チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

100万粒の紅花染め

2024年12月18日 14時25分59秒 | 日記
時として染織作家は
「売れなくていい思い切り自分勝手にモノづくりしたい」
そう思うらしい
原価計算するととんでもない数字になるので「購入」できる人は限られ、更に必要なものと認定されなければ、それは売れていかない

バブルのころ変に金持ちが多くなり「高ければ売れる」状態で高い着物もどんどん売れていた
その時現場の作り手は
「なぜこんなに高くするんだろう」
と首をかしげていたものだ

売り場でコーデイネートの仕事もしたけど、絶対に似合わない着物や帯を売りつけていることが多く、そういう仕事はやめてしまった

しかしそれでも「自分が作りたいものを作ってみる」という職人気質の人もいて「これ一体どういう技術?」と見とれてしまう がしかし逆立ちしても飛び跳ねても買えない金額が付いている

さもなければ売る気など全くなくて作りたいものを作る人もいる
そういう作品に出合うと「欲しい」と思う
そうやって何枚か手に入れたものもある、若いときに買ったのに、いまだに手を通している

基本的に自分が着たいと思うものしか手に入れないし、レンタルもしない
しかしこの度あまりにもすごーーい振り袖を目にしたので借りた

「この色を出したくて紅花染めの振袖を作った」という染織家
紅花には黄色も出るので、その黄色と藍、紅色と藍という色をアクセントの横じまを作っている

この振袖を見たのは出雲の「石飛裕子」さんの展示会
コンサートをすることになりあの振袖で「宵待ち草」を歌おうと思ってお借りした
紅花のパワーで絶不調の体調にもスイッチが入ったようだった

緊急YouTubeしたのにマイクが入ってなかったみたいで(ま、よかったけど)お詫びに今夜お見せします 
20時から



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超絶不調

2024年12月15日 10時33分52秒 | 日記
健康だけが取り柄のチャコちゃん先生
今朝は咳,痰がらみ、鼻水三悪の虜になっている
明日本番だぜどうするの?
任せるしかないね、調子が悪いから結局散歩にも出ないということになり、お家でゆっくり過ごしなさいというお触れだ

なんでこうなるの?
調子がいいと明日本番と分かっていても
きっと門松づくりを氏神様のところまで見に行って「かしら」やその「舎弟」たちと喰っちゃベル
その足で新宿の本屋に立ち読みに行く、ついでにデパートによって、今川焼かなんか買ってくる

こういう行動をお見通しで絶不調にしてしまったのね
神様ありがとう
一昨日最後のレッスンに行ったらなんと!声が出ない、びっくり仰天
前日の二時間にわたる電磁波浴びながらのzoomおしゃべりが原因と判明、それと食べ過ぎ(これいつもだ)
話す発声と歌う発声は違っておしゃべりしすぎるとまずいと言われていた

素人だからその辺の節制が全く守られていない

そういえばイタリアのミラノで見聞きしたオペラ歌手の姿で印象的だったのは、楽屋に入る時の姿で、首にブルーのハンカチをまいている歌手がいて、オペラ歌手に詳しい友人に疑問を投げつけたら
「今はインタビューはだめ」という印、つまりしゃべりたくないのだという
それほど自分自身の体を大事にしているのがプロ
(ちなみにブルーは五番チャクラののどを守る色と言われている)

どんな世界も体が基本
健康な体にこそ健康な精神が宿る どなたの言葉だったけー
今日はぬくぬくしていよう

あれー
これから打ち合わせにいらっしゃるって


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人を気遣う日本人

2024年12月11日 08時58分08秒 | 日記
東北大地震のおり助けられた年配の女性が
「まだ苦しんでいる方がいるそちらに行って」
と若い男性がその女性を抱きかかえて車に乗せようとしたら、そういって手を払いのけていた
その方自身がもうぼろぼろの感じで倒れそうなのに、他の人を思いやる姿に胸を突かれた
悲惨なテレビ画面の中で深く深く考えさせられたシーンだ

