凡ては僕の中にあるのだ
高いものや
善良きものや
深いものや
また卑しい低いものさへ
潜んでゐるのだ
僕は毎日いやしいものを追ひ出す
清潔なさわやかなものを
とり容れるのだ
〜室生犀星「汚れにも生きられる」〜
グン
と
寒くなる
自身
の
中
の
流動的
だったモノ
が
凝固し
信念みたいなモノ
が
揺らぎそう
だ
ましてや
ただ
寒さ
の
せい
に
してる
だけ
の
ような
自身
の
凋んだ
情熱
を
笑う
探したいモノ
が
ある
ような
確かめたいコト
が
ある
ような
其れ
は
何処
に
在る?
誰
が
知る?
答え
は
いつも
自身
の
中
に
何処
へ
行く
に
せよ
誰
に
問う
に
せよ
自身
に
映す
ココロ構え
が
備わっておらぬうち
は
何
も
変わらない
の
かも
しれない
何
も
解らない
の
かも
しれない