チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ヤマトのおじさん

2010年10月27日 15時04分12秒 | 日記
此処西新宿を足場としていた
ヤマト運輸のIさんが
この月の終わりで定年だという

みんなで
ヤマトのおじさんと呼んでいるが
「私とあんまり変わらないのにね」とタナカ
佐川運輸さんのO君は若いのでクンづけ
海の男で後ろと前が分からないくらい良く焼けている

ヤマトのおじさんは3年前胃がんで長期姿を見せなかったが
復活して元気な顔を現したとき
皆で「きゃーおめでとう」と復帰を大歓迎した

道で会うたびに
「大丈夫?」
「ああありがとうヘイキ」
という会話をしあう

「オジサンこの界隈何年?」
「20年にはなるね」
チャコちゃん先生も自宅宛の荷物を
事務所に持ってきてくれたり
その逆もあったりとイロイロ便宜を図ってくれていた

もともとこのIさんは
さる高名なきもの学院の事務方を務めていたが
「女の世界はややこしくてね」
と退職しヤマトに勤務したそうな

「大島や結城いいもの持ってるんだよ買わされたけどーー」
でも今となっては買っておいて良かったと思うそうだ

秋櫻舎の荷物がほとんどきもの関係なので
特に仕立てあがったものは丁寧に扱ってくれるし
送り方のアドバイスもくれる

チャコちゃん先生は明日から東京を留守にするので
「今日は最後だからお元気で本当にお世話になりました」
と心ばかりのものを手紙を添えて渡したら
「ありがとう」
といいながらちょっとウルウルしていた

こうやって
人生は別れと出会いの繰り返し
縁を頂いた人とは心をこめて付き合っていきたい
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古恵 勉さん

2010年10月26日 16時44分44秒 | 日記
津和野に住む古恵 勉さんから定期的にお便りを頂く
それは「絹が素晴らしい絹を身に付けよう」
という実験結果を報告

活性酸素を消す役目を持つ絹は
もっともっとこの世の市民権を持たなければならない
と訴える

活性酸素は200種類もの病気の究極の原因
それは生物化学でも証明されている

活性酸素はモノを腐らせてしまうので
老いも活性酸素を排斥すれば進行は鈍くなる
絹のたんぱく質を肌に塗る化粧水はもっとも肌に密着できるので
絹の波動効果は抜群
セリシンの石鹸もいい

このような実験を様々な角度から行使して教えていただく

古恵さんはきものとは全く関係のない方だが
ご自身が癌の後遺症で悩んでいたとき
絹を身にまとうことでストレスが消え
痛みも弱くなって元気になったので

どうして絹が良かったかを
いろんな人に試して実感している

「秋櫻舎の絹の下着は絶対いいですよ」
と宣伝して下さっている
身を持って実感した人の言葉は重い

今度は絹の波動についての研究成果を送っていただいた

いいモノをいいとおっしゃっていただくと
勇気をもらえる
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民主主義の危機

2010年10月25日 11時47分16秒 | 日記
「きものという農業」の原稿を書いているとき
木綿のことをもっと知りたいと思い
産業革命やインドのガンジーのことなどを調べた
そのときガンジーの言葉に
「不寛容はそれ自体が暴力の一形態である」
として非暴力の生涯を通した

インドの場合
木綿を栽培し、木綿の糸をつむいで輸出することが
国益であったにもかかわらず
産業革命の波がヨーロッパから押し寄せ
機械で糸を作る大量生産がまかり通り
手仕事を進めるガンジーを弾圧した

時代が大きく変わるとき
市民側にいる人物が迫害を受けることは多くの国に見える

今日本は小沢一郎を標的にして
民主主義を根こそぎ破壊しようともくろんでいる人達が
中央に鎮座している

昨日この秋一番の寒さの中
「民主主義を守る市民のデモ」が行われた
警察には100人のデモと届けていたらしいが
最終の日比谷公園では1000人近くが集まったという

人間の自由を守り
多数派の意見と少数派の意志を尊重する
言論や信教の自由、人を思いやり仲良く過すなど
市民が安心して豊かに暮らす権利を守るのが民主主義と教わったが

