3月があり7月があり、5月があり8月がある
なんとも気温の差の激しい今年
銅抜きの着物の仕立てがある
人形仕立てというのもある
この2つは人の目が見えるところだけに裏が付いていて「袷」を着ているように見せている
この仕立て自分のためだろうか、人の目を意識したものであろうか
マスクを強制されていた時チャ子ちゃん先生は強制されたら、何の役にも立たないビーズのマスクをして形だけ「マスクしています」という態度をとっていた
日本人の人の目、人と同調という身の処し方が、「どう抜き着物」という仕立てを生んだのであろうか
きものの着方が厳しい作法になったのは戦後だ
きものが日常にあったときは、それぞれの家庭の事情もあり、人の目を意識しすぎる着方はなかったと思う
地域によっての温度差もあり、上流、中流、庶民、花柳界などの区分の着方もあった
現実この気温に合わせた着方は先人たちの方法を垣間見ると
まず下着を変えている
暑いときは夏の下着長襦袢も含めて、そしてきものは一重
寒いときは下着を冬物しきものは一重
こういう着方が体を冷えから守ることを知っていたのだ
そのためにいろんな素材があるきものの世界
冷房は刺すような冷気なので、夏の薄物の着物は寒いという場合がある、そういう場合は下着を冬物にする
自分自身のためにきものを着るのか
人の目を意識して着物を着るのか
大きく時代が変わろうとしている今、着物の着装においても大いに変化の波がやってきそうな気配
本日の「比佐子つれづれ」は平安時代の色の話
平安時代にできた「延喜式」が今の日本文化の形を作っていると思う
形を重んじる日本人は平安時代に作られたのかもしれない