チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

遊びをせんと生まれけり

2024年02月29日 08時46分59秒 | 日記
仕事と遊びの境目のない生活を長年してきた
ある企業からひどい仕打ちを受けているのだが、それを解剖するとかれらは「制限の中で生きている」からだと気が付いた

その会社は上場企業であり、創業してまだ50年足らずで飛躍的に伸びた企業
創業当時からの付き合いで、その時は営業マンも「客は自分の家族」という姿勢で接していた。だから女ばかりのわが社に来るととてもリラックスして楽しそうだし、そこでまたいい企画ができておおきな仕事も生まれた

そして創業者が会長になり新しい社長が就任すると、一気に営業マンからエガオガ無くなり、少しずつ疎遠になっていた
こちらも大きな企画をするゆとりもなく、社員も少なくなり、仕事の量も減りコロナを迎えて一気に事業が小さくなった

そこへやりての営業マンが現れ、事務に関して丸投げ状態だった社長の無知蒙昧に付け込み甘言をもって契約を迫った
甘言に釣られた社長も「おバカ」だがその後容赦なく契約したお金だけは取り上げる。しかし契約した仕事は進まない、どころか全く持ってリサーチもしていない内容のものを持ってくる

そういう繰り返しの中で担当営業マンがくるくる変わり、最後にのこったのが入社三年目の新人、この子がすこぶる誠実な人で、クライアントの社長と上司の間に立っていろいろと援護をしてくれるが、その上司はさらに上の役員の顔色を見ているだけで、一向に客の顔を見ようとはしない

つまりは「売り上げ」のとれる社員が偉くなり、もうこの会社は社員を「数字」としてしか見ていないようだ
何もかも「数字」を挙げる人が偉いポジションをとる会社になっていることが判明

「数字」がすべてを語るとその上司は言っていたもの
数字に至るまでの工程に遊び心がなければ、健康な会社にはならないと思う
創業者の姿勢はこうやって「数字」で消されていくのだ

でもこれからは「遊びごころで仕事をする」社員がふえれば企業が健康になるとチャ子ちゃん先生は確信している。

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オーラソーマと日本の色

2024年02月28日 09時16分16秒 | 日記
英国で生まれたオーラソーマに出会ったのは1995年だった
ボトルの中の液体が二層の色に分かれていて、そのボトルを4本選び過去の自分現在の自分問題のある個所そして未来のギフトにと読み解く

bottleを並べ後ろから光を与えると、色が浮き立ち美しい
かねて色と精神性に興味を持っていたので迷わずセミナーに行き、ついには論文まで書いて「ていちゃー」のポジションを持った

チャ子ちゃん先生は「このことがきものにどう影響するのか」という視点でいつも学ぶので、日本人の色彩感覚と西洋の色の感じ方の違いも一緒に見極めたかった

「ていちゃー」クラスはすべて英語で講義を受けねばならず、しかも精神世界の言い回しには全くお手上げで「うーん全く」と思っていたら日本人の通訳が付き一安心
しかも受講の地は外国で卒業講義はイギリスの本校で受けることとなり、一人でバスに乗ってド田舎の本校にたどり着いたときは、日本人の顔を見て抱き着いた。

今度は卒業して教える立場になっていくための論文が必要でその題名を「オーラソーマと源氏物語」にした
なぜならば
重ねの色目と二層の色の解釈が全くよく似ていたからだ
英語ペラペラの若い同級生は、日本の色に全く興味を示さない。そういう彼女たちに「日本の色は素晴らしいのだ」と伝えたい気持ちもあった

といってもその論文を彼女たちに見せるわけではないが、私自身のために論文を書いた

そうしたら「玉鬘」の衣装配りの場面で、光源氏が選定する衣装の色と姫君たちの性格の見極め方がオーラソーマの二層の色のリーデイングとぴったりだった!
ということは
日本人の色に対する思いはこのイギリス発祥のオーラソーマより1000年以上も前に培われたいたものだった!
やはり日本人って感性豊かな民族だ!