軸がおかしくなって来た
参加した人たちは30代40代が中心で自発的に集まった人たち
民主主義を守ろうというデモは日本では初めてで
外国のメデイアはいっせいに取り上げていたが
日本のメデイアは一行もない
メデイアも民主主義の破壊に一役買っているのかな

仕事が欲しい
お金が欲しい
自分探しに夢中
有名になりたい
と思う人も多いが
この国を何とかしなければいけない
と真剣に考えている人も増えた

チャコちゃん先生はきものを通して国づくりに毎日励んでいるぞ

いよいよ今日から長襦袢も袷にした
帯の目立ついい季節
今日は紅葉の帯を締めている
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ユニクロで買い物

2010年10月23日 11時15分06秒 | 日記
29日から廣島の厳島でオーラーソーマーのセミナーに参加する
これは一緒にテイチャーコースで学んだ石田博実さんが
「目標は校長のマイクを呼んで廣島でオーガーナイズしたい」
と良く話していてそのときが来たので
お祝いに参加
目標をきちんと定めオーラーソーマ一筋の姿勢は尊い

チャコちゃん先生は
オーラーソーマに対する姿勢はユルーーーイ
色を違う角度で学べることに面白さを感じている

色に関しては日本の色彩心理、色彩哲学に勝るものはないよ
日本人の色に対する姿勢を身に付けて
他国の色の勉強をすると
もっと色が身近になると思う

まそんなわけで行くわけですよ厳島へ
此処は宗像三女神が祭られていて推古天皇の頃から
島そのものが神の島として崇められ
平清盛が社殿を造営して平家一門の守り神ともなったのね

赤い鳥居が海全体を従えて立っている姿は神々しい
平家の家紋が蝶なので
よく蝶が道案内してくれる
色の辞典ともいわれる「延喜式」にも
この厳島神社の神や色のことがでてきて
私たちの祖先の色彩感覚に脱帽をする

そういう内容の或る宮島を選んだ石田さんも偉い
日本文化の誇りを持って参加しよう

ところで
山の登りをするかもしれないというので
ユニクロに行ってヒットテックスジーンズをゲット3800円
安い店は「お買い物、おかいもの」という楽しさはない

モノを持ってそそくさとフイッテイングし
また其れを持ってレジへ行く
「ジーンズ良い形ね」
と話しかけても
「はあ」で終わり

廉価なものはそのモノだけをターゲットで
余分な会話なんて必要ないのだと悟る
いるものだけを買う 
モノはモノとして存在しているだけでよい

セミナーでは人の心が語られる
其れを追求する
モノを身に付けて山登りをする
なんかーーー

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2010年10月22日 10時39分34秒 | 日記
昨夜は我が声楽の師
帆足琢也と夫人の山城通子夫妻の
ジョイントコンサートが開催された

琢也先生は此処5年間「うつ病」に罹り
家族全員の温かな愛
それと門下生達の無言の励ましで
長い「うつトンネル」を抜けて
晴れやかなコンサートとなった

闊達で饒舌なまでの話好きから
一転して無口な先生になり
ただニコニコと座っているだけ

それでもレッスンは欠かさず
一日2人がせいぜいだったが
ひどいときは伴奏のピアノも音を外していた

その雰囲気を察した
通子先生が代わりに指導したり
生徒に食事を用意したりと
またお子さん達は生徒を駅まで自動車で送ると
こまごまと気を使っていらした

私たちはただひたすらレッスンを受けることに徹する
其れが「先生を必要としていますよ」
というアッピールにもなると考えた

そして昨夜のコンサート
「僕はまだ易しい歌しか歌えませんが」と
テナー独特の「鉾をおさめて」とか「我が太陽」を朗々と歌う
「良かった!」
心の其処から「良かった!」

毎日共に暮す家族の心痛は辛さは如何ほどのものだっただろう
ただレッスンを受ける
という消極的な応援しかチャコちゃん先生には出来なかった

ひょんなことから皇太后を病院に預けたタナカも
久しぶりに介護から開放され
夜の外出がこのコンサート
「良かったよかった」
終わってビールをぐいぐい空けている

セキドは通子先生に頂いたきものでお出まし
通子先生大喜び

この温かなそして病がいえた先生たちが
12月25日の「比佐子つれづれ」クリスマスパーテイで
声を合わせて歌ってくださる

特に聴きモノはロッシーニの「猫の二重唱」
日本ではお二人しか歌わないなあ
辛さを乗り越えた
お二人の息のあった二重唱を是非聞きにいらしてくださいまし
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デモ行進

