雪を待つ
十一月は
ブローチの
台座のように
すごく明るい
〜詠み人・兵庫ユカ〜
コウゴウセイ。
呟いてみる
空
を
見上げながら
光
を
浴びる
と
くすんだ
キモチ
や
遣る瀬無い
想い
は
煮詰められて
濁色
では
あるが
輝石
と
変わり得る
コウゴウセイ。
光
に
目
を
細めると
空
と
地
と
そして
吾
の
境
も
隔たり
も
感じ無い
気
が
する
光
の
集まる場所
へ
自ずと
目線
は
のびていく
光
の
集まる場所
へ
自ずと
笑い声
は
集う
コウゴウセイ。
どんな
キモチ
にも
一度
光
を
当てて
みよう
風
を
通して
みよう
頼り無い
籾殻
みたい
な
抜殻
みたい
な
儚いモノ
は
きっと
ハラリ
ハラリ
と
消えてしまうから
後
に
残る
温もり
や
輝き
だけ
を
ブローチ
みたい
に
勲章
みたい
に
胸
に
ココロ
に
掲げて
いこう