~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

17日目 カマイオーレ~ルッカ(Camaiore~Lucca) 10/15

2019年01月08日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
5時起床。バルでジュースを買い、真っ暗な中を歩き始めました。イタリアのバルはこんな時間から営業しているんです。


いつもR子が先に立って、顔にかかる蜘蛛の巣と格闘しています。






1時間半後、ベンチのある水場にてリンゴ休憩
iPhoneで写真を撮ると、撮影地の地図と時刻と住所が記録されているんです。便利~!




ヴァルプロマロの巡礼宿を予約していたのに、10時前に着いてしまいました。町の入り口の公園でどうしようかと相談していると前日同じ宿だった3人組が追い抜いて行きました。今日はルッカに泊まるのですって。ルッカまであと16km。私たちも行こう!という事になりました。
ここの巡礼宿はオススメらしいので泊まりたかったな。うまくゆかないものです。
巡礼宿の前に差し掛かると、追い抜いて行った3人がいます。予約をキャンセルするために中に入りました。3人はコーヒーをごちそうになっていました。私たちもコーヒーをいただいて、クレデンシャルにスタンプを押してもらい、トイレを借り、予約をキャンセルし、ルッカの巡礼宿の予約をとっていただきました。予定していた巡礼宿(Misericordia)は閉鎖されたそうで、別の宿をとってくださいました。


この村には店はないのだろうと思っていましたが、小さな何でも屋さんみたいな店が開いていました。リンゴを買いました。お店の方もお客さんもとてもフレンドリーで感じ良かった。




シクラメンの群生が目を楽しませてくれます。道々、ミントが沢山はえていて歩いているだけで良い香りがし癒されます。ミントを胸に挿したり、手に握ったりして香りを楽しみながら歩きました。


舗装道路に出ると暑い!暑い!
道端にザックを下ろして休憩。道路を挟んだ茂みの中から犬が吠える事!フェンスがあるのでこちらへは来られないのですが、休憩している間ずっと吠えていました。イタリアの犬は吠え方が尋常じゃない。




川を渡り、川沿いの遊歩道を延々と歩きます。ベンチが欲しい・・・


ルッカの城壁の入り口です。


洗濯をし、それを屋上に干し、私は今後の宿泊地についてオスピタレーロに相談しました。
宿の予約やスケジュールのことは、暗黙のうちに私の担当のようになっていました。
日本でイタリア行きの話しが持ち上がった直後、私は膝を痛めて一旦はこの話を断ったのですが、交通機関を使ってもいいから行こうよと言ってもらって、そんな風な計画を立てました。そして膝は回復したけれど、計画を見直す時間的ゆとりがないままイタリアに来ました。
R子の友人チトが思いがけず車で長距離を送ってくれたこともあり、現状で日にち的にどうなっているのか皆目わからなくて、私はとても不安でした。初めての経験ばかりでナーバスになっていて一杯いっぱいでした。
同宿のフランス人アンヌもオスピタレーロに今後の巡礼宿のことをいろいろ尋ねていました。でもあちらは言葉が通じてる。イタリア語だったか、時々英語が混じっていたのか、そばで聞いていると時々知っている地名が出てきたりするけれど、私には8割かた意味不明。
巡礼宿のリストをコピーして貰って、それと睨めっこです。


私が長い時間戻らないとR子が気にしているかもしれないと思ってちょっと部屋に行ってみました。R子は寝袋に入って寝ていました。
なんだかガックリしてしまいました。心細さと落胆と憤りで泣いてしまった。
R子は、私が決めたスケジュールに口出ししてはいけないと思っていたようです。でも不満を持っていて、彼女は彼女でストレスを貯めていたのでしょう。
彼女はスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを歩いた経験があって、この旅をスペイン巡礼と重ねて夢見ていたようです。ネットなんて使わず、宿の予約などせず、交通機関を使ったりショートカットなどせずに歩きたかったのだとその後徐々にわかって来たのですが、この時はまだ私にはわかっていませんでした。
私はひたすら歩くために歩くのではなく、町の空気や景色やイタリアの食べ物を楽しみたかった。
ぶつかり合って、これからは相談して決めようという事に一応落ち着き、町に出ました。入口を覚えておくために写真にとって。
こんな事書くのやめようかな~と思ったけれど、上っ面の旅行記書いても嘘っぽいしね。見苦しくてすみません(*_ _)人


街角のカフェテリアでトマトのパスタを食べたけれど気分的にもおいしくなかった。
ルッカのドゥオーモまで行ったけど、何だか楽しむ気分じゃありませんでした。


部屋は二人部屋。フランス人のアンヌ(私たちと同年代)、3人組の青年、イタリアの学者風夫婦、スイス人と同宿。

今日の歩き 24km

《宿情報》
☆Canonici Regolari Lateranensi
住所 : Via San Nicolao 76
電話 : +39 331 1311522
寄付制 キッチンなし、トイレ2か所、シャワー1か所


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2 コメント

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みよさん (ふき)
2019-01-09 09:10:24
ひとり旅でなければ それは色々な事がありますね
でも振り返れば『良い事』の思い出に集約されるはず
行動しなければそんな宝を心に得る事はできませんから
その意味でもみよさんは強い女性です
同行された女性も然り
私にはもう不可能なことなので 膝がボロボロです
羨ましく 畏敬の念を持って 拝読させて頂いています
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ふきさん (みよ)
2019-01-09 17:33:17
私にとって二度目の海外旅行をこんな風に歩けて私はとても幸運でした。
誘ってもらえなければこんな経験はできなかったものね。
沢山の感情、感覚をこの旅で受け取って、只今熟成中です(^^)

ふきさんの膝、しばらく調子良さそうでしたけど、また腫れちゃいましたか。
急に踊ったりしちゃダメですよ。
と言いながら、ふきさんのブログを読んで、私もちょっと踊ってみましたが、私は運動神経ゼロなので踊りになりませんでした(汗、涙^^)
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