何年かたってオーラソーマ創立記念の時校長マイク・ブースからの指名で「オーラソーマと源氏物語」について講演をした、それ以降オーラソーマはやっていない

今夜の「チャコちゅうぶ」はその話をするつもり。20時から
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こだわりやに行く

2024年02月27日 09時34分23秒 | 日記
新宿小田急デパートに「こだわりや」という食料品売り場がある
かなり昔からあって売り場がだんだん広がって今は一店舗だ
始めてこの名前を見た時「こだわる」という言葉に拒否感があった
素直にとれば厳選した野菜や食べ物を置いているんだよ、ということなのに「こだわりや」という名前にひかかっていた、なんと幼稚

そして大量にモノを売っている食料品売り場に足を運び、そこで持てないほど買い込み、ふーフー。確かに値段も安いし、品数も豊富
しかしコロナ騒ぎのおかげで外出の機会が少なくなり、これでは三食は食べすぎと気が付いたとき、一日一食を目指し、体が喜ぶものを摂ろうと、その「こだわりや」に行くことにした

野菜などは形も悪いし貧弱、若いママさんたちが一つ一つ包装の裏を見てチェックして買い物かごにモノを入れている。その姿を見て真似をし裏を見る
農薬不使用
化学肥料不使用

農薬一回
化学肥料不使用

農薬不使用
化学肥料初期に三回

添加物不使用などなど

おおそうなんだ!
体に悪い化学繊維は身に着けない、と豪語しているチャ子ちゃん先生、そのモノがどういう状態で作られてきたかを考えず、値段も見ずにポンポンと籠に投げ込んでいた

もともと農薬不使用の農家の野菜を送っていただいていて、味噌醬油も塩も昔ながらの手法のものが手に入っていた。そのため山のように種類がある野菜売り場で興奮してしまう

近くでは小さな専門店が全部姿を消し、デパ地下に行かないと食料の調達ができないという都会の異様さ、「人間ふあーすと」ではないな

外国からの輸入野菜を注意する人も多いが、実は日本ものが一番農薬を使っているという統計を見た、それだけに包装の後ろをしっかり見ながら購入する若いママたちは賢い、こだわりやの店が広くなっていくのは食に危機感を持つ人が増えたということだろう
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結局は意識の問題?

2024年02月26日 16時20分50秒 | 日記
体がすべてを語るということらしいね
長年も使えばどこかがおかしくなる
これはもう当たり前、だからメンテナンスが必要
そのメンテナンスは薬ではない
本人の生活態度だと思う

目が見えにくくなった、それは心の目を閉じているから
耳が聞こえにくくなった、人の話をきちんと聞かないから
歯が弱くなった、食べ物をきちんと認識して食べないから
腰が痛い、肝心かなめの自分のことをおろそかにしていない?
咳が出て止まらない、心の底から話したいことがあるのでしょう?話してしまいなさい、それに食べすぎ
胃が痛い、くよくよ悩むから
便秘気味、おならばっかりでる、ゆっくりとよく噛んでたべよう、間食もほどほど、歩こうよ自然の中を、腸の働きを助けてあげよう

考えたら心臓も何もかも一秒も休まず働いてくれているのが私たちの体
その働きに意識を向けないで、我を通した扱いを私たちはしすぎている
赤ちゃんはお腹がすけば食べ物を欲しがるけど、お腹いっぱいの時はいやいやをする
泣いて知らすのはおむつが濡れているか、どこか痛いか、おなかがすいているか、寂しいか、その泣き方で母親はすべてを察する。それはへその緒がつながっていたから

そこにみんなが戻れば「病気」はなくなる
病気は自分が作っているので自分自身で直すことができる
「意識」をそこにもっていくだけですべてが好転していく

病苦貧というのもすべて「意識」の問題のような気がする
病苦哀貧は自分に気持ちいいことをするのが一番の早道
自分に気持ちいいことがわからない人もいる
それは他人のことばかり気にして生きていたから

意識を変えればその瞬間から明るく楽になる
怖れ多いが雅子皇后陛下を見ていてそう思った



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きものを識れば日本が見えてくる 8

2024年02月22日 10時46分50秒 | 日記
東大阪の呉服屋さんの社長「北山典彦」さんが仕掛け人で
「きもの日本グランプリ第一回目」の決勝がこの3月20日に行われる
「ミスきもの」というのを呉服団体が行っていたけど、年齢制限なしの着物コンテストは初めてかも

主催はきもの日本グランプリ実行委員会でこの団体を北山社長が立ち上げた
なんと全国から250人もの応募があったそうな
最終は31人その中の一人がグランプリに輝くのだが、その審査員をチャ子ちゃん先生は頼まれた

この31人は皆さん自前のきもので臨み、自分ときものについてのスピーチを一分語るのだそうだ、それを聞くのが最も楽しみ、そして31枚の着物そのコウデイネートの妙も鑑賞できる

