きもののTPOは着物雑誌で毎回取り上げらるテーマ
それだけそれぞれの人の考えがあるようだ
長い着物生活で、参考になればとチャ子ちゃん先生が実践してきたことを記してみたい
というのは昨夜「チャコちゅうぶ」黒蚊がすりの白鷹お召の夏物に、紗織りで魚網のつづれ織りの名古屋帯を合わせていたら、未だ紗の帯でいいのか、透けた着物でいいのかっという質問をいただいた。それがお一人ではなく数人から
皆さんこの時期の着物の装いに困っていらっしゃるのだと察知した次第
昭和の時代は「処暑」が過ぎると透けた着物はしまうことになっていた、羅織りとか絽綴れなどの「帯芯」が入っていない帯ももう出番がない
そして白露のころには竪絽、夏大島、夏結城など透けてはいるけど、折り目が詰んだ着物を着て、帯芯の入った帯を結ぶ、生地は絽ちりめん,塩瀬絽、平絽も許されていた。秋分に入ると単衣の登場、帯も塩瀬や綸子になり、織も紬の八寸名古屋帯となる
この基本的な装いはあくまで昭和の時代までで、平成に入ってはそれぞれが独自の装いをするようになって変わってきた。また昨今のように毎日がいまだに36度などの酷暑になると
「基本はそうかもしれないけど暑くってやってられない、だったらもうきものは着ないわ」
となってしまう。なにごとも
「臨機応変」
がいい、江戸時代以前を見るとここの装い方が当たり前の風俗だもの
さて季節のTPOはそういうことだが
着ていく場所のTPOというのがある、其れは着る人の「心がけ」だと思う
昨日のように勉強会では色のついたきものは着ないというのがチャ子ちゃん先生の心がけ
お祝いの会には会の規模、会場によって訪問着にしたり,小紋にしたり、無地っぽい着物を着たりする
自分自身が主役の場合は紋付や訪問着
きものパーテーイにお呼ばれしてご挨拶するときは、皆さんのお着物を立てる意味もあり白い着物を着ていくことが多い。皆さんはご自分を生かした着物を着るのがいいと思う、着方もいろいろ個性あふれる装いで楽しむのがいい
結婚式や葬式は迷うことなく紋付
会の規模とか相手との親密関係で微妙に着るものが違っていく
少しはご参考になったかな?