
白と黒の
セカイには
推し測れない
音域が
あって
思い掛けない
旋律や
思いも寄らぬ
不協和音が
響いてくる
コトも
ある
力任せは
いけません
テンポは
甘く
見ちゃ
いけません
時には
調律しなきゃ
いけません
皆に
絶対音感
が
在れば
いいけれど
躊躇い
ながら
指先は
ココロは
宙を
彷徨う
深呼吸して
肩のチカラを
抜いて
それぞれの
主旋律
に
時として
そっと
互いの
音を
重ねられたら
きっと
それが
ふたり
らしさ
~ふたりのメロディー~ EPO
爪を切りながら
あなたのこと考える
風のようにさりげなくて
やさしい人と思った
髪を洗いながら
いろんなこと考える
わがままな生き方を
変えてもいいと思った
あなたのメロディー
私のメロディー
ふたりはハーモニー
ひとりぼっちじゃ
唄えなかったの
恋のハーモニー
あなたの部屋にいつしか
私の荷物並ぶとき
赤い糸がふいに切れる
こわい夢からさめるの
くすんだメモリー
悲しいメモリー
だれにもあるから
微笑むような
表情で
許し合えばいいの
耳の奥まで
体の芯まで
愛してるのよ
少しずれても
響き合ってるの
恋のハーモニー
あなたのメロディー
私のメロディー
ふたりはハーモニー