華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

報われないわ

2023年10月16日 22時52分00秒 | Weblog
今日も朝から仕事。フロア勤務。

今日担当した患者さんの中に、高齢で心臓疾患がある上に癌もあって、余命宣告を受けている人がいる。もうほぼ寝たきりで、ご飯介助付きでないと食べられないぐらいなのに、なぜかご家族はリハビリで歩けるようになると信じ、毎日無理難解を言ってくる。ナースコールも遠慮なくガンガン鳴らす。まさにモンスターファミリー。
患者さんもやや面倒、かつ重ための人。だからと言ってケアが手抜きで良いわけもない。やってやろうじゃないか、と張り切ってシャワーをした。髪も綺麗に洗って梳かして、肌にもクリームをたっぷり擦り込んで、シャワーの後は車椅子へ。思いの外喜んでもらえて、何度も「ありがとう」と言われた。そして患者さんが日光浴がしたいと言うので、陽の当たる場所へと連れ出した。常に誰かから見える場所だけど、長くひとりで置いておけない。できる限りそばにいたけど、ほかにも仕事はあるので、気持ちよさそうに寝ているのを確認してそこを離れた。
ら。
それと入れ替わりにモンスターファミリー登場。タイミング良すぎでしょ。
たまたまそばにいた先輩看護師に「ウチの母をあんな暑いところに放置して!」と憎々しげに言ってきたらしい。先輩が、日向ぼっこは患者さんが望んだこと、ギリギリまで私がそばにいたことなどを説明したけど、聞く耳持たずに会話を中断し、車椅子を押して去って行ったらしい。でもしばらくして戻ってきて文句を続けたので、先輩は「こちらは心地よく過ごしてもらおうと可能な限り尽くしているのに、言うことはそれですか?」と言い返したらしい。
ご家族は私が担当だと知っているので、直でなんか言ってきたら返り討ちにしてやる!と準備していたけど、先輩の言葉が聞いたのか、その後私には何も言ってこなかった。
なんかねー。報われないわー。
感謝されたくてやってるんじゃない。患者さんの最善を考えてできることをやっているのに、指摘されるのは“できてないこと”と“先方の希望に沿わないこと”ばかり。看護師をなんだと思っているんやろう? さらに言ったら病院をなんだと思っているのか。病院に入れば治るわけじゃない。病院から出る時は死んでるか生きてるかの二択だというのに。

一般論として、平均寿命をとっくに越した、もう治癒の見込みのない親を見て、しんどいリハビリをさせるより最期を少しでも快適に、という思考回路にならないのかな? 今の私はそんな風に考えてしまうけど、幸いうちの両親は健康なので、“その時”が来るまで私はこのご家族の気持ちを完全に理解することができない。両親に延命治療はしないよと言ってる私は冷たいんやろうかね。

とにかくこの件で虚しさを覚えて、今日の心は低空飛行。看護師でいることに疑問を覚える瞬間。お酒の量もそりゃ増えるわ。
私が担当したほかの患者さんもだいぶ手のかかる人で、でもだからこそちゃんとお世話しようって朝は思ってたのにな。

帰宅。
今日はDが学校で、ワンコたちは久しぶりのお留守番。チャーリーが鳴き続けたらしく、お隣りさんから私とDにメッセージが届いていた。私は慣れてもらう他ないので、申し訳ないけど今日は辛抱してくれと返信。でもDは学校を早退していた。なんでやねん。それやったらいつまで経っても慣れへんやん! Dが家に着いた時は吠えてなかったというし。今日はいろんな人と考え方が合わない。

疲れて料理する気もなく、Dが好きなインディアンカレーをテイクアウト。ご飯を食べてビールを飲んだら当然のように爆睡。どのぐらい寝てたんやろう? その後も何をするでもなく、ソファでゴロゴロしつつ今に至る。明日から三連休。家のことは後回しさ。

今夜もかーちゃん見守り隊のチャーリー。


先週海に連れて行ってから、左後ろ足をたまに引きずっている。触らせてくれるのでめっちゃ痛いってわけじゃないんだろうけど、心配ではある。獣医さんか様子見か。どうしたもんかね。



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