今世界が大きく激しく動いているが、静かに心落ち着けてみると「平和」に向かっていると感じる
戦争が起きているところが世界の文明の発祥の地だという方が多い
そこの地では支配と戦いの繰り返しで人が生きてきている
二極に分かれることが当たり前の文明だ、善と悪、支配者と支配される側、その中で発達してきた文明を、私たちは受け入れてきた
だから人々はより平和な国を目指して移動する
そのためさらに国を奪ったりうばわれたり、平和と争いの中で5000年も動き回っている

翻れば
わが日本の縄文は15000年の間争った形跡は全くない
しかも5000年以上同じ土地に平和に暮らしている
それは縄文遺跡が明らかに私たちに教えてくれていることだ

世界の文化の始まりはこの日本の縄文の時代なのに、多くの人がそれを言わない、この度奈良に住む上田康清(元大手電機会社の発明家で科学者)さんが
世界で最も古い縄文文化を分かりやすく説明していらっしゃるが、そこで培われた日本人の魂は「ワンネスのこころ」

自然と共存共栄してみんなで助け合い、お互いを慮り、平和に楽しき生きていく、その遺伝子が私たち「日本人」にはある
だからあの東北の年配女性のような気づかいができるのだ

今夜20時は「チャコちゅうぶ」そういう話をしたい
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プロと素人

2024年12月10日 09時15分25秒 | 日記
88歳がめでたいらしく
12月恒例の「コスモスクリスマスパーテイ」がチャ子ちゃん先生の米寿の祝も一緒となった
そこでパフオーマンスとして歌うこととなり、一昨日ピアニストの先生と伴奏合わせを師匠の下で行った

声楽を始めて30年になる、まあレッスンは一か月一回とか何年も休むなどして人に聞かせるような声にはなっていない

それでも80歳の時「傘寿コンサート」を行った
台湾の女性に「80歳の老婆が云々」という言葉をたたきつけられ
「日本の女は80歳になっても優雅に趣味を持っているんだよ」
という姿勢で恥ずかしもなく入場料いただき14曲歌った

皆さんの感想は
「14曲もよく暗譜したね」
とほめてくれたが誰一人、「歌がよかった」とは言ってくれなかった(あたりまえ)
なのにまたもや恥ずかし気なく歌うらしい

本人も歌う気になり慌ててレッスンに通っている
しかもいつもお願いしているピアニストは先約があり、なんとプロや先生クラスの伴奏をなさる先生が伴奏をしてくださるという

優しい雰囲気の先生なのだが、伴奏合わせになった途端様子が変わる、ちょっとの音程ミスも許さない
(わたしプロじゃあないから大目に見てーー)
と師匠に目で助けを求めるが
「人前で歌うんだから」と容赦ない目が戻ってくる

練習中録音をして帰って再度聞き返したら
「ひどい、こりゃだめだ」
大先生お二人の指導の結果発声はまあまあ、しかし言葉が全くできていない
この言葉のチェックは、師匠の亡くなった奥様(声学家)が実に細かく、口の形から指導してくださっていた
プロの言葉になっていない!

「怖いもの見たさ」にお集まりの方たちの期待を裏切らないよう、素人として歌うしかないと腹をくくる
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小春日和が続く東京

2024年12月09日 09時57分15秒 | 日記
銀杏並木の美しき東京
櫻のころと、銀杏のころの東京は本当に美しい
神宮だけではなくどこもかしこも銀杏のゴールドに満ち溢れている
神社もお寺も公園も東大はさすがに校章が銀杏の葉だけあって、構内が今ゴールドに輝いている。ちなみに東京も銀杏の葉がシンボル

青い空に生える銀杏の葉は何とも心豊かにする

神宮の銀杏並木の木を伐採の許可をしたおバカな首長がいるのだけど
ご自分のいる建物の窓からも新宿中央公園のゴールドが目に入るはず
夕日に映えるとさらにオレンジが加わって、なんともいえぬ豊かな気持ちになってくるはず。人間ならばーー

この銀杏の木が最も美しいこの時期
もう10日近く東京は小春日和が続く
銀杏たちが力を合わせて、東京の住民におのが美しさを差し出して、伐採を思いとどまることを望んでいるのかもしれない
其れなのに
表参道のケヤキはきらびやかな人工の光を巻き付けられている
「美しい!!」
と言って人が集まっているのも時代かな

