チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

へこまない人は知っている 蓮村 誠著

2008年07月31日 09時45分01秒 | 日記
新幹線の中、京都の行き帰りに一気に読む
アユルベーダーの医師蓮村先生に徹底的に教えていただいたアユルベーダー医学
お陰で心と体への考え方が心から腑に落ちた人生を送っている

何冊かご著書もあるが
今回のは久しぶり

自己開発にたいして納得し、其の教えが深い、いい本
笑みを浮かべながら楽しそうに書いている姿が目に浮かぶ
サイン入りの本送ってきて下さった
医学博士という字ではなく、学生みたいな字なのよそれが

蓮村先生はたとえ話が上手でとても分かりやすい
それにユーモアの大家なので
思わずうふふと笑ってしまうがそれが思いがけずしっかりと腹に入る
アユルベーダをとても愛していることが良く分かる

泣きたいときには思い切り泣くと体の中と心がどのように変化するか
それを医学的に説いているのでホホホーと言う納得
生きることが楽になる

手にとってごらん下され

この本の前に
岡谷に行くとき
「夢をかなえるゾウ」
読んで、こういう書き方もあるのね
と思った
笑いながら実行をしてみたくなると言う本

つまり二冊は人が幸せに生きる基本を書いているのが共通しているのだが
料理の方法が異なっているので
飲み込んでOkと良く噛んで賞味する違いか

いろんな人がいるので
多種多様な味があってもいい

表現方法が多いほど私達は楽しい


コメント (1)
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いったいなーに

2008年07月30日 15時10分59秒 | 日記
京都から東京に戻るのに時分時で駅弁を買った
そして
「温かいお茶を」
「ありません」
軒並みけんもほろろに断られる

京都の新幹線乗り場は温かいお茶は全く手に入らない

みんな冷たいものばかりを飲んでいると言うこと
健康を重要視する風潮がある中で
こんなにお腹を冷やしていいのだろうか
おかしい

東京駅はきちんと
温かいお茶を売っているので
あんしんめされよ
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盗人かなあ

2008年07月29日 08時26分31秒 | 日記
公園に桑の木があることと
チャコちゃん先生が其の葉を頂いていること
喧々諤々
「それは泥棒ですまずいですよ」とタナカ・セキド
「そうでしょうか役立てているから良いんじゃあないんですか?」カナコ
「区役所の方にお願いしたほうがーー」タナカ
「そんなこと言ったら、ダメ!と言われるに違いないですよ」カナコ
「日本の蚕のためだ目をつぶっていただこう」セキド

「とても取りにいくのはできないな」セキド
「私行きます」カナコ

と言うわけで日が暮れるのを待ってカナコとチャコちゃん先生公園へ

周りには放浪おじさんたちが団扇で扇ぎつつ私達の行動を黙ってみている
「ハイ加奈ちゃん花ばさみ」
「あっつせみが今まさに抜けようとしてますよ」
片手で桑の葉を摘みながら目は蝉のパフオーマンスに見とれる

「蝉はこの世に出てきても7日よ」
「がんばれがんばれ」

「ところで加奈ちゃん、葉っぱだけ摘むと枝に葉がなくなって目立つでしょう?」
とチャコちゃん先生別の場所にカナコを案内し
「ホラこうして枝ごと切り取るのよ」
と剪定よろしくスッパスッパと切る
「ああなるほど、木の姿を整えながら切るわけですか」
「そうよ、人間も木も骨の美しさが大事」

何やってんでしょうねえ
この師弟
カナコもなにやら大変な師匠のところにいるな

と無事2日間の食料を確保

なんとセキド
「旦那に5頭いただいていいですか?」
箱に穴を開けつつ言う
「じゃあ次回からあなたも葉っぱを確保しに行くのよ」
「ええ、まあーー」

いろいろ性格が見えてコレもまた面白い
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またやっちゃった!

2008年07月28日 09時51分51秒 | 日記
乗りやすいタイプでござんす、チャコちゃん先生
蚕ですが日本原種と聞いただけで
「50頭かって見るわ」
「おうー」
と大向こうをうならせて連れて帰ったのはいいのですよーー。

ザルに日経新聞どうして日経かは分からない
新聞を敷き
植木道具の土つくり網を上におき
当方に燦然と輝く桑の葉を50頭の上からうわーと降るように置き

そして12時間
朝を迎えた
なんと!
葉っぱが何も無い、すべて彼らの腹の中

うえー
と急ぎ桑の葉を調達
当方の葉はもう瀕死の状態なんとか二日は間に合うか

何とかせねば
いつもの癖が出て
できにくいことを勢いで承知し後で大苦労

葉っぱがなくて蚕が死んでしまったらどうするの
無責任が命を奪うことになる
あなたができないことを人に押し付けることになるでしょう?
いつも葉っぱのことばかりを気にしていなければならないよ
どうしてできもしないことをやってるの

