チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

Elizabeth Arden

2010年07月30日 13時12分59秒 | 日記
今たくさんの化粧品会社があって
どこの何を使うか一般的には
ホトホト困る

幸いチャコちゃん先生は
撮影などでプロのヘアメークアーチストが使う
製品をちらちら見て
これはと思うものを質問して
自分のものにしている

その中で
年配者には懐かしいだろう
「エリベス アーデン」
というメーカーが或る

つい最近だが
或るプロとロケで一緒の部屋になったとき
彼女
「これもう50年使っている」
と見せてくれたのが
エリザベス アーデンの保湿クリーム

「かかとに刷り込むといいよ」
と教えてくれた

東京に戻りサチコさんに話すと
「あこれね、フアンデーションに少し混ぜると一日保湿してくれる」
「エー教えてくれなかった」
「古い人は知ってると思ったけどね」
「ふーーんずいぶんじゃあないの」

さーーて購入しようとしたら売っているところが少ない
またサチコさんに℡
「最近はソニープラザでしかみないなあ」
「わざわざ行くほどのものかな」
「行くほどのものよ」

そうかーー
銀座での打ち合わせがありそのついでにソニプラへ
セキド
「そんなに良いんですか私も買ってみよう」

ところがところが
小田急デパートをウロウロしていたら
なんとエリザベス アーデンの売り場があり
思わず駆け寄った

「デパートでの売り場は東京ではここだけです」

昔は一等地に売り場があったのにね
「80年同じものを作っているんですよ」
次から次へ新製品勝負の化粧品業界の中で
珍しい奇特な会社

でも確実に使い続けている人たちも多い
しかも肌やメイクののプロ達
こういうものづくりの姿勢もいいものだ
チャコちゃん先生も使い続けるよ
確かに保湿が効いている

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羅の帯

2010年07月29日 10時46分37秒 | 日記
目が覚めたら雨模様
嬉しい
昨日植物たちがぐったりしていたので
今日はお陽さんの目覚めとともに起きて水撒き
と思っていたが
天はチャコちゃん先生の心を知ってーーー
なんてね

気温も5度くらい低く見積もっているらしいぞ今日は

昨日は
ついに絹の湯文字だけで
すぐ麻の長襦袢を着て麻のきもの
更に腰紐だけ残して胸ひも類は外す
そして羅の細帯で帯板も省略して完成

これはまっこと涼しい
足元も下駄にするといいのだが
一応ホテルに顔を出すことで遠慮足袋を履く

口をすっぱくして
やかましく宣伝しているが
夏のこの猛暑きものが一番涼しい
アチコチから風が入り出て行く
ただし
ゆるゆると着るのがコツ

身も心も快適なんだけどなあ

今朝も加奈ちゃんと
「夏は羅の帯が一番ね」
とにんまり話し合う

40年使った羅の帯は
かなりくったりとしてきたので
半分に折ってカガリ半巾に

三重に巻けるので帯板も省略
エコでんな

ほんまきものはたいしたもんでありんす

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顔そり

2010年07月28日 12時59分06秒 | 日記
早朝デート
ヒルトンホテルに泊まっている廣島の石田博実さんと

ヒルトンクロワッサンとカフェオレ
チャコちゃん先生は
クロワッサンを熱い熱いカフエオレに浸して食べるのが好き
ああー行儀が悪い
家では出来ないから嬉しくて嬉しくて
ピョンピヨン撥ねるようにして急ぐ

途中公園に入ると
ブルーテントのおじさんが
あの拡大鏡がついている丸い鏡があるでしょう?
それに向かって
シャボンの泡を立てて顔をそっている

思わず立ち止まって眺めていたら
おじさんと目があって
なんとも言えず少年のような照れ笑い
チャコちゃん先生も思わず
「おはようございます」
と声をかけていた

一瞬クロワッサンが消える

アッそうだとヒルトン
ロビーに博実さんの充実した笑顔
この自信あふれた温かい笑顔と
先ほどのおじさんのはにかみ笑顔が対照的

博美さんは
オーラソーマの研修でスイスに1ヶ月留学
その御報告をクロワッサンとともに聞く

「とにかく楽しくて楽しくてーー」
オーラソーマのことを話していると寝食を忘れるほど
スイスで学んだことを
セミナーで生徒さんたちに伝え
伝えたことが生徒さんたちに理解されていく過程が
亦楽しいーーーと