2010年10月21日 10時06分18秒 | 日記
秋の雨は音もなく降る
ひたひたと土がぬれる
この様な静かなデモに出合ったことがある
それはまだ今ほど自由でなかった韓国でのこと

夜7時くらいであったと思う
大道りに音もなく大勢の人が提灯を片手に歩いてきた
その両脇には警官が居る
シュプレコールもプラカードなく
ただひたひたと歩く
なんのためのデモなのか聞こうにも現地の人は歩道にはいない

歩道に立っている私たちは
奇妙な空気に悪寒がし
思わず隣に立っていた同行の広告会社の男性の腕を掴む

人は恐怖に陥ると好悪の区別などなくなり
そばに居るものに助けを呼ぶものらしいと
後で気がつく
その後やたらその男が気を使って優しくしてくれたけど
「コイツは空気の読めない奴じゃ」
とひそかに烙印を押したまで

日本で行われるデモは明るい
まだ務めていたときデモ参加を強いられ
イヤイヤ参加したら
突然「ソラヲユクー」と鉄腕アトムの主題歌を歌いだした人がいて
勇躍足並みそろえてデモをしたことがある

10月24日は
「小沢一郎真っ白」のデモ行進があると聞いた
手作りのTシャツやプラッカードを作って行進するという

マスコミはじめ国民の多くが
小沢悪という作られた情報に包まれているとき
その空気を破って
自分の考えでデモをする人たちは
これからの日本の行く末を心底憂いて居るのであろう

今一人ひとりが行動を起こさないと
日本は遠からずなくなる
チャコちゃん先生もアレコレあれこれ行動を起こし続けているわいな
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変化の季節

2010年10月20日 12時56分35秒 | 日記
気温が20度に安定?してきた
さすがに袷が快適になる
今年は暑い暑いといっていたけど
袷を着る時期は去年と同じ

気温の暑さより
気を通さないアスフアルト道路や
冷房などの温風が外にあつかましく出ていて
その上人いきいれも暑さの原因かもしれない

気象を研究している友人によると
ダンダン氷河期に入っていくと威す
「そうするときものがまた王者になるよ」
といってくれるのだが
確かに絹一枚が温かい

先日高崎で
「山崎一族と私」
というタイトルで講演をさせていただいたが
今日本棚の整理をしていて
「知的な女性はきもの好き」
というチャコちゃん先生の28年前出版の本が目につき
パラパラとめくる
なんと「草木染」の章では山崎一家のことが詳しく丁寧に
書いていた

「なんだこれをコピーして皆に配ればよかったじゃん」
と気がつかないねあなたは
というまなざしでカナちゃんをを見る

「私はこれに添った話をしていたのかと思いましたよ」
「じゃあ読んだことはあるのね」
「勿論ですよ」
と威張っている

高崎の帰り彼女に風邪をうつされ
目の周りにかさぶたが出来て
目のお化粧をしなかったら
へーこんなに目が小さいんだと自分でビックリ

きものも単から袷に移ると
その重量感に身が引き締まる

季節の変わり目は何事も身の周りに変化が起きる
その変化に対応するのもまた別の楽しみだ
単は軽やかだが
あわせは歩くたびに八掛の色が表に翻り
其の色に気分が高揚する

変化は進歩
昨日の私ではない
変化を受け入れる時代だとも思う
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隠し味

2010年10月19日 11時26分53秒 | 日記
今年は「オクラ」が豊作で
全く購入しないで秋を迎えている
しかしここ5日くらい前からの収穫分は
曲がりくねった形になっている

