん !?」
えっ ?!
夢から醒めた瞬間
みたいに
焦点定まらない先に
なんとか
とらえたのは
夢にまで見た
逢いたかった
小学校時代の同級生
ゆみちゃん ! !
まさか
ココで
逢うなんて
まさか
こんな時に
逢うなんて
さっきまで
あんなに
放っておいてくださいプレイ
を
気取っていた
ワタシのココロは
一気に
解れる
無機質なのに
なんだか
あたたかい
カフェにて
美味しい
roaster coffee
を
啜りながら
今までのコト
此れからのコト
話す
聞く
聴く
効く
元気で
聡明で
柔軟で
嫋やかな
カノジョの
裏表ない
正義感
みたいなモノが
そういえば
昔から
好きだったなぁ・・
なんちゃって優等生
だった
ワタシには
欠けていたモノ
あんなに
独りに
酔っていたのに
こんなに
会話のあたたかさに
酔い痴れるなんて
いやはや
まだまだ
くたばってられない
って話ね
帰らなきゃいけないのに
モジモジしてる
ワタシに
「秋はね
バランス崩しやすいんだって
オンナノヒトはね
特に」
そう
庇ってくれた
カノジョの
無意識の
やさしさが
心底
沁みた
人生も
季節に
喩えるなら
秋に
差し掛かっている
ほぼ同じ
年数を
全く異なる
環境で
生きてきた
ワタシタチ
きっと
これからも
「第三者だから
見えてくるモノが
あるんだよ」
どんな
占い師より
神々しく響く
カノジョのコトバ
ヒトツヒトツは
いつのまにか
逃げる。
が
目的だったはずの
旅の
棚ぼた的
目的に
摩り替わっていた
颯爽と
自転車で
帰路を急ぐ
カノジョの後ろ姿が
カッコよすぎて
あぁ
そういえば
ゆみちゃん
小学校時代
ゴム跳びの達人だったなぁ・・
そんなコトを
不意に
思い出して
くすり
笑った
瞬間
ワタシも
スイッチが
パチリ
帰ろう
あの街へ
還ろう
置いてきた
待ち侘びて
いるであろう
ワタシの
抜き型
へ