巷ではAIを駆使する人がもてはやされてきた
人が呼吸して生きている限り、アナぐろも絶対貴重
そういうことを教えてくれる銀杏の美しさかもしれないと
銀杏の落ち葉を踏みしめて歩いてきた

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眠れぬ夜

2024年12月08日 09時58分40秒 | 日記
大失敗!
うっかり17時過ぎにコーヒーを飲んだ
案の定寝付けない
コーヒーのほかにもお抹茶、煎茶、紅茶も寝つきを悪くする
体質だから仕方がないが
「あら私寝る前にコーヒーを飲むと熟睡できるわ」
なんていう友人もいてチャ子ちゃん先生から見ると異人種

しかもコーヒーを飲むと利尿を促すので眠れない+トイレに行く回数が増える
分かっていたのにこのところコーヒーを飲むことがなかったので余計効く

こういうときすっかりあきらめて本を読むという手もあるのだが
とにかくチャ子ちゃん先生はただ横になって目をつむっている
人は眠れないとき羊が一匹--------と数えるといいというが
数えている間に眠くなるどころか羊の数ばかり増える

ただ横たわっていると
あれもしなければ、そうだ忘れていた、手紙でお礼しなくちゃあ、とかやらなければいけないことばかりが次々頭をかすめて、ますます眠くならない

こういう時
昔小林正観という方が「ありがとう経」のようにありがとうの言葉を、自分の年齢の1000倍唱えると運勢がよくなる
というようなことをおっしゃっていたことを思い出した

それを実行した方も多いらしいが、昨夜はそれを使ってみようと思い「ありがとう」を繰り返しているとあれこれやらなければという思いもわかず、いつの間にか眠りに落ちて朝を迎えた

何が役に立つか分からない
「ふーーん」なんて思ったことも、どこかの引き出しに入れておくと、こういう時に効き目があったりする
というわけで麗しい朝を迎えることができた。ありがとう
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体調不良の人が多い

2024年12月07日 09時11分41秒 | 日記
ここ三年親しい方たちとの別れが続いている
それと同時に体調を崩している人も多い
すべては
あのお駐車なのだが
それを声高に言う人は嫌われる

これからは「健康」が第一と思う
つらつら考えるに敗戦前の日本の食事は質素だったが
免疫を高めるのには十分であった
しかも少々の「菌」は逆に善玉菌になっていた

「お味噌汁だけでも飲んでいきなさい」
寝坊してバタバタしていると母がしつこく言う
味噌も家で作っていた
漬物、梅干しはすべて自家製
どの家庭もそれが当たり前だった

ヒマワリの種を油にする
かぼちゃの種を炒って食べる
柿の皮は細かく切って天日干しお茶のようにしてのむ
トウモロコシのひげは煎じて飲む 
菓子も家で作る、おやつは手作りだ

煎茶などは余所行き用お人がいらしたときに出す
だからお茶のお稽古は嬉しいお菓子お茶もおもうまま
家庭の主婦は忙しかった
しかし家族は健康

結局「晴れと褻」の生活の仕方が健康を促進したのだろうと思う
チャ子ちゃん先生の健康は母が作ってくれた基礎体力だとつくづく思う
今は感謝しかない

そのおかげで「おかしい?」と思うものは体が受け付けない
不便だが体は正直
その正直の元を作ったのは母の手料理
それを無視したときたいてい病気をしている

変なものを体に入れないこと お駐車やなんやかんやの治療液
お別れは嫌!
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きものを着るtoいうこと

2024年12月06日 09時45分23秒 | 日記
きものを毎日着ようと思ったのは33歳
そして20年其れは続いた
チャ子ちゃん先生は西洋かぶれをしていたので、きものなんて全く着る気にもなっていなかった
しかし
きものの取材が始まり全国の産地に出向いたり、いろんな着物のページを作ってみたり、ポスターやコマーシャルの着物のスタイリストをしているうち、きものの奥深さに引き込まれていった
そしてある時
きもののことをあれこれと偉そうな文書を書いたり、話したりしているけど「きものを着る」ことのない自分の生活態度に疑問を持ち始めた時、ある工房取材で「きものを着続ける」ということに背中を押された

