寒くなると着物にマントという組み合わせが好き。「こんにちは」と言ってすぐ脱げるから。気が短いのではなく相手を待たすのが嫌
マントとかショールは暖かくてすぐ外せるから良い
羽織の着こなしが全くダメなので冬は往生する。道行も似合わない、道中着も同じだが裾を長くしているので少しはさまになっているかもしれない。母たちの世代はどんな人も羽織が似合っていたーどういうわけだろうか?
マントはヨーロッパの形がいいーやはり歴史だ、肩から背中に沿って美しいカーブを描く。しかもこれは着物にぴったり
ヨーロッパに行くたびにマントを購入した。特にウイーンの神父さんのマントはいまだに愛用、着心地がいい。素材は綿ビロードが多く暖かい。毛皮もあるが、最近は動物愛護協会の目が厳しい。ヨーロッパでもそうらしい
毛皮を処分しようと思って友人と質屋に行ったら「お金いただければお預かりします」と言われた。それでマフを作ったりコートの裏に毛皮をつけたりしたがやはり毛皮は暖かい。
毛皮といえば、北海道で海豹の草履を見つけたときはびっくり。この世にこんな可愛くて温かいものがあるのかと迷わず購入し、雪の降った東京の街を用もないのにウキウキ履いて歩き回った。アザラシは水の中にいるので雨や雪を弾き足を守ってくれる
大昔かすかに覚えているのだが、家に綺麗な女性が現れ、かのぞのきていた「外套」はあざらしだと言って姉たちが大騒動をしていた。あれが生まれて初めてみた毛皮だ。訪問の内容は知らないがあざらしあざらしとそればかりが印象に残った。そういうこともあってアザラシの草履をすぐゲット
日本にも良いマントがある「角巻」と言って、川端康成の「雪国」にも登場する、雪国の女たちの外套だ。着物の上に羽織る長方形のマントで、首の周りに犬の毛皮をつけていたー近年はウサギやミンク。これはウールでつくr雨ので暖かい。もうふをきたようなあたたかさ
着物に一番しっくりするかもしれない
ボツボツマントの出番