子供たちが大好きなアンパンマン
外国人が日本語の勉強するのに、また日本を知るのに一番効率がいいのがアンパンマン
コロナの前
突然フランスの若い男が会社に現れた
よくわからないが「都庁を一望できるきものの会社がある」とガイドブックに載っていたのだといって見せてくれた
それを見ると着物の着付けをして、都庁舎をバックに写真を撮ってくれる
と書いてある
「誰がこんなこと」
という詮議は後回しにして、早速着物を着せてバルコニーから見える都庁舎を背に写真を撮った
その後きものを着たままお茶しながら話は弾む
つまり彼は日本語べらべら
「お国で日本語の勉強をなさったの?」
「はい、アンパンマンとかドラえもんの動画で学びました」
「えええー」
「その中で日本人は喜びのために生きている、と教わったのです。ですからそういう日本に一度は来てみたかった」
アンパンマンが日本の入り口でそこから日本人のことを勉強したとき、そこに「きもの」という文化があることがわかり、今度はきものの勉強を始めたけど、これは着てみなければわからない。と思ってここに来た
そして分かったことは
「きものは開放的ですね」
身体に空気がいっぱい入ってきてとても自由な気持ちになる
どこも縛り付けないで、それでいて礼儀正しくしていられる
こういうきものを毎日着ていたら、生き方も変わってくると思う
というようなことをはなしてくれて
バルコニーに出て両手を天に向け力いっぱい呼吸をし、アンパンマンの歌を披露してくれた
今を生きることで熱い心は燃える
だから君はいくんだ微笑んで
そうだ嬉しんだ
生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも