チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ひさ蚕の誕生

2015年10月30日 12時23分38秒 | 日記
嬉しい本当に嬉しいチャコちゃん先生のブランド繭の登場
その名は「ひさ蚕」ーひさこーと呼ぶ
兎に角美しい糸が生まれた

この秋に誕生し蚕の種類に三眠蚕 四眠蚕 五眠蚕とあるが
ひさ蚕は四眠蚕
通常の機会紡績にする蚕よりかなり小さい人差し指の頭くらい
しかも糸量も少ない八百メートルくらいか
なのに途中の三眠あたりに桑の葉を食べる量が半端ではない
しかももっと凄いのは
糞の量
普通の蚕の倍近く大きさも一緒

何を意味しているか
ソレハ新陳代謝がよくお腹がスッカラカンになり
桑の葉の栄養が行き届くのだ
そのため
なんとなんと光り輝く糸になる

胸が一杯
もうその糸を抱きしめてしまった
来年は春から飼育する
いつの日か世界に飛躍する「ひさ蚕」
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池田重子さん

2015年10月25日 07時17分29秒 | 日記
池田重子さんが10月13日に肺炎で亡くなったという89歳
いろんなことを教えていただいた
昔の富豪のお宅の着物や上流社会の着物を古物美術として手に入れて
そのいいところを切り取りアップリケとして全く違う着物に仕立て上げ
いいものいsか見ない人の感性で
素晴らしい着物が出来上がっていった

チャコちゃん先生も2枚ほど持っているが
今も大切に着ている
そのとき昔の上流社会の令嬢たちがどんな着物をどのように着ていたかを
教えていただいた

古美術の市場から仕入れた着物や帯装飾品が店に届くと
直に呼んでくださってその一つ一つを解説してくださった
帯どめの美しさ精巧さを始めて知った

日本の良き時代のころ青春だった池田さんは
東京人の贅沢さを身に着けていらしたと思う
更紗に対しての憧憬も深くわざわざインドネシアにもいらしていた
更紗の着物や帯がこんなにも似合う方にその後あったことがない

それに刺繍の半襟の使い方も独特でよくお似合いだ
大正の風と昭和初期の風を身に着けた女性はどこかエキゾチック
ここ15年ほどはすっかりご無沙汰をしていて
お会いしてお礼を伝えることもできず逝ってしまわれた
ご冥福をただただ祈るのみ

池田重子さんありがとうございました
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古民家で着物学問所

2015年10月22日 07時00分00秒 | 日記
長野県の上田で凄いことがおきている
普通の呉服屋さんが
桑を育て蚕を飼い糸を作って織をして反物にしあげ売る
業界語で言えば
入り口から出口まで一つの道ができたわけ

プロジュサー的に桑から養蚕そして糸をとり反物に仕上げて売っている呉服屋さんは
他に一軒あるそこも取材で行った

しかしここ上田では自ら畑に出てまた蚕を育てという呉服屋だ
ドウしてそこまでやるのか
「自分の目で確かめた物をお客様に渡したいと思ったからです」
とすっきりと応えてくれる

古民家を借りてそこも自分の手で綺麗にテを入れ
大家さんは大喜び
昔蚕棚だった民家が絹の殿堂になっていく


ここまでてをいれたので有るから
「着物の学問所にしましょうよ」と提案
遠く千曲川を眺めながら雌岳雄岳間近に見ながら
桑に触れ蚕と遊び糸を紡ぐ様子さらに織っていく過程を学びながら
自分自身が着る着物に夢を馳せるのも好い

そうすることで絶対に手仕事は残っていく

こう言う呉服屋さんが現れたことが嬉しい
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自然法則

2015年10月21日 07時00分00秒 | 日記
チャコちゃん先生は今着物を「自然法則」という見地から研究をしている
その中4「蚕」は「自然法則」のなんたるかを黙して言語より強く語っている
最近の蚕の受難
蜘蛛との交配
クラゲとの交配
メスの卵を殺しオスだけの糸を作る

