海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1370 2019年賀状 その2

2019-01-01 | 版画


2019年賀状 その2

これが二回目の版で作ったものです。

最初のと、似てはいますが、やはり違いますね。

絵の材料は、硯、大筆、筆置き、小筆、墨に墨挟み、水差し(二種)、文鎮(真鍮の円柱、石ころに紐)、鉛筆、彫刻刀、雅印(一つ目の版にはありません。)。作業台の上にあるものたちの、ほんの一部です。

そして、硯の海の、水あるいは摩った墨汁に、映った月。

この小さな、そして平面の中に、地球から月までの距離を、そしてまた、その中で、とてもちっちゃな空間でやっている、ささやかな僕の行為、活動、なんていうものを表してみようかというものです。

最近は、書よりも版画ばかりやっていて、そろそろしっかり字を書かなくちゃ、と思いつつ、相変わらずこんなことをやっている自分に対する戒めでもあります。

まあ、そのうちに、書きたくなったらまた書きはじめるでしょう。

今は、とにかく版画を楽しんでいます。

今日は穏やかな元旦です。

世界が平和でありますように。

No.1369 2019年賀状

2019-01-01 | 版画


2019年賀状

謹賀新年。

穏やかな良い年となりますように!

今年もよろしくお願いいたします!


さて、2019の年賀状です。

今年は、一版一色。

版画自体はそうですが、印の赤と月に金色が入っていますから、正確には三色ですね。

自作の俳句、「歳旦や硯の海に宿る月」杜門 を版画にしてみました。

木版画ならば、凸の表現はやり易いのですが、紙版画でどうできるか、ということで、こんな風になりました。

紙版は、版自体を作るのにあまり力はいりません。切り貼りですから。

ただ、版自体の耐久性があまりないので、何枚プレスに耐えられるかが問題なのです。

同じように紙だった一昨年の版は、大きな模様だったので、何とか200枚擦れたのですが、今回のは、ちょっと小さい部分がいっぱいあるので、どうなるかと思っていました。

やはり、100枚越えたあたりで傷んできて、もう限界。それで、再度、版を作りました。

これが半日ほど遅れた原因です。

でも、二回目の版は、シャープな線で切れています。やはり、二度目だからですね。

写真は、はじめの版です。

ところで、先に作った消ゴム印の謹賀新年はないじゃないかって?

そうです。

ボツにしたのではありません。宛名の方に使いました。


では、今年も、楽しく何かを作っていこうと思います。

よいお年を!