北山社長は近江商人の血を引いているので、商人道はしっかり教育されていて、現代の着物の置かれた立場をよく理解している
親の時代は「買っていただく、タンスにきものを増やしていく」という時代だったが、今は「きものでの自分表現をみんなで楽しみたい」という状況に変化しているとみているようだ

まさしくきものの置かれた立場は変化した
自分表現にきものがどう活躍してくれるかが今のトレンド
そしてさらにチャ子ちゃん先生は
「日本の文化を理解するにはきものを着てみるのが一番の早道」
と思っている

これはきものの仕事を始めたころからの心情で、ちっとも変っていない。心からそう思っている

東京でもきものグランプリやってみたいなあ
大阪での場所はリーガーロイヤルホテル大阪「山楽の間」見学にいらっしゃいませんか?11時30分から16時




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貴族道

2024年02月21日 07時56分09秒 | 日記
日本には「大和心」「武士道」ともう一つ「貴族道」というのがある
日本人って?
という問いかけが最近いたるところで問われている
先日は韓国生まれの韓国育ちの女性が「日本ってすごい国だ!」と理解できて、あちこちで講演活動を始めたところ、100人くらいの会場がすぐ満員になる大人気なのだそうな

「覗いてごらん」
と友人に言われたがまだ会場には足を運んでいない、が一本だけ動画を拝見した
「いいとこついてる」
日常の中のさりげない日本人の言動から、日本人の魂のすばらしさを解いていた

日本人の多くは外の人に褒められて初めて自国の良さを認識するというパターンが多い
最近亡くなった小澤征爾さんもアメリカで大活躍して日本に戻ったら「世界の小澤」になった。N響とのトラブルで、日本での活躍を断念し外に出た、そして成功

こういうケースは多い

長い日本の歴史を見ると外の国の影響をほとんど感じないのは「平安時代400年」縄文も含めて鎖国をしていた江戸時代すら外の文化を取り入れている
その中で注目したいのが「貴族道」

この度NHKの大河ドラマとして平安時代が取り上げられているが、主人公の光源氏は「貴族道」を全うした主人公だろう

この王朝貴族の暮らしぶりは、この時代世界に手本がない
ダビデ王やソロモン王は戦いの王朝、平安貴族は平和の王朝、肉弾で権力を奪うのではなく、知性や知恵で権力を保有する術が必要

そこで生まれたのが「貴族道」
神仏習合思想の上で、見られることへの身づくろいをもっとも価値あることとした

現代の私たちにもこの「貴族道」の片鱗がのぞく
今宵の「チャコちゅうぶ」はこのあたりの話になると思う
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自分を許す

2024年02月20日 10時17分22秒 | 日記
怒りや憎しみ、妬みや怖れ、そして悲しみや苦しみ、口惜しさ
その原因を探して解放をするようにといわれた人も多いと思う
でも最近は違うように感じる

怒りが来たらたらいかったらいい、大声で怒鳴ればいい
悲しくなったら泣けばいい、わーんわんわん
憎しみを覚えたらとことんにくめばいい
妬みを覚えたら我慢せずねためばいい

そしてそういう自分を許すと、あら不思議どうでもよくなって、逆に自分自身が大好きになる

「今怒っているのね」と自分自身を眺め「怒りなさい怒りなさい気持ちがすむまで怒りなさい」
ここまで行くともう笑うしかなくなる

そうやって自分を解放すると、思いがけず別の自分の姿が見えてきて、いとおしくもなる

自分に余裕ができると人にやさしくなれるもの
自分を責めても原因探っても何にもならない、あるがままそういう自分を自分に見せてあげることがとてもいい

これは幼児がやってること、幼児は自分に正直その姿は天使だ
みんな天使だったはず、そして天才だった、そこに戻れば自分自身の才能がどんどん輝いてくると思う
限界から飛び出せばいいだけだもの

そうありたいよねえ




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スイッチオン

2024年02月19日 10時36分39秒 | 日記
パソコンが使えずブログもかけていなかったけど
本日NTTの方がいらしてみていただいたら
何と電源が入っていなかった!
笑える
しかし何やらなにやら蛇のとぐろみたいにいろんな線があり
機械音痴のチャ子ちゃん先生はお手上げ状態だった
詳しい方がいらして
「電源が入っていない」
とおっしゃって電源を入れたようだけど、今日になってみると「スイッチオン」していなかったよう

スイッチオンしてすべてを点検したら、電話は通じる、パソコンは動くとにわかにいろいろ作動を始めた

これって
「スイッチオン」の時期だよという天の意思
「はいわかりました」
ちょっといろいろ考えていることがあり、それのスイッチオンなのだと嬉しくなった

それにしてもスイッチがオンされていなかったってーーー
お掃除をしたときに押したのかしらん?