何の意味がある
遺伝子をいじくって人間世界に役立つことだけを考えるエゴイストの群れ
着物のことをあれこれ研究をしているうち
着物は江戸時代で死んでしまったのだと気付く

今私たちが来ているきものは
着物の姿をしているが魂はとっくにあの世に行ってしまっている
チャコちゃん先生もやっと最近気が付いた
すべてすべて「自然法則」から外れているのだった

着物に限らずすべてが今「自然法則」から外れている
だからこそそれに気が付いた人たちは自然法則の生活に立ち戻らなくてはならない

人が人間中心に物事を考えだしたときから
効率ばかりを追求し始めてから
人は不幸になった

それは「自然法則」からずれたからに他ならない
来年はこの「自然法則」をしっかりと取り戻した「比佐子つれづれ」にしようと思う
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明治維新を考える

2015年10月19日 13時15分29秒 | 日記
明治維新は男が国を変えたという視点から
色んな事が絶賛されている
しかし
チャコちゃん先生の見解は違う
明治維新は良かったのか悪かったのか
まだ結論は出ていないように思うのだ

なぜなら
明治維新で失ったものも多いから
特に「糸」の世界にそれは強く表れている
ある意味産業革命を起こした日本の明治維新は
「手仕事」のすべてを塗り替えてしまったと思う

「富国強兵」という政府の方針は
いま「一億総活躍の場」と政府が掲げている精神とどこかでつながる
活躍するためには「効率」を尊ぶ気質が生まれる
「効率」を求めると日本から「手仕事」の技術は消えていく

手仕事の大切さは
ものの命を大切にし主役である「命」を中心に技術が進む
たとえ途中で命を断ち切られても
その命の神髄はそのままずっと永遠に生きる

その姿は我が先祖が江戸時代まで続けていたことである

明治維新と同じ間違いをしなければいいがと思う
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洋服は安いね

2015年10月10日 07時34分44秒 | 日記
ここ何年も洋服を買っていない
一時高級ブランドにはまっていたので
30年経っても其の素材の良さとシンプルなデザインのお陰で
未だに着用をしている

しかしなんと言っても汚れたときのクリーニング代の高さにはほとほと参る
仕方がない形を壊すわけにはいかないので其れ専門に洗って戴く

ここのところサイズが落ちたのでスカートやスラックスの寸法を直して戴こうと
丁寧なカッターであり洋裁師のOさんにおくたっら
超高級ブランドのものは
「サイズ直し出来ませんなぜならスタイルが変わってきますから、
もし無理にそうするとシルエットが変わりますよ」
そんな物なのかと思いショップに行くと
サイズ直しはできるが値段がーーー

そう言う物かと思いながら
そういえば昔姉の持っていたバックの取っ手を其のブランドに付け替えた貰ったとき
新品同様になったがやはり値段は可愛くなかった

サイズは落ちたけど着ていておかしくはない
たいした物だと思う

サイズのお直し代を聞いて其の足でたの洋服店に入ったら
好きな朱のセーターが目に入った形もシンプルで良い
みるとパリのデザイナーの物だと書いてある
迷わず購入なんと5800円
えらく安く感じてしまった

久し振りの買い物でワクワク早速手を通している
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(-________-;) ウッ・・・寒い

2015年10月09日 07時00分00秒 | 日記
今日はそんな感じ「(-________-;) ウッ・・・寒い」
台風も来ているような
何か慌ててしまうし
何か切ない気持ちになってしまう
これが秋が深まる感傷なのだろうか

みんながそうではないだろうが
チャコちゃん先生今朝ははよから何かけだるい
原因のない哀しみが襲ってくる

神棚に灯明をともし
両親の写真にお茶や食べ物を供え
ゆっくりと神仏と会話をする
「なんでこんな哀しみが押し寄せてくるの?教えて下さいよ」
とねだる

「沈思黙考をすべし」と降りてきた
外に出て太陽の光を浴びながら静かに自分自身と会話をする
未来を見るのではなく
あのときこのときこうすれば良かったという後悔しか出てこない

