チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

与える、受け取る

2024年09月08日 10時53分09秒 | 日記
与える事より受け取ることの方がむつかしい
与え続けていると人は傲慢になりやすい
受け取るばかりだと人は依頼心を持ってしまう

この兼ね合いができるようになると、人生も卒業かな
実の両親の老いを傍で見ることはなく
近くにいた兄、姉や姪から聞く両親の老いの姿うぃとごとのように聞いていた

老いを美しいと感じたのは「姑」の姿
「愛」を受け取るのが上手だった
介護は小姑に任せきりだったので、できるだけ外に連れ出すのが私の役目とおもい、楽しそうなイベント、温泉や、美しい自然に連れ出していた
だんだん認知が進み私に会うたびに
「まあ比佐子さん久しぶり、私たちやはりご縁があるのね、本当にいつもありがとう」
小姑と目を合わせて笑う(昨日もあっているのにーー)
つれづれの仲間と宮崎の綾の手紬の研修旅行に行くと言ったら
「私も行きたい、これでしょう?」
秋山さんの綾の手紬を縫ってくれたのは姑、そして今はそれが車椅子で外出するときのよそ行きひざ掛け

道中の移動はつれづれの仲間が変わり替わり車イスを押し、それに対してニコニコ「ありがとう」と手を合わせて拝み、押してくれる人に必ず一言の誉め言葉「いい香りとか声が美しい,品のいい着物の着方ねなどなど」

すっかりみんなのアイドルになり、いわれるままに唱歌を歌ったり、そこはきものの仕立てのできる人、皆さんの寸法のとり方にも丁寧に答えていた

車いすの人が一緒ということでちょっとむつかしい顔をしていた人も、姑の自然体の明るさにすっかり態度を柔らかくして楽しんでくれた

姑はみんなに愛され、大切にしていただいて、とても幸せだったとそのまんまを口にして感謝している
羽田で別れる時、一人一人が姑を「おかあさんまたね」と言って抱きしめていた
愛を与えることの上手な人は、愛を受け取ることは更に上手と感じた


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テレビのリモコンが不能

2024年09月07日 09時31分36秒 | 日記
ここのところ電気関係の故障が多い
パチッとひねればぱっと明るくなり
リモコンカチャカチャ押せば見たい番組が自然に出る
なにもかも今の生活はスイッチオン

いったん停電になると誰もがパニック状態
冷蔵庫のものも痛んでいく
電気がどれほど人の生活を楽に便利にしたかを思う

テレビをリモコンで消そうと思ったら消えない
電池が切れたのかと思い新しいのに入れ替えたが作動をしない
あちこち手で動かせる場所を探すがテレビには手動が付いていない
仕方がないのでコンセントを外す
ほんの20分前につけた時はリモコンは作動していた

リモコンが作動しないということは
私が誰かを操っているのか
それをやめなさいということか

リーダーと操るということは似て非なるものがある
そこを間違っていると言う戒めか
しかし心当たりはない

便利さの中に矛盾があることを知らなければならない
生活に必要な水、電気、すべてスムーズに手に届くようになったのは文明の発達のおかげ
しかしこれらの公的なものは本来国が国民のために尽くすものだった
郵便国鉄もそうだった
それらが民営化され、企業は収益を主に考えるからサービスはおろそかになる
使いやすいものより利益が上がるものを作っていく

リモコンの故障で社会の不条理にムカついてきた朝
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姿勢が第一

2024年09月06日 09時33分13秒 | 日記
70歳を過ぎると日々背が縮むという
愈々自分にも来たかと思った
というのは
長襦袢の丈が長い、長すぎる、着物の裾から長襦袢が覗く
えええーー
夏の絽の長襦袢だ
愈々来たか

今日はとにかくこのままと思って一日裾から覗く長襦袢を気にして歩く
一年で2センチも背丈が縮む?
かなりショック

帰って汗が飛んだ頃を見計らってもう一度着てみる
長い
「腰上げするか」
と言って畳み始めると
「うん?」
袖の丸みの寸法が違う、私は3寸の筈なのだが、全く丸みがない
「あれー」
どうしてこの長襦袢が私の手元にあるの、いったい誰の・?
沈思黙考

長姉仕立てたばかりの絽の長襦袢の袖を通したら
「私背が縮んでね裾があわないから比佐ちゃん着て頂戴」
姉は160センチある、私は156センチちょうどいいともらったまま忘れていた

93歳で亡くなった姉は二センチ縮んでいたのだ
そして私は2センチくらい裾から長襦袢が出る
慌てて身長を図ると156センチもとのまま
ホっ

姉は姿勢が良かったからあの程度の縮み具合だったのだろう
先日あった同級生は8センチ縮んだといっていた
一般的には5センチは縮むそうだ
姿勢が大事だな、生きる姿勢も含めてそう思う
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徳川家康が総理大臣になったら

2024年09月05日 11時33分46秒 | 日記
強いリーダーか
ワンネスか
これからの日本の行く道がはっきりわかる映画
膝を打って笑って納得して観た
ドタバタに見えるけどしっかりシリアス、そして哲学も
日本中の人が見るといい

日本はやはり素晴らしい国だ
姿勢をただした人が多かった日本は底知れぬつよかった
自分の利益より民の利を考えるのがリーダー
りーだーは姿勢を正した生き方をする

姿勢をよくするために茶道の稽古をするという人も多い
姿勢をよくするためにきものを着ようといいたい

家康役の野村萬斎の姿勢の良さこれを見るだけでも価値ある映画

依存人間に教育された日本人は強いはっきりしたリーダを求めがち
これからは「みんながりーだー」
自分の心に聞くそれしかない

誕生日プレゼントと言って恵子さんがランチ付き映画鑑賞を企画いしてくれた
持つべきものはーーー最も誕生日は7月なので
「遅くなって利子付き」だって
ありがとう
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蚕再び国を救う?

2024年09月03日 09時41分33秒 | 日記
つまり日本だけではなく、世界的に「養蚕業」は衰退
頼もしいブラジルも一社になったのだと
昨日東京農工大の横山先生にお聞きした
では一位を誇る中国は?
それも減少の一途をたどっているという
インドは?
中国から買ってるよ

シルク伝道師を養成してシルクの強さ気持ちよさ健康にもいいなどの症例を出しながら伝えているが世情の流れと逆を行っているのだろうか?

種(蚕の卵)から作り孵化した時から蚕の主食である桑の葉を与える養蚕
種を購入し孵化させて桑の葉を与える養蚕
育てやすく病気にも強くなる「三齢」から購入して桑の葉を与える養蚕
(三齢までは人工飼料)
無菌状態の蚕室を作り人工飼料で一年中繭作りに励む蚕を育てる養蚕
より強い糸を求めて蜘蛛との交配を進める養蚕
綺麗な糸を要望して珊瑚と交配させ美しいピンクの繭を作り上げる養蚕
光る糸を作るためクラゲと交配して育てる養蚕
もともとの皮の葉にについている桑蚕を育てる養蚕
桑ではなくクヌギや栗,ヒビなどの葉を食べる蚕を育てる養蚕

いろんな養蚕があっても「蚕」はひたすら自分の仕事をする
この姿の尊さ
自分がこの世で何を成すか
チャ子ちゃん先生いつも蚕に教えられている

蚕の無条件の愛
自分のやるべきことを粛々とする姿勢
どんなことも受け入れて自分を保ち調和させる
しかもすべて美しく世の役に立つ

世界の養蚕もこの日本人の考察のように蚕に「感謝」という気持ちを持っているのだろうか?




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二百十日

2024年09月01日 14時10分36秒 | 日記
最も強い台風の来る季節であり
これから収穫に向かう農家の人たちの忙しさも半端ではなくなる
人も
今年の努力が実を結ぶかさまようのかの分かれ道
土と共に生きている人は
自分の立ち位置がきちんとわかっていて頼もしい
生活が安定するからと「給料とり」になっている人は、生活の糧を依存しているので不安が生じる

秋は身の回りのことをいろいろ考える時期だと思う。誰もが。
小手先で物事を処理してきた人は
この先むつかしいだろうなあ

小手先が効いた世の中はもう終わっているもの
でもそれがまだ使えると思っている人が多いのがあざとい

化けの皮が次々とはがれているのだが
皮がはがれている本人が裸になって居ることに気が付いていないというのもおもしろい

そういう世情の中で、今やけに某テレビ局の大河ドラマに人気があるらしい
昨日の昼再放送を始めて観た
なるほど少女漫画のように美しく華やかで恋も策もあって今風に面白い
ありえない夢がそこでは現実

生々しい戦争場面もなくコミックの世界なのだなあとゆるりと眺める

歴史好きの我が家は大河ドラマは家族みんなで正座してみていた(笑)
もちろん遠き昔のこと

久しぶりに見るテレビドラマはもはや知らない顔ばかり
道長役の役者は色っぽいなあ、道長いい人に見えるね
と言ったら何とかという役者の息子だと説明してくれた

役者も政治家も二世三世の時代らしい

こうして二百十日も大きな事故もなく暮れていく





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トイレの神様

2024年08月31日 11時09分57秒 | 日記
もう何年も毎朝、素手で便器を洗っている
幼いときの母のしつけだ
「便所は使用した後きれいに掃除すると美人になる」
「食事の後のお手伝をすると人に可愛がられるようになる」
「きちんと笑顔でご挨拶するととてもとても心ががきれいになる」
こういう言葉に騙されて、素直に親の言うことを聞いていた

しかし大人になってくるとトイレの掃除は忘れてしまった
自分のところだけでなく
人様のところの場所もきれいにするということをすっかり失念してしまっていた

ある日写真の整理をしていて、姉から送られた手紙の中に母と私が一緒に写った写真が出てきた、見たのさえ忘れていたのだ
この人
「便所には一番宝を持った神様がいらっしゃるのでどこの便所もきれいにしていると、きっといいことがある」
と言っていたことを思い出した
その時家の中には7人の神様がいる、一番初めにいらした神様は手ぶらでいらして応接間へ――――と続き遅れてやってきた神様はもうトイレに行くしかなかった、だけどその神様が遅れたのは宝をいっぱい持っていたから、重くて走れなかった」

というような話だった
幼いころは信じたけど生意気盛りになると「バカばかしい」と思ったのか忘れてしまった

そうか
「ごめんなさい今日からトイレ掃除に念を入れます」
そしてある日
ホテルのトイレを借りて、使ったトイレをきれいに拭いて手を洗っていたら
「チャコさんでしょう?」
30年ぶりの能登の知人と再会
そのあと、地震復興が気になっていた能登での講演がきまり、更にその能登での養蚕の始まりの相談も生まれた

トイレの神様感謝
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人工台風

2024年08月30日 08時05分18秒 | 日記
ここのところの台風は不思議な動きをする
台風銀座に育った身としては
海から陸に入った台風が衰えていく様子をずっと見ていた
ところが今の台風は逆で
陸地に入って元気を増し、あちこちに悪さをしていく

ある人が
「今の台風の動きを変だと思う人が正常だよ」
とほめてくれた
「気象兵器というんだ」
「つまり攻撃されているわけね」
「見てごらんお米の収穫時期だから、お米の上を台風が通る、そうするとどうなる?」
「確かに、でも天はそれを許すの?」
「変だと感じて目を見開いて、今の世界や日本の状況に目を向けて、正しい行動をすれば正常になると思うけどね」
「変だということに気づかせているわけか」

気象に限らず変だと思うことが多い昨今
「変だよ」
という感覚が大事らしい
その時自分自身の中に邪心がないことが条件だけど

「雨の降り方も線状なんとやらなんて雨は自然現象ではない、あの雨が降る時は人工降雨と思ったらいい」
「だから雨の被害を起こしやすい」
「そうだよ」

そういうことがわかることが必要で、怖がることはない
人工だろうが自然現象であろうが現実は現実、その現実も神の手の中にある
心配ご無用だ
仕掛けている側のごちそうは「恐怖」だから
「おかげさまーー」といってればいい

災害を受けたところへはみんなで心を向け、援助しなければ

人間はどんなこともできるようになった
だけど「愛」は?
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掃除の効用

2024年08月29日 15時25分32秒 | 日記
8月と2月のことを昔はこう言ったものだ「にっぱちは売上無し」
だから思い切り夏休みをとるのが一番
コロナ騒動からずーーーとお休みのようなものだけど
8月は更にのんびり

金融のことをなさっている人たちは、そういうことはなく上がり下がりの中でこもっちよるな、そして大きなお金動かしている
いまは「労働」はダサいという人も多い

労働こそが国づくりの基本なんだよ

ということで夏は掃除の季節
昔の話になり恐縮だが、戦争が激しくなる前は夏休みが始まると、町内会が一斉に家の大掃除をはじめる

道路に各家の畳を山形にして干す
その陰になった下で子供たちがままごとしたり、人形遊びをしたりおやつを持ち寄って遊ぶ

各家の畳の数は半端ではなく、時間によって変えていく、その作業は当然男の仕事だ、はたきや座敷帚でパンパンたたいて一年の埃をたたき出す、男たちは手ぬぐいで口を覆い頭はタオルをかぶり、首には汗を取るタオルを巻いて頼もし楽しむ

女たちは畳の上がった床のお掃除、炭をまき新聞を敷き詰める(ダニが湧かないし、ゴキブリも来ない)

2日以上かかる畳の多いお宅には作業済ませた家の男たちが手伝う
そういう大きなお屋敷は、すべての作業が終わった後みんなを招いて振る舞いをする。子供たちもその振る舞いにあやかり、スイカや菓子、花火をしたりして遊ぶ

作業の後ひと風呂浴びたり、行水をしたりして浴衣を着て集まるのだ

一気に町中がきれいになり、お互いの親睦も深まる、家族のきずなはさらに深くなる

この時子供が大きくなった家では、小さい子を抱えた家庭に衣類を渡したり、新しい家庭を築いている若夫婦には家具調度品を譲っている

この姿こそがこれからの日本かもしれない
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使い切る

2024年08月28日 08時46分04秒 | 日記
日本人の優れたところを挙げてみると
続ける
使い切る
ということかなと思う

商売が19代続いいているとか
世界の中で3代続いている商売が一番多いのが日本だという

関西と関東の老舗の店が寄り集まることがあり
東京はせいぜい三代
ところが西は10代以上がざらだった
という話がある
皇室からして世界で一番古い家柄だ

続けるということはかなりのエネルギーが必要
英才教育から始まり
時代にあったものでないと続かない
日本人は時代を読み解く能力に秀でていたのだろう
また自ら時代を作っても来た

使い切る
というのも日本人独特
命の尊さを腹の底から理解しているからであろうか
使い切るということから文化や芸術が生まれている
それを長く繋いでいこうというのが日本人の根底にある

まここ数年、此処に目覚めている人が多くなったように思う
本来の日本人の暮らし方をしていれば
どんな時代が来ても大丈夫
このような暮らし方に味方しているのが
宇宙の法則だから

どんな科学でも、思想でも、哲学でも宇宙のそれには勝負にならない

本日チャコちゅうぶ20時から
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