きものを着初め着続けるといろんな疑問が生まれ叉発見もあり、日本の様々な現状も見えてきた
そして毎日着物を着るというのが、一年たち、五年たち、ついに20年も過ぎた時いったんきものはやめて洋服に戻った

そこで今度は健康問題が生じた
着物が日本人の体に合っていたことや、日本の気候の移り変わりに微妙な形で反応しそれが内臓や血流、筋肉そして骨に影響をしていることが改めて理解できた
洋服と比べた時に分かったことだ

そして今度は誇りを持ってきものを着るようになった

先日大学の後輩たちに「絹と糸」についての講義をさせてもらった
その様子を
「今さらきものを着て絹と糸の話をするなんて」
という批判を受けた

日本の絹と糸はきものを作るために発展してきて、今はその絹からさらにきもの以外の医学、建築、食品などにも利用をする科学が発達した(正確には繭)
しかし元は「衣」だったのだ

心地よい着物を着られる恩恵を蚕に感謝したい
だから絹や糸や蚕の話をする時きものを着る

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ついてない!ツイてる

2024年12月05日 09時34分24秒 | 日記
ついてないなあと、よく人はこぼすが
これすべて「ついている」と最近思う
長生きっていいねえ
こういうものがすべて見えてきて
点と線が結ばれる
結ばれた後立体になってその後丸になる
だからすべてが俯瞰して見えるてくるのだ

例えば財布を落とす
がっかりするよね慌てるし悲観する
その中に入っていたカードなどが使われては大変なので、カード会社に電話をして留める
などなどいろんな社会的なことをやらなければならない
その都度新しいことを覚えてなおかつ今後財布を落とさないようにどうしたらいいかを工夫する

そうやって自分自身の行動の整理ができる、考え方も広がっていく
行動の整理ができるとすべてが整ってくる
そうするとあらゆる局面で「ついてる」ことが生じるのだ
ついていないことを、しっかり見つめることが、ついている一つの方法だったと氣がつく

自分がやりたいと思っていた仕事が他人に行く
悔しいと思うついていないなあと考える
でもそこでくじけず
「まだ自分の番ではないのだな」
と考えひたすら精進する
その精進の向こうにもっとやりがいのある仕事が待っている
それをやれるなんて「ついてるよね」

ツイてる人って
過去に縛られず、淡々といつも楽しいことを見つけて精進している
そういう人が本当のプロ

この世に「ついていない人」は本来いない
ついていない事実からツキが回ってくるということに気が付かない人が、いつも「ついていない」とこぼす
交差点に立ったらすぐ信号が青になった
ホームについたらすぐ電車が来た
そんな小さなことに「やったー」と喜んでいると、必ず大きなツキが来る
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東京が美しい

2024年12月03日 11時06分43秒 | 日記
春は新緑と桜のころ
秋は銀杏並木
東京が美しい季節
このいちょうなみきを切り取ってしまうという「おばか」な都知事を抱えている都民は悲しい

東京はビルが多すぎる
しかも無計画な建築でどんどん空が狭くなっている
そういう中で昔からある街路樹が季節ごとに自分の美を見せてくれる

関東平野といわれるほど平野が続く東京
あらゆる町から富士山の夕焼けを眺めた
六本木の交差点で眺めた富士山が美しかったのを思い出す
あちこち富士見が丘など富士の名前の付く丘や町が多い
東京の町は坂道が多いので、坂道を抜けたところで富士山が見えていたところも多い

そういう東京の景色は富士山あってのことだったと思う
建築はそこを考えてほしかったな
面白いのは都庁舎
出来上がったときは否定的な感想が多かった
この都庁舎
月をバックにする夜はなかなか味なもの
また夕焼けで建物全体が茜に染まる瞬間も美しい
丹下健三はそこまで計算したのだろうか?

東京に住み続ける者として
江戸情緒の残る場所はきちんと残してほしい
今考えると公園をやたら作ると反対されていた美濃部都知事に感謝かも
石原都知事も東京を愛していたな

首長の仕事はそこに暮らす人たちの安全と平和それに日本人独特の感性や情緒も計算に入れる必要がある
もちろん国のトップも同じ

今朝は銀杏並木を歩いていてつくづく思ったものだ
「今の季節東京は美しい」と
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