責めてみても事態は変らない

考えながら公園を歩いていたら
なんとなんとーーあるではないの桑の木

早速花バサミを持って来て
キョロキョロ辺りをうかがいながら枝を切る

挙動不審でつかまったら
刃物持っているので
「誰でも良いから殺したかった」
の仲間と思われるよな

というわけできっちり化粧しきものを着て
優雅に桑の葉を盗んでいますのさ

盗むと言うことには代わりはないので
産土神様に
「お蚕さんの食事の支度をさせていただくので、この公園の桑の葉を頂きます」
とおまいりをしている

ま何とか今のところ葉っぱは間に合っているが
身から出た苦労じゃて

こういう苦労していると
また何か新しい発見があるので面白いのよね

懲りないやっちゃあなあチャコちゃん先生って
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今度は50頭

2008年07月26日 18時12分32秒 | 日記
いま日本橋の高島屋で開催中の「日本の絹展」で
日本原種の「青熟蚕」を50頭も引き受けて来てしまった
東京農工大では300種類の蚕を育てているのだが
其の中でも有名なブランドの「小石丸」より古いであろうと言う「青熟」
どんな繭を作るか楽しみ

久しぶりにお目にかかった小此木先生や
農工大の教授に蚕の話を詳しく聞いた結果
人間がいかに蚕に手をかけすぎたかを嘆いてしまう

蛾が飛べなかった
と言う話から
飛べない蛾はやはり人間の手でメタボにしすぎて
体が重くなったのだそうな

そういえばメタボの男達
何か重ったるくて精彩ないものね
みんな蛾と同じ飛べなくなったんだわ

先日岡谷に行き
蚕に蜘蛛の遺伝子を組み込むと言う話を聞いたが
やりすぎですよそれは

蜘蛛の糸は確かに強いけど
アマリにも
蚕をぞんざいに扱っていませんか?

人間どこまでも傲慢になっていく
この傲慢さが
地球をおかしくしていることに気がつきたいですね


とにかく
今日現在三令の蚕は
何千年のときを刻みながら
高層ビルの中で育っていく
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バースデイ

2008年07月23日 10時16分55秒 | 日記
今年の誕生日は満月
しかも神の国でー
ツクヨミ様に一晩中守られていた
夜中はなしかけられていたような感じがする

日本人の心を取り戻すこと
それは大和の心だといっていた

感謝
命を全うする
命の尊さ
命を使い切る

夜中に庭に出てツクヨミと話をした
美しい姿

この宿のシェフからの差し入れシャンパンが効いていたのか
スタッフから送られた、可愛い風船の樹が月に照らされて揺らいでいた
秋山眞和さんにいただいた貝紫の帯締めももうすっかりチャコちゃん先生のものになっている

そうそう山ちゃんケーキありがとう

シェフの作ったケーキ、良質のコニャックを使っていたのですこぶる味がいい

東京に戻りk子に其の話をしたら
其のコニャックの元の元の貴族が東京にいらしていて、
「比佐子さんの誕生日にみんなで上等のコニャック空けたのよ、おいしかった」
だって

そちらも惹かれるが
今年はツクヨミに抱かれたことのほうが素敵

翌日ツクヨミの誕生の場に案内してくれたのが
なんと
「龍神タクシー」
できすぎね!
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大暑

2008年07月22日 09時52分24秒 | 日記
陰暦では今日はまだ6月20日
夏が始まったばかり
しかし
暑い
季節のほうが太陽暦に添ってきたようだ

麻の着物に手を通す
今年の夏初めて

最近は冷房の力があり
下着からすべて麻にすると体が冷える
であるから下着は絹に限る

絹の肌襦袢、絹の湯文字、絽の裾よけ
これらは汗をかくと吸引力があり
そしてすぐにヒラヒラ乾いてくれ
冷房のところに入ると
温かく身を包んでくれる

こんな優れもの人はもっと使わなくてはね
しかも
着たあと風を入れておくだけで
乾いた上に浄化もしてくれるので次の日もオーケイ、着られる
天の虫の蚕ちゃんたいしたもんじゃって!