人間も年とともに腰や肩が曲がるが
植物の実も曲がってくるのだと
取り入れながら思わず笑っちゃう

花も小ぶりになってくる
今四季咲きの薔薇が咲いているが
春の頃に比べると
こちらも小さい

ひとつ
桑の葉だけはやけに大きく伸びやかになって
なぜだろう
蚕がいないので葉っぱの使命は終わり
大いに太陽と遊んでいるのかもしれない

若いときは直線
直線は殺気を呼ぶ
殺気を持つのは若さの特権

民主党の三老人は
いまだに殺気を振りまいているが
伸び盛りの殺気のように勢いが無く
さび付いた棘がただ見苦しく哀れ

曲がった野菜のみは
生ではなく
何かとあわせて煮ると隠し味をだす

老いたらそういう味を出したほうが世のため


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おかいこさま

2010年10月16日 17時43分44秒 | 日記
長野県の岡谷神明小学校三年生たちが
このⅠ年養蚕に挑戦
その発表の日「おかいこさま」と蚕を呼び
命の大切さを身を持って知った事が一番大きいことだったという

始めは一人5頭、2回めは10頭と増やし
自分の手で桑を与え観察をする
種から育てたので愛着もひとしお
しかもいくらかは交尾までしてまた子孫を増やした

皆で育てた繭は糸にしてランプシェードを作り上げるのだという
せっかく「おかいこさま」が作った命を懸けて作った繭
自分達のランプシェードをつくるために
その中の蛹を処分していいのかと
全員で真剣に話し合った

「命」がテーマ
そして
「頂いた命を大切に使い切ることが「おかいこさま」への恩返し」
と結論をつけ
全て全て与えてくれる「おかいこさま」の存在に
大きな学びをもっらたという

すがすがしい発表だった

このとき大人が
「きものはその蚕の命を大切と考えた形なのよ」
と教えてくれていたらもっと良かったと思うがーー

チャコちゃん先生
その子たちの何人かを捕まえて話をしたところ
目を輝かせて聞いてくれた

「シルク・サミット2010 in 岡谷」でのこと

しかしですよ
シルクの発表なのに
100人以上の集まりで
着物姿がチャコちゃん先生だけとは
チト寂しい

いつも思うが
こういう絹のセミナーで
織り人、糸つくりや染色家がいても
彼らはきものを生業としているのにどうしてかーー

シルクと書くのだから
洋服でもシルクの人がいるべきーーー
ホトホトいつも不思議に思う
この子供達のように
どうしたら「おかいこさま」が喜ぶかを考えて欲しいなあ


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青虫・白むし

2010年10月14日 12時48分41秒 | 日記
「きゃあーこれなーに!」
時ならぬヨシダの叫び声
駆けつけると
荷物を解いた小包用紙の紙の天辺に
体長8センチ丸々太った青虫が紙にへばりついている

虫好きのセキドが躊躇なく
つまみ上げてアレコレ調べている

そういえば今朝雑木の葉っぱが丸裸になっていて
何だろうと・・・・?・??・だった

この雑木今年の春に植木鉢から零れ落ちた土を利用し
小さな双葉が見つかって
「こんなところでも生きたいのね」
と土を足し、他の植物と同じように水をあげていたら
見る見る伸びて
白い壁に結構な陰影を作ってくれていた

これもどこからか飛んできたアサガオの種が芽をだし
その雑木に巻きついて花を咲かせていた

ついにはあっという間に2メートル近くに伸び
夕日をさえぎるまでになっていた
ところがその葉っぱがまるまるない

「そうかこの青虫の食料になったのか」
「すごいフンですよ」
パチンコ玉より一回り大きい黒色のフンが山積みになっていた
「もっと居るね」
いた居た全部で3匹

早速セキドが調べ上げたが
揚げ羽の蝶になるのではないかと結論

「そういえばきのう揚げ羽が飛んでいた親かな」
「しかし春じゃあないの孵化するのは」
浅い知識でアレコレ姦しい

「アレッあれは何」
黄色い薔薇の蕾に白い蚕のような虫がつき食事中
赤い薔薇にも穴が空いていて
其処に2ミリくらいの白い虫がつき食事中

花を食べられて不機嫌なチャコちゃん先生
枝ごと切って遠くに投げる
「あっかわいそう」とセキド

虫が元気なこのルーフバルコニー
いったいどうしたのだろう

当方には虫のつかないお嬢さんが居るのだけどなあ
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