輝いている

寝食を忘れワクワクする仕事をしている人の共通は
笑顔が輝いている
体全体に弾力がある

クロワッサンを堪能して
また公園を抜け熊野神社に行く
ブルーテントの髭剃りおじさんは居なかったが
質の良い珈琲の香りが漂ってきた
テントの中を覗くと
おじさんたちがテーブルを囲んでいる

自分自身が高揚する様な仕事に出会わなかったが
志?を共にする仲間と出会っている

人は死に向かって生きているわけだけど
解決の付かない人生もあるのかもしれないなあ

信じた道を歩む姿は尊い
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華麗なるアリバイ

2010年07月27日 10時49分49秒 | 日記
うーーーん
ポアロを切り捨てた筋書きは
山葵の入っていない握りずし

アガサ・クリステイ原作「ホロー荘の殺人」から
フランス映画はときとして勝手な筋書きにしてしまう
しかし
俳優達の立ち居振る舞いやフアッションは
見るべきものがあって楽しい
特に背景の豪邸やパリの街はいい気分

大人を誇りに思うお国柄
どんなことも「許す」我関せず
殺人事件ですら
まして不倫なんてどうぞご勝手にーー

とはいっても
「我アリ」精神だ

しかしだよ
あの灰色の脳を持つポアロの居ない
アガサ・クリステイの映画なんて
チャコちゃん先生にシツレイだ!フン

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アロエ

2010年07月26日 10時36分42秒 | 日記
7月19日にアロエの焼酎漬を作った
これはその数日前
カナちゃんが虫に刺され
「何かいいものがあったね」

そのときは思い出さなかったが
何年か前
宗静先生の肌があまりにも美しいので
その理由を聞くと
「アロエを焼酎漬してその汁を肌に摺りこんでいる」

早速当方でも作ったのだが
いつものごとく
簡単に忘却の彼方

「そうだ!アレを作って置けばいざ!に間に合う」
なんといっても「竜馬」という名の焼酎でアロエを漬け込んだ
カナちゃんが虫に刺されなければ思いつかない
人身御供だわね

そして今朝
花を切るときチャコちゃん先生
指も一緒に切った

「それえーーー」とばかり
アロエ焼酎をザーザーつける

5分後には傷が消えたもちろん血も

「すごいねえ」
猛暑に耐えている植木にシャワーのごとく水をかぶせる
そのとき首に巻いた手ぬぐいに蟻が上ってきた

軍手で払いのけたつもりで居たが
なんと
ブラウスの中に隠れオッパイを刺した!
「イタッこの不届きな奴め」

すぐにアロエ焼酎をペタペタとつけると
痛みと腫れが瞬時に消えた

アロエ焼酎の抜群の威力を
チャコちゃん先生にわからせようと
花も蟻も率先して見せてくれたのであろうか

事の発端はカナちゃんの災難

全てに原因結果があるというお話し

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諏訪大社

2010年07月24日 10時27分17秒 | 日記
岡谷での
夏期大学のチャコちゃん先生の講演に事寄せ
前日からつれづれの仲間と
わがスタッフで諏訪大社詣でをする

海抜800メートル近くある諏訪地方であるが
今年の全国的な猛暑に仲間入りしていて暑い

それでも境内にはつめたい湧き水と
涼やかな風
温泉の元湯もあって涼を楽しむ

建ち上がったばかりの御柱を上社ー本宮、前宮
下社ー春宮、秋宮
都合16柱に手を合わせる
16これは菊の御紋章の数と同じ
その理由はナイトコスモスにおこしやす

同行の田村さんが75年前の家族の写真を持って参加
その写真の宮がこの四つの内の何処か?
サスペンスもどきの証拠探しの楽しさも加わった

何より
今年の御柱を曳き建てるとき
氏子の有志は柱に登って自らが柱となる
その曳き立て中3人が落ち
ウチ二人がなくなった

土地の人は
「諏訪神さんのところに行った」
という感想なのだそうな

諏訪に生を受けた男たちは
この御柱の天辺に乗ることを男意気と考え成長する
そしてその天辺を確保した男のあのすがすがしい得意顔
そうはさせじと天辺を奪い合う荒々しさ