いまは流通で余り見ないが
大和がすりと言う男物の麻があり
ずいぶん昔に夫用に購入
(いづれ年取ったら私が着るぞ)
と決心してーー。

今日は女物にし立て替えて着る
「?」
と言う顔をしていたが
知らん振り、知らん振り

この絣は捺染染でかすりくくりはせず
チョンチョンチョンとすみで書いてゆく
ときどき間違えて絣が合っていないところもあるが
そんなの知っちゃあいない
着て動けばそんな小さな間違いなんて全く見えない

ところが
最近はどんな些細な失敗も許されず
ちょっとした二ミリくらいの折傷があっても
作り手に返品ヘンピーーーン

それがいい品ほど糸が細いので傷がつきやすい
なにかおかしくないかい
そういう小さな傷を鵜の目鷹の目で見つける役の人もご苦労

きものはたかがきもの
着てしまえばみんな古着だよ
作り手に思いっきり作らせてはいかが?
傷がつかないように糸を太くしたり
強くてナイロンのような絹糸を使ってみたり
そうすると着るほうは面白くないのできものに興味がわかなくなる

こんなマイナスの堂々巡り
どこかで断ち切らなきゃならん

おかしいって!

今日は大暑

手作りには必ず傷はある
みんなでそういうア
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山鉾

2008年07月17日 09時49分54秒 | 日記
今日17日京都は山鉾巡行
きものの問屋のある
中京区室町が中心

大体いつも雨に会うが
今日はどうやらお天気に恵まれているようだ

動く美術館
織り染め、彫刻
何を取っても当代随一

きもの業界が元気な頃
室町通は山鉾が各町内に聳え
更に
各々の店では
先祖代来の襖や掛け軸
その他塗り物や什器を
店先に展示し見せてくれる

そういう店も
今はマンションになり
または今様のきものや帯を並べて売らんかなの姿勢
なにかよそっぽい顔

祇園祭の中日の大祭なのだが
祇園祭そのものは
大地の神様、地球の神様スサノウノミコトに感謝

生きる人の
精一杯の努力を神様に認めてもらうのだ
庶民の意気が破裂する日

こうやって文化は培われてゆく

各地方の祭りも
もう一度何故に行われているのかを知るとき
特に
産土神(うぶすなかみ)、今では氏神様と一緒に思われているが
産土神さまを意識してまつりませう

最近の秋櫻舎の気持ちは
産土神詣で
なにもかも
神様に借りてるんだもんね

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天命

2008年07月16日 09時36分10秒 | 日記
天命、宿命、使命などなど
何が一番知りたいか
それは天命でしょう

天命は天つまり神様からのメイレイ
それを知れば
嬉しい神様は
大いに応援をしてくださる

天命は
私達がオギャーと声を上げた瞬間に入ってくるとか
だとすると
其の天命をきちんと知るために
私達は日夜学び思考する

この天命を知る方法として
風水では
先ず勉強をしなさい・積学
そして陰徳を積もう
更に環境を整えるために風水を学ぼう
そうすると宿命が分かる
其の上で
天命を知ることができる
と言われている

もっともなのだが
もっと簡単なのは、
「自分がやっていることが楽しくて楽しくて仕方がない」
其の上社会のまた地球の宇宙のためになっている
と言うことを感じればそれが天命
主婦だって心底楽しい人はそれが天命
天命は仕事にばかり求めるものではないようだ

先日
装道の創設者山中典士先生とお話していて
「このきもの学院のこと、着物のことを考えていると寝る時間も惜しいように楽しい」
とおっしゃる
少年のように瞳が輝いていて
「天命を全うしてらっしゃるんですね」
と言う言葉が出た

天命を見つけたので
天が大応援して
「思うこと、願うことはほとんど叶っています」と

うらやましがらず
みんな本当に寝食を忘れるような楽しい事をしましょう

最近は「学」とか「知識」に頼らない人のほうが
幸せのようね
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いよいよ

2008年07月15日 09時27分14秒 | 日記
魚が、肉が、野菜が、
私達の口から遠のいている
すべては原油高

いよいよ土を探し
種をまき食べるものを作らなければ

人間は
肉体を持っているので
「衣食住」が必要

よりおいしいものを食べ
できるだけ心地よいところに住み
身を美しく飾る衣

それを追求したから
文化が生まれた

「衣食住」
すべてに礼節がある

手に入るものを工夫して食すれば
いたづらに太ることもあるまい
未消化を起こして病気になることも無い

「食」がすべてを決める
お米一粒を大切にした
日本人の心を、礼節を取り返すときが来たのかも

原油高はきものにも影響
友禅をした後
其の色を定着させるために蒸すのだが
其の蒸す作業も
燃料の高騰で割が合わないことになってしまった
蒸し屋が廃業したら
先生という人がすてきな友禅描いても
着物にはならない

もとのもと
其の立場をしっかりと尊重し守るときが
いよいよやってきた

小さな小さな染工場は
文明に頼らず
何とか必死になって手仕事でしのいでいる

きものが好き
きものの周りにいるのがすき
今日もそういう職人さんのきものを着て新幹線に乗る
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