「だめだ!」
神のことを考えよう
そうするとこの風も神が起こしている
この花たちもみんな神が作った
そうだ私自身のこの身体も全部神の物だ

「そうかお借りしているこの身体を乱雑に扱っている事で身体が泣いているのか」
とおもいつく
そういえば風邪も引いた珍しく3週間も治らなかった
そういうことは全て神からの合図だったかと
沈思黙考をしているときに思い出されてきた

ごめんなさい
大事に扱います
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いよいよ単衣の長襦袢

2015年10月08日 07時00分00秒 | 日記
今年は秋が掛け足
単衣はいつもより早い出陣だったが
長襦袢は薄物にしていた
が、しかしここへきて薄物では寒いなんと言っても20度切っていますからね
単衣の長襦袢に厚手の単衣を着る

こういうとき結城縮みは有り難い旨くできていると思う
平織りの紬は冷たい感じ
染め物の単衣は寒い
この微妙な素材の肌感覚は日本人の血を引いているからであろう

繊細さを「よし」としている日本人
がさつさを嫌う
しかし最近の風潮で其のがさつさも愛嬌の内と捉える

態度ががさつになると言葉も荒いそうするときっと心も落ち着かないであろう
其れが昨今の日本人なのかと思う
声を大にしていいたい
着物に手を通すことによって「絹」つまり「蚕」が深い心を気付かせてくれる
ここ50年近く着物をきていて着物at救われることが多い

20度以下が1週間も続けばもう袷
季節は確実に冬に向かう
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名前の神様

2015年10月07日 07時21分33秒 | 日記
それぞれの名前に神様が守って下さっているのだそうだ
先日有るパーテイで「命名命理学研究所」のかたにお会いした」
其の会でご挨拶をさせて戴いたのであるが
終わっての懇親会の時その方が私の所にいらして
「比佐子というお名前愛していらっしゃいますか?」
「愛している?好きですけどーーー」

比佐子という名前は大好きだけど
愛していると問われれば「ーーーー」
そこまで重要には考えていなかった

ひ・さ・こと言う音の世界をその方は解いていって下さった
つまり「言霊」
うんうん、なるほどなるほど
その方が仰るには
「生まれるときから生まれてくる本人がこう言う名前にしたいと命名者に告げているんですよ」
チャコちゃん先生結構意地悪なので
「昔あくまと言う名前をつけると騒いでいた父親が居ましたけど」
「あああのかたね、子供の声を聴こうとしないで親のエゴを出したのですよ」
「そうなったら悪魔のようなお子さんになって、本来の自分とかけ離れていて苦しいでしょうね」

ほうーー
そしてひ・さ・こを紐解いていただいた
何事にも陰と陽があり、よくいく場合と悪くなる場合がある
その言霊の意味をしっかり理解していいほうを意識して自分の名前を呼ぶといい
という事だった

ひーさーこー

11月6日18時30分からナイトコスモスでお話していただく 会費は5000円
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良い加減の植物染料

2015年10月06日 11時25分00秒 | 日記
日本人は何でも植物を染料にした
そのために日本は色が豊富
日本人の瞳は一瞬に38種類の色を見分けられるのだそうだ
其れがけ細やかな色の区別ができるというのだから凄い

今は夕日が美しいので
其の夕日の色を数えてみると好い
微妙なグラデーションを何色何色と一つ一つを言えるのか
それはだれにできないと思う

最近に和の言葉の色を好む人が多い
例えば「茜色」と一口に言っても
10人居れば10人の思う色が違うと思う

確かに茜で染めた着物を持っているが
毎年色が変化する
その都度「これが今年の茜」と云うことになる

植物染料はその日の気温湿度、太陽の光線の具合
染める人の体温、何を食べたか、どんな感情であったか
其れで全く色が違ってくる

化学染料のようにグラムで計って色を安定させることとは
全く違う時点にいるのが植物染料であろう

最近植物染料を歌っている染色家の中でも
色が常に安定している人がいる
天才なのか嘘なのか

ソレハもう人格の問題かもしれない
それにしても植物は色んな色を私達に届けてくれる
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