「皆命かけてやってるからね」
と解説するおじさん達も胸を張る

7年目に1回巨樹を曳き建てる大祭で
寅、申年に行われる
起原は古代で桓武天皇の時代かなり大掛かりになったとか

神功皇后の三韓征伐のおり
戦勝願いにも立ち寄ったとかで
武運の誉れ高き神様としても崇められているが
諏訪地方の氏子にとっては
五穀豊穣を願う神様として親しまれて居るようだ

それにしても
「我らが神様」を間中にしての暮らしぶりは
生きることの楽しさを教えててくれる

「此処の祭りはたのしいよどこででも食べて飲んで平気だカラーー」
だからかな地酒を売っている店が多い

そうそう温泉も良い
どこの旅館も諏訪湖の周りに建っているので
諏訪湖を眺めながらの露天風呂も楽しめる

8月は諏訪湖花火大会が見もの
2時間で4万2000発の花火が上がるという

それで田村さんの写真の背景は「秋宮」であった
しかしその秋宮は改装中
「9月に完成だから」
もう一度足を運びましょう

神様もなかなか一度では完結させないよう
味なことをする
「つまりワタクシ其れまで元気で居るということね」
こちらも前向き

暑かったけどいいたび
肝心のチャコちゃん先生の講演も
好評だったのよ エッヘン
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絵日傘

2010年07月21日 10時53分42秒 | 日記
桜ひらひら絵日傘に
蝶蝶もひらひらきてとまる
ー大村主計作詞

この猛暑に絵日傘が活躍
今朝も絵日傘を差して歩いていたら
近所のホテルの外人客が
「シャシントラセテクダサイ」
と片言の日本語でせまる

絵日傘は
幼い頃Ⅰ年だけ通った日本舞踊のお稽古で教わった
そのあとお客さんの余興で踊らされた記憶がある
絵日傘の柄をくるくる廻しながら
蓄音機から流れてくる絵日傘の童謡で踊る

絵日傘には郷愁があり
浅草の仲見世で見つけたときは
一瞬で3本もゲットした

しかしこのときは柄物は避けて
黒・紫・ターコイズの無地
きものの色に合わせて使う

最近その店に顔を出したセキド
「無地の絵日傘が一本もないんですよ」
どうやら絵日傘はもう踊り用にしか
使われていないらしい

昨日草履修理でいらした叶屋さんも
「もうメーカーがこういう細身の台は作らないというのです」
巷にあふれている草履は
陽子ちゃんに言わせると
「アンパンみたいな形ばかり」

細身の草履をチョイッと引っ掛けて
スイスイと歩く粋さが否定されているようだ
こういう歩き方は暑さが吹っ飛ぶ

絵日傘も
童謡に歌われている柄ばかりだと
この猛暑に何の役立たず

美は日常に生かされて
さらに使い勝手がよくなると思うのだがーー

いまある絵日傘を大切に使おうっと
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ヘアーブラシ

2010年07月20日 10時50分41秒 | 日記
15年前どこで購入したかも覚えていない
愛用のヘアーブラシが或る
長さ16センチ巾1㎝5㎜
毛足も揃っていて使い勝手が良い

しかし長年の労働ですっかりくたびれてきた
5年前から事あるたびに替えを探しているのだが
出会わない

ところがこの猛暑
通りすがりに涼をとろうと京王デパートに入った
そのとき目に付いたのが
「全国若手工芸展」という催し

ピピピー
一躍七階へ
ありましたよーあったんですよー
「これこれこのブラシください」
旅によく一緒に出かける恵子さんの顔が浮かぶ
「ヒサコさんこのブラシ今度見つけたら買っておいてね」
と頼まれていた

「そうだわ同じの二本」
それに大きいブラシもくたびれてきたのでと物色
「この手植えのは如何ですか、痛んだら植えなおしします」
ほほほーお直しが利く

いま当方では
草履のお直しが喜ばれている
出合ったいいモノを修理しながら長く使う
これは本当にステキなこと

三本で1万5千800円

「お名刺くださいな」
なななんとお店は雷門の傍
藤本虎 03-5828-1818

足袋を洗う刷毛
硯を洗う刷毛
きもののシミを落とす刷毛
なーーんだみんなこの虎さんちのものだった

きちんと記憶していないいい加減なチャコちゃん先生
探し当てるのに苦労しちゃってーー
オバカ

恵子さんにわたすと大喜び
「ところであなた少しは探したの?」
「ううんヒサコさんにお任せ」
「まったくう」

海老タイ
うなぎご馳走になっちゃった!
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祇園祭

2010年07月19日 10時43分30秒 | 日記
「誕生日の宵山といかしまへん?」
7月17日に京都で鉾を見ようというお誘い
誕生日は18日だが前日祝いをしようとエミさん
「祇園さんの日に生まれるなんて縁起ええわなあ」

たった一輪の朝顔の植木がお出迎えの料亭
「まるで秀吉になった気分」
「そういえば今年は金の値上がりがすごいとか」
「アハハハハ」

先ずは湿らした笹に「蘇民将来乃子孫」
と店主の直筆で書かれた和紙の護符と箸が運ばれる
「そうか祇園さんはスサノウノミコトですものね」
当然粽も

「ほら鱧ですえ」
「京都の夏の味だわね」

お腹が満足して
金剛流の能装束展に顔を出す
不肖の弟子というより弟子にもなれない劣等生のチャコちゃん先生
それでも毎年の装束の虫干しをかねた展示会に招いてくださる

室町時代からの面や装束
装束は唐織か縫いが中心
今年面白かったのは孝明天皇のお寝巻きが
装束としてつかわれたということ

朱子織の白地に箔で模様を刷り込んであった
気品があって美しい

能装束はもともと高貴な女人が
ご自分がお召しになっていた小袖を
「これを着るように」
と舞台に投げ入れたのが始まりと聞いている
そこで華やかな装束の誕生

山鉾は絢爛豪華な染織品で懸装している
インド有、中国有、韓国有、ヨーロッパ有
あらゆる国の宗教染織が用いられているのが面白い
此処では神も仏もキリストもマホメットも
皆山鉾道中

9世紀に始まったこの祇園祭
何か日本人の精神の基本のように
おおらかで何でも受け入れ其れを楽しむ

日本の伝統文化の魅力は祭りが教えてくれる

そうそう
装束を見ていて来年の単に
「この装束のこことあの装束の色とそれにお宅の屏風の箔をいれたい」
といいとこどりの着物の柄が決まった
日本の伝統文化そのものやね

祇園祭は旧家の屏風を見るのも楽しい
やはり京都は日本文化の原点が見える

こういう文化に敬意を表して
浴衣姿の若者が歩いていた

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朝顔

2010年07月16日 10時06分35秒 | 日記
毎年判で押したように
8月1日に花開く朝顔
律儀なお方

ところが今朝窓を開けると
あの青紫の花が咲いているではないの

生き方の筋を変えたの?
と思わず駆け寄ってみる
今では珍しい楚々とした古典朝顔

亡くなったつれづれの仲間
五十嵐さんの置き土産
なんとなくぼんやり佇んで眺めていたら
黄色の蝶がやってきて
羽を休めた

そういえば
五十嵐さん最後に作った帯が
白の塩瀬に黄色の蝶を飛ばしたのだった

「イガラシさん!」
と呼んだらヒラヒラと舞って空へ

チョット時節を外したから
「ゴメンナサイ」
を言いにきたのかしら
きちんとした方だったからーー

風水の仲間の島本さんは
毎年白い蝶でご登場
部屋にもご挨拶に入ってくる

先日もヨシダが
「アラ島本さんお久しぶり」
と声をかけていた

色んなところから友来る
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