させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

宵待歩行

2017-01-31 23:46:40 | 日々のこと


1月最後の日



世界最後の日

みたいな

悲痛な面持ち



友はやってきた



キリキリと

傷口から

音がするくらいの

痛みを抱えて



話を聴くコト


美味しいモノを

共に

食すコト


そんな

気分転換にしか

付き合えないけれど



帰り際には

すこしだけ

いつもの笑顔を

のぞかせてくれた



見送ったのち

友の願いが

叶うようにと

また

いつかの自身に

重ねるかのように

お百度詣り

ならぬ

わが家への

8キロばかりの

宵待歩行



空気は冷たく

澄んだ宵闇は

一歩一歩を

確実なモノとして

刻んでくれた



理想とは

積み重ね

または

偶然の一致

なりけり




はたまた

ずっと

憧れ

手を伸ばし続けていく

夢幻郷なり



友の未来



望むモノで

在りますように



友の未来



臨む

この宵待歩行



新しい朝へと

繋がりますように







「宵待歩行」 〜銀色夏生〜


霧にぬれて

ところどころの電灯で

足元をたしかめて

宵待草のともる野を行く



月の光を集めたような黄色だ

囁くようにさいている



もはや 手段は何もなく

打ち寄せる波のような日々



露にぬれて 悲しみに

ほほえむ僕に この夜空



あなたとも会えず


あなたとも会えずに
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