ここのところ機械に何かいろいろおちょくられていたので、ここのスイッチオンに行く道だったのかとすっきり

小さな小さな不注意は「いまここにいない」ということだわ
でもこの小さな不注意からいろんなことを学んでいくのも人間だよな
と自分に言い聞かせる

まさに今の世の中はみんなが「スイッチオン」の時代なのだろう
未来に向かい
子供たちに何を繋いでいくか大人が真剣に考える時が来ている

笑える7日間だったが
創世記の7日間でいろんなものを生み出す過程を思い出し、自分自身の今後の動きを考える時間にもなった
人類のすべてがスイッチオンだよまさしく
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女子高校生の質問

2024年02月07日 08時53分42秒 | 日記
立春の日に行われた「シルク時空をこえて」の上映会で、会場が一気に盛り上がったのは
「私は日本の文化をどのように勉強して繋いでいったらいいのか」
という趣旨の女子高校生の質問だった
早速熊谷監督が答える
「一番うれしい質問です若い方が日本の文化を真摯に考えてくれることがうれしい。それは私の希望です」
というような内容で様々な具体案を示しながらお答えになった
そして次の質問に行き、最後にどなたかと司会者が質問を促したら
「中谷先生は先ほどの女子高校生の質問にどうお答えになるのか」
とチャ子ちゃん先生に質問者が振ってきた

「きものを着ることで、きものを識ることですべての日本の文化が学べます」
と言い切って少し具体的な話をした

終わった後その女子高校生と話をしたが
「きものの着付けは祖母に教わりました。これからもっといろいろ教わります」と嬉しそうに話してくれた

その祖母は何とチャ子ちゃん先生の大学の後輩で、「チャコちゅぶ」を毎回見てくれているのだという
更に付け加えたのは
「そのようにおばあさまの知恵を知ることが日本の文化を身近に学ぶ一番の早道ね」と

今の学校では日本の文化を知ることはむつかしい
教科書そのものに日本を誇りに思えることが書いていない
だから日本の文化って何だろうという疑問が映画を見て思ったのだろうし、あまりにも自分は日本を知らなすぎるとも思ったのだろう

日本の文化って?
今日の「チャコちゅうぶ」はみんなで日本の文化について考えてみたい
20時ですお待ちしています



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感動の後の行動

2024年02月05日 09時48分58秒 | 日記
昨日は二度目の「シルク時空をこえて」の上映会を日比谷図書館のホールで開催
満員御礼で私だけでも30人の方々にお断りをしなければならなかった

一回目は一昨年の10月、その時も満員御礼であったけど、静かな感動という感じであった。そしてその時に感動した方が、それぞれのご自分のサークルに持ち帰り、その地で上映を開催してくれた
大阪、金沢、京都、出雲、福岡はチャ子ちゃん先生のトークショーも、その他にも横浜、八王子、長野などなど35か所

そして今回はこの映画を見た方々が
「自分はこういうことをしよう」
という行動に向けて歩き出す方が多くいらした
映画上映をする
絹を見直し今ある家の絹をもっと有効に活用する
自分の住む地に自信を持てた、その土地の文化を広げていきたい
日本の文化を繋ぐために何をしたらいいかこれから本気で勉強をする
生まれたところの地がこんなに素晴らしいところだったとは、もっと郷土のことを研究しみんなでその郷土を愛せるようにしたい
などなどもっといろいろ

感動して終わりではなく
この感動をどう自分の中でどう生かしていくか
そのように考える人が多く、今朝は嬉しい連絡を数々いただいている

ああよかったわ
という受け身ではなく、この素晴らしい日本に生まれたことを、もっと有意義にしていきたい、そのように考える人が多くなったのがうれしい

この映画が淡々と事実を映し出すだけで、何も押し付けない、そこでこの映画を見た方が、自分の中で、自分の置かれた立場の中で、やれることをやろうとする行動を導き出していく

日本人はやはり素晴らしい民族だと改めて知った映画上映だった





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