ここ数年の間に近所に葬儀社が4箇所進出した。
これが4社のうちで一番最近しかも最大と思われる
2番目に大型、と言っても同日に2組様限定
家族葬のための会場(1組様限定)
同じく家族葬のための施設(1組様まで)
これら4会場は、同じ国道230号線に3会場、国道からちょっと逸れた旧国道に1会場とつ
配置している。 いずれもバス停の真ん前かほんの少し離れたところにある。
この4会場ができるまでは、藻岩地区を含めて、南区の各地域の葬儀は、定山渓・
御簾舞(ミスマイ)・藤野・石山・芸術の森・真駒内などから、中央区の最南端にある
古くからの会場(斎場と呼ばれた時代だった)まで出かけて行く必要があった。
高齢化の波は葬儀場の新設競争にまで及んでいる。
葬儀場の不足した分は寺社が代わりを担っていたが、寺社の場合、椅子ではなく、
畳が多いこと、空調、冷暖房が必ずしも十分でないこと、今の若い人に必要不可欠な
シャワー室、洗浄機付きトイレなどが完備されてないことが多いなど、
不便な面が多々あったことは否めない。そこで葬儀社と寺社の「分業」が成立する。
昔なら高齢者の葬儀には年代の若い人も多く参列していた。
しかし今や高齢者の葬儀に参列するのは同世代の高齢者も多い。
参列する側からすると、近所で行き帰りが楽なところがいいに決まってる。
そんな訳で葬儀会場(セレモニー・ホール)の中心部から郊外への進出が盛んで、
斎場・霊場・霊堂などの富裕層が利用する会場や
福祉会館などの町内会が運営する貸し会場は頭打ちとなり、
寺社や会館での葬儀は